漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、悪妻のあまり皇帝になった夫に処刑される設定の妃として、生まれ変わってしまった主人公が、生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、5年経ち、すっかり皇宮の生活にも慣れた頃、セザールが原作通り、皇后の策略によって戦場に送られることになった。
彼が戦争で勝ち続け、英雄として戻ってくることを知っているカナリアは、なんだかセンチメンタルなセザールを励ます。彼の凱旋式のためのマントを作るといい、そして大丈夫だからと彼を抱きしめる。
真っ赤な顔になったセザールは部屋を飛び出るのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」9話のネタバレ
戦場へ向かうセザールのための、勝利を祈願する宴会が開かれた。
人を死地に送るのに宴会だなんてと、カナリアは呆れるものの、彼女には何の権限もないため、セザールとともに皇宮の戦場へと参加する。
エブゲニアの後ろ盾があるから、社交活動は楽かと思っていたが、もしセザールが戦場で死ねば追い出されるカナリア相手に、もうご機嫌とりは必要ないと考えた令嬢達が、遠回しに彼女をいびるので、疲れてしまった。
セザールは軍人と話しているので、一人椅子に腰掛ける彼女。
もう誰も話しかけないで欲しいと考えるがそうもいかず、一番面倒な人物、この小説のヒロインであるグレイシー・ランカスターに話しかけられてしまう。
夫が出征されるというのに毅然としていられると、彼女は褒めたようなことを言うが、貴方今笑ってる場合じゃないわよと、裏の意味がある。
必ず勝利されると信じているのでとカナリアが答えると、本当に明るくてポジティブですねと言うグレイシー。もちろんこれも嫌味だ。
カナリアが作り笑顔もきつくなってくると、グレイシーは従兄とダンスがあるからと立ち去る。
グレイシーの従兄は、性格・頭脳・容姿・身長全て完璧な人物で、彼女は自慢をしていったのだ。
小説の中で一番ギャップがあったのは、ヒロイン・グレイシーの性格であった。
小説の中の彼女はとても優しかったのに、まさかこのような一面があったとは。
しかしながら今日もよく耐えたと、ため息をつくカナリア。
そこへ、何故ため息をつくのかと、先程まで忙しそうだったセザールが、いつの間にか傍らに来ていた。
自分たちもダンスをしないといけないという。
この前は私と踊らないと言ってたのにとぶーたれる彼女に、その時と今じゃわけが違うだろうと言うセザール。
セザールはカナリアに謝り、手を差し出す。
一応謝ってくれているしと、彼女はダンスの誘いを受けるのだった。
踊りながら、セザールは、カナリアが令嬢達と長々話していたことを聞く。
カナリアは、あれは舌を使った戦いで、いつもより口が達者だったため苦戦したと話す。
皆、俺が戦場で死ぬと思っているのだろうと、切なげに呟くセザール。
そうなればカナリアは修道院にいくしかないと続け、すかさずカナリアは彼の足を踏む。
それをわかっているのなら、私のためにも必ず生きて帰ってきなさい、と彼の目を真っ直ぐ見つめ訴える彼女。
セザールは、わかった、と返事をするのだった。
二人のダンスが終わり、セザールとカナリアはそれぞれ別の場所へ移動する。
彼の後ろ姿を見ながら、やればできるくせに時々凹むのが問題だと思う彼女。
セザールの次のダンスパートナーは、彼の幼い頃に縁談の話があったグレイシーだ。
原作では、今日の宴会で出会った彼とグレイシーがひと目で恋に落ち、宴会を抜け出し話しているうちにどんどん惹かれあうという、重要なイベントがあるのだ。
その後、英雄となって戻ってきたセザールは、悪妻のカナリアを処刑し、ヒロインと結ばれるのが、今後の流れだ。
お似合いの二人を眺めながら、本当に小説みたいな話だと思うカナリア。
脇役はここで退散するのだと、宴会を抜け出てベランダで夜風にあたるカナリア。
少し寒いが、やはりここが一番落ち着く。
今頃セザールも、グレイシーと楽しい時間を過ごしているのだろうと考えていると、風邪をひくぞと、誰かが上着をかけてくれた。
礼を言いながら振り返るとそこには、セザールがいるのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」9話の感想
重要な人物、グレイシー・ランカスター令嬢が登場しましたね。カナリアの恋敵となる人物なのでしょうか。
幼い頃からセザールと結婚の話があったのですが、エブゲニアによってカナリアと結婚することになり、縁談が白紙になったそうです。一度破談になったものの、運命の二人は結ばれるという展開のようですが、どうなるのでしょうかね。
セザールはストーリーの流れに背いて、グレイシーではなく、カナリアの所に来ました。常に前向きで自分を励まし、発破をかけてくれるカナリアが、誰よりも大事なのは言うまでもないですね。
セザールが原作と違う行動を取り始めると、原作のこれからの内容も変わってくるのでしょうか。恋愛相手のみならず、戦場での結果が変わったりするのでしょうか。どこまで変化するのか心配ですね。
またセザールのこうした行動によって、カナリアの彼への気持ちも変わるのでしょうか。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに