漫画「俺だけレベルアップな件」34話のネタバレと感想!あらすじまとめ

漫画アプリ・ピッコマにて連載している「俺だけレベルアップな件」

──現実世界に突如として現れる異世界とのゲート、それに入りモンスターを討伐する覚醒したものハンター。ハンターはゲートでの戦闘で対価を得るが誰しもが強者ではなく、主人公の旬は人類最弱兵器と呼ばれる有様。そんな彼がとあるダンジョンがキッカケで一人だけ成長していく──

毎週金曜日に最新話が公開されます。

前回のあらすじは、覚悟を決めた旬は、スキル「疾走」を使い道門を斬りつける。それに応じて道門もスキル「隠密」という暗殺系ハンターでも使えるものが少ない、完全に気配を消す能力を発動。旬を動けなくして一瞬優位に立つが、状態回復で全回復した旬にまたもや追い詰められる。旬は殺しについて迷いが消えたのだ。旬のスキルで闇に飲まれた道門のその胸を、旬の短刀が貫くのだった。

詳しくはコチラにてまとめてあります

全話一覧はコチラ

漫画「俺だけレベルアップな件」34話のネタバレ

怪物と闘うものは、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ

汝が久しく深淵を覗くならば、深淵もまた等しく汝を見返すのだ

───フリードリヒ・ニーチェ「善悪の彼岸」より

ハンターとは、幾度となく死に触れ、生存を勝ち取る者である。

生死の境目にいるため、モンスターのみならず人間とも対立することがある。

僕たちは殺人マシーンなんだと、道門は呟く。

それは旬も同じであり、ハンターに一般人と同じ常識を押し付けても無駄なこと。

だから、負けた僕が死ぬのは至極当然なのだと、道門は話す。

彼は既に相当量の出血をしており、もはや死からは免れようもなかった。

道門は旬に一つだけ聞きたいと言う。

暗殺系ハンターが、治癒魔法やデバフ魔法まで使うはきいたことがない、何者なのかと。

旬も自分の正体はわからないので、知りたいと答える。

言葉多くは品少しだが、秘密多きもタチガ悪いなと、道門は呟く。

瀕死の道門は既に抵抗力がないため、カサカの毒牙のデバフ、出血、麻痺が発動する。苦しむ彼。

それでもまだ言葉を続ける道門は、高ランクである自分を殺したのだから、これ以上ランクを隠し続けることは出来ないだろうと、ニヤッと笑う。

旬はそれには答えず、もし俺が闘うたびに強くなるハンターだとしたら、どこまで俺は強くなれると思うかと聞く。

ハッと失笑する道門。

旬の影は闇と繋がっている、その闇の深さだけ強くなるだろうと答え、道門は息絶えた。

彼の死と連動して、システムウィンドウが緊急クエストのクリアを告げる。

今回も表示されるクリア報酬。

確かに自分は前とは比べ物にならないほど強くなったと、旬は表情を隠すようにフードを被る。

強くなるにつれ、自分の中にある何かが崩れ落ちていく感じがするのだ。

観月が旬に、命を助けてもらったお礼を言う。

馬渕も、旬がいなければ死んでいたと話す。

二人はこれからどうするか話し、とりあえず協会に連絡することにした。

旬は、先にダンジョンを終わらせると話す。

馬渕は1人でボスを倒すのかと一瞬驚くが、旬の実力であれば可能だろうと引き下がる。

ただ、ここで死んだものを弔ってやれないことが気の毒だと、死んだ真島を見つめる。

旬は道門の亡骸から短刀を引き抜く。

すると刺さっていた道門の胸の傷口に、光る何かがあるのに気づく。

それはルーン石:隠密。

このルーン石を割ると、スキルを吸収できるのだと、システムウィンドウが表示する。

観月と馬渕は、先に外に出て協会に連絡するからと、旬に声をかける。

旬は了解し、自分も長くはかからないと答えた。

二人が行った後、旬は服役者の死体に近づく。

そして、生きているだろう、立て、と言う。

髪の長い服役者はまだ生きており、旬の言葉に焦る。

旬は、何故死んだふりしているのか、こっそり逃げるつもりだったのかと聞く。

そして震えながら起き上がろうとする服役者を見て、男が道門のせいで話せなくなっているのに気づいた。

道門は敢えて急所を避け声帯だけ斬り、悲鳴さえ許さない酷い殺し方をするつもりだったのだ。

旬は男の襟を掴むと、このままでは出血多量で死ぬから観月に治療してもらおうと話す。男はホッとする。

しかし旬が引っ張るのは別の方向。

男はそっちはまずい、出口じゃないと暴れるが声が出せない。

旬は暴れないように言うだけで、気にもとめない。

そして先の扉を開ける。

待ち構えているのは無数のゴブリン、そして巨大なボス。

旬は扉の前で腕組し、退路を塞ぐと、被害者の顔を覚えているのかと男に言う。

道門以下のおまえのようなクズを、連れて帰るわけないだろう。

男は震え、その後ろではゴブリンがよだれを垂らし、目を光らせる。

あっという間に男は無数のゴブリンの餌食になった。

辺りに血が吹き飛ぶが、旬は表情一つ変えない。

ダンッジョンには声なき悲鳴が響き渡り、その少し後にはボスであるホブゴブリンも死んだ。

旬がダンジョンの外に出ると、馬渕と観月がハンター協会の監視課に中で起きた事件を話しており、連絡を受けた協会の上司がすぐさま駆けつけてきた。

来たのは犬飼課長ら。旬の再覚醒を調べに来たことがある人物だ。

ダンジョンはクリアされてから40分経っており、閉じるまで20分しか残っていなかった。

犬飼は、8分でできるとこまで遺体の回収をするよう指示する。

職員から、生存者がダンジョンをクリアしたことを確認する犬飼。

道門が殺人を請け負った上、罪のないハンターまで殺そうとしたこの事件。

犠牲者の遺体を先に外に出してもよかったはずだが、出さずにクリアしたのは意図的なのだろうか、何か隠したいことがあるのかと、犬飼は考察する。

生存者のもとへ向かうと、旬に気づいた。

あの再覚醒の検査をしたハンターのはずだが、まるで別人のようだと犬飼は驚く。

お久しぶりですと犬飼が挨拶し、旬もあのときの人だと気づいた。

旬らに簡単にお詫びをし、真相が明らかになってから改めて謝罪すると話す犬飼。

今後の流れについては、捜査は監視課ではなく、捜査課が行うと説明。

では何故監視課の自分が来たかと言うと、聞きたい事があるからだと犬飼は言う。

その犬飼を見て、旬はあることに気づく。

初対面では気づかなかったが、犬飼は相当強い。

まるで次元が違う、A級に違いない。今の旬では太刀打ちできないだろう。

犬飼は旬らに協力をお願いし、単刀直入に聞いた。

B級の道門を殺したのは誰か。

旬は、これ以上再覚醒を隠せそうにもない、残念だが諸菱の提案も断ることになるだろう、彼の求めているものは実力がある低ランクのハンターだから、と諦める。

しかし、私ですと名乗り出たのは、まさかの馬渕。

犬飼は、馬渕のランクを聞き、C級がどうやってB級を倒せるのかと信じない。

すると馬渕は、B級の観月を指差し、彼女の協力があったからと答えたので、犬飼は一応納得する。

道門は監視課の中でも厄介な人物であり、他のB級よりも頭一つ飛び抜けて強かった、そんなあいつにいくらバフがあったからといって隻腕のC級が勝てるのだろうかと、犬飼は腑に落ちない。

そして調書を作成するからと、旬達に同行するよう車へ案内する。

犬飼がその場を離れ、旬は馬渕に何故嘘をついたのかと聞く。

君が実力を隠すのは何か理由があるのだろう、どうせ自分も捜査対象になるし、受けた恩に比べればなんてことはないかもしれないが、少しでも恩返しさせてくれと、馬渕はニコリと笑む。

犬飼はふと旬を振り返り、E級の旬が道門を殺しただなんて考えてはいない、再覚醒のことも前回の検査で充分だろうと、話しかける。

ただ、長生きしたければお気を付けくださいと言うのだ。

なぜならば、この間の右京隼人の攻撃隊が全滅した事件で、生き残ったのはD級の諸菱と旬だけだったため、その弟の右京将人ハンターが旬達を狙っているらしいからだ。

その人物はまさかS級ハンターの右京将人かと、旬が驚く。犬飼はそうだと教える。

中で何があったかは重要ではなく、旬達だけ生き残ったことがまずいのだと犬飼は話す。

S級ハンターともなれば、法では制御できない、奇跡であると同時に災害でもある存在だ。

モンスターですら恐れるモンスターが、貴方を狙っているかもしれない。

だから気をつけるように、できれば親しい人物を連れて海外へ逃げたほうがいいと、犬飼は告げるのだった。

今の旬はレベル27。この前ケルベロスから入手した、門番の首輪(速度と感覚+20)も装備している。S級相手ならもっと強くならねばならない。

同行してから3時間後の取調べ中にて、道門に殺人を以来した男が自首し、旬たちの正当防衛が成立した。

解放され背伸びをする旬。

そこへ観月が呼びかける。

コレ覚えてますかと、頬を赤らめる彼女が見せてきたのは、旬が観月に渡した魔法石だった。

漫画「俺だけレベルアップな件」34話の感想

今回は130Pと大ボリュームだったので、まとめるのに時間がかかりました・・・・。

旬は今回の戦闘で、道門のレアスキル「隠密」を得ることができました。疾走や殺気は特にアイテムとして出てこないまま、自動で習得していましたが、レアなスキルはルーン石になるのでしょうか。

道門と同じような戦闘スタイルですので、隠密の取得はかなり有難いですね。道門のおかげでかなりパワーアップしました。

精神的にも。

完全に心が死んでしまったような旬。殺し合いにさらされ続け、殺すという行為に躊躇いがどんどんなくなっていきますね。

まさかあの犯罪者をあのように始末するとは思いませんでした。正体を知られたので、生き残ってもらってはトラブルになりかねませんが・・・。道門の話のように、数年後には世にでてこれる人物なので、2次被害がでるかもしれません。

仕方がなかったとはいえ、旬の感情がどんどん死んでいくのは悲しいですね。

その点、道門は性質に色々難ありでしたが、人間と覚醒者は違うと割り切っていましたね。だから迷いがないのでしょう。死ぬときも弱肉強食だから納得といった感じです。死の間際でもそのぶれないスタンスは流石です。

さて、ダンジョンもクリアし、ハンター協会が事情を確認しにきましたが、まさかあの犬飼課長がそれほどの強者だとはびっくりです。取り締まる方も強くないといけないのはわかりますが、初回ではそんな雰囲気は全然なかったので、旬と同じく驚きました。

右京の兄が復讐しにくると告げていましたね。今回B級には勝てましたが、さらにその2つ上のランクとなると、どうなるかわかりませんね。休まずレベルアップしないとです。

馬淵と観月ですが、旬の殺しを目撃しても彼への接し方は全く変わらず安心しました。理解し味方してくれる人間がこれで3人になりましたね。貴重な仲間です。

そして観月は、かつての旬に、これで食事にいこうと行って渡してもらった魔法石を取り出しました。観月の命を助けるために渡した魔法石。

彼女は何を話すのか、次回が楽しみですね。

まとめ

・道門の遺体から、道門のスキル「隠密」のルーン石を取得

・道門殺しを馬渕がかぶり、難を逃れる。すぐ後に正当防衛で全員釈放

・S級の右京将人から狙われていることを知る


次回のエピソードはコチラ

それではここまで読んで下さってありがとうございました

また次回もお楽しみに

猫野: