漫画アプリ・ピッコマにて連載している「俺だけレベルアップな件」
──現実世界に突如として現れる異世界とのゲート、それに入りモンスターを討伐する覚醒したものハンター。ハンターはゲートでの戦闘で対価を得るが誰しもが強者ではなく、主人公の旬は人類最弱兵器と呼ばれる有様。そんな彼がとあるダンジョンがキッカケで一人だけ成長していく──
毎週金曜日に最新話が公開されます。
前回のあらすじは、 道門は被害者の父からの依頼だと説明し、見なかったことにしてくれるならと提案するが、殺人者の言うことなど信じられないと旬は断り二人は戦闘になる。実力は同程度だが、経験の差が違うと道門が優勢になる。ダダ洩れの道門の殺気に旬のシステムが反応し、緊急クエストが発生したのだった。
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漫画「俺だけレベルアップな件」33話のネタバレ
道門を殺す明確な理由ができて、久しぶりにクエストに感謝するという旬は覚悟を決めた。
道門は、短剣を扱い高速、超至近距離で戦闘する暗殺系にとって、自分はいい先輩だろうと言いながら攻撃をしかける。
旬は、確かにたくさんのことが学べそうだ、言葉多きは品少しの実例も、と冷静に返す。
旬は、「疾走」1分で1マナ消費するが移動速度が30%上昇、のスキルを使用する。
旬が一瞬でその場から消えたので、速度が上がった、こいつもスキルを使用するのかと、道門は驚く。
正面を短剣をクロスさせて守ろうとするが、旬に弾かれ、頬から出血した。
そしてカサカの毒牙の効果が発動し、道門の左目は内出血、首周りの血管も浮き出た。
道門は、その短刀にはかなり特殊な効果があるようだと睨む。
さすがB級の道門、抵抗が高くカサカの効果はキャンセルされた。
これでは効果が長続きしない。
道門は、面白いものを見せてやると突然その場から気配ごと消えた。
すんでのところで、道門の攻撃を防ぐ旬。
道門は姿を見せないまま、気配を消したのに攻撃を避けるとは勘が鋭い奴だと言う。
このスキルは「隠密」。
外見はもちろん、音やにおいの全ての気配を消す、暗殺系ハンターでもごく一部しか得ていないレアなスキルなのだと説明する。
そしてこのスキルを道門が使用できることを知っているものは誰もいない。
なぜならこのスキルを見たものは一人として生き残っていないからだ。
そう言うと、道門は旬の左足の腱を斬った。動けなくなる旬。
道門は姿を現すと、集中治療すればすぐ治るだろうが、観月と旬が離れているためせいぜい簡単な治療しかできないだろうと話す。
余計な真似はするなと、観月を牽制し、さらに次はお前だと彼女を名指しする道門 。
このままでは旬の体力が先に尽きてしまう、外に応援を頼むこともできないと、馬淵は苦悶の表情。
馬渕は、自分では旬を助けることはできないが、旬を治療する時間を稼ぐぐらいならできるかもと考える。しかし彼の剣を持つ手は震えていた。
その脚ではもう僕の攻撃をかわすことはできないだろうと、道門は余裕の表情。
さらにモタモタしてないで早く回復させないと、などと彼のおしゃべりが始まった。
彼の言葉を遮るように、旬はいつまで喋っているのかと忠告する。
そして「状態回復」を使用する。
瞬く間に全回復する旬。
観月始め、みな驚く。
道門は、自分と同じ暗殺系ではないのか、治癒魔法まで使える戦闘系がいるのかとかなり驚いていた。
旬は、これに頼ってばかりはいられないと呟くので、その言葉の真意を読もうと考える道門。何回も使えるのか、はたまたトリックか。
旬は危険な人物だ。
道門はまた隠密状態になる。
旬の中で、またひとつ感情が死んでしまった。
そして旬は、道門のようなクズには怒りすら惜しいと言い、彼の隠密を破り攻撃を仕掛ける。
しかも躊躇いなく首を狙った。
道門は旬と距離を取り、旬と他のハンターとの違いを理解した。
人を殺したことがあるのだと。
なんだ同族かと、笑う道門。
馬渕はそれを聞いて納得する。
旬は、生死の分かれ道に立たされ、命をかけ人を殺さなければならない覚悟を、重い選択をせざるを得ない経験を、この短期間で何度もしてきたのかと。
彼が変わったのは外見だけではなかったのだと、馬淵は思うのだった。
道門はまた語り始めた。
覚醒という予想外の力がこの世界の掟を変え、ハンターだけに許された弱肉強食の無法地帯にいるのだ、強いものだけが勝つ世界。
だから全力で行く
そう言うと道門はスっと隠密で姿を消し、旬に挑んだ。
旬はうつむいたまま、片手で道門の攻撃を捌く。
いくら隠密で姿を隠せても、殺気までは完全に消すことができないのか、それが旬の狙いなのかと、道門は焦る。
しかしそれでは道門の正確な位置までは特定できないだろうと、旬につっこむ道門。
旬は「殺気」のスキルを使用する。
途端に、道門の脚は水に浸かったかのように重くなり、目の前には闇、そして彼を睨みつける巨大な目が現れた。
驚き動きがとまる道門は、身体が後ろに吹っ飛ぶ。
旬の短刀が彼の胸を突き刺したからだ。
血を吹き、なんだと、と理解が追いつかない道門。
闇の中から感情を失くした旬が現れ、彼を見つめるのだった。
漫画「俺だけレベルアップな件」33話の感想
ついに旬VS道門の決着が着きましたね。
しかし本人も自覚していましたが、彼の人間味がなくなり、なんだか悲しい結末でした。
もともと、強くなければ、強くなりたい、と強さだけを求めた彼なので、弱肉強食のハンター世界ではこのような成長をしていくのは仕方ないのかもしれません。
敵が人間だろうがモンスターだろうが、相手の命を奪うことには変わりありませんから。
非道にならなければ死んでしまいます。護れる者も護れません。
そんな変わってしまった旬の現在を見て、観月や馬淵はどう思うのでしょうか。
彼がいなければカルテノンを生きて出ることはできなかったでしょう。彼がいなければ道門に殺されていたでしょう。
ですがそのために旬は自分の心をも殺してしまっています。
彼だけに重責がのしかかっていきます。
彼はこのまま修羅の道を進んでいくのでしょうか。
観月でも妹の葵でも、彼の心を支えることができればいいですね。最近見かけてないけど諸菱もきっと彼の支えになると思います。
次回、彼の周りの人物の反応や、このレイドの収拾をどうするのか気になりますね。
ちなみに今回初使用かと思われるスキル「殺気」ですが、対右京戦(24話)で得たスキルですね。恐怖により相手のステータスを-50%にするスキルです。
参考までに。
まとめ
・道門は暗殺系でも珍しい、完全に気配を消せる隠密のスキルを持つ
・旬はこの短期間で生死を分ける重い決断を何度もしていたので、感情が死んでしまった
・旬の殺しの迷いが消え、ついに道門を倒した
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに
こんばんは。遂に決着つきましたねー!
道門にバフは効かなくても、スキル恐怖は通用してましたね!
おっしゃられていたように、次回周りの皆の反応や諸菱君のことなども今後楽しみですー^_^
あおあまりんご様
こんばんは。いつもありがとうございます。
感情を失った旬は、急激に強くなり道門を圧倒してましたね。
恐怖スキルについては確かに、スキルは抵抗力に関係ないのか、それとも実力で道門を上回ったからなのか、しっかり効いてましたね。
殺伐とした展開が続いたので、次回に少しは息抜きできるようなエピソードが挟まれるといいなと個人的には思っています。金曜が楽しみですね。