漫画アプリ・ピッコマで連載している「皇子よそなたの願いを叶えよう」
作画 Ant Studio、原作 Mokgamgi(황자, 네 무엇이 되고 싶으냐?)、韓国発の恋愛転生漫画で、ファンタジー小説家が自分の小説内に転送される物語です。
毎週木曜に最新話が更新されます
前回のあらすじは、夜カイトの城のまわりに膨大な数の魔物が集まってきた。今までにない数だ。カイトは一人魔物討伐に行くが、心配したバソはペラトの剣を奪うと、手帳を使い剣士となり彼を助けに行くのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「皇子よそなたの願いを叶えよう」14話のネタバレ
魔物を斬る、生き物を斬る感覚が気持ち悪いと言う彼女。カイトは驚いていた。
彼はどうしてここに来たのかと聞くが、彼女は助けに来たに決まっていると笑うと、剣を構え、辺りの魔物を始末したのだった。
城壁の上に戻った二人。
カイトは命令に従わなかった彼女に、その理由と、持っている剣がペラトのものかと聞いた。
自分専用の剣を作ってと笑ってお願いするバソ。カイトはイラっとする。
邪魔だから自分の隣に座れと、彼女は地面をポンポンと叩く。
ムっとしながらも、素直に彼女の隣に座るカイト。
バソはそんなカイトに、皇子としての責任もわかるが、何故全て一人で背負おうとするのかと聞く。
魔物が出たら誰一人城の外に出さず、彼一人で対処してきたカイト。でも人には限界があるから、一人では解決できないときもあるはずだと、彼女は指摘する。
カイトは黙る。
夜ももう終わり、朝焼けが城を照らし始めた。
少しの沈黙の後彼は、それなら誰に任せろと言うのだと彼女に聞く。
バソは疲れウトウトし始めており、ペラトやドリスもいるしと呟きながら頭を揺らす。
寝るなら城に戻ってからにしろと、カイトが彼女に言いかけると彼女は、それに私もいるから、と呟くのだった。
カイトはその一言でピタッと動きが止まると、眠っている彼女の肩を抱き寄せ、自分に寄りかからせた。
スヤスヤ眠る彼女。
俺はこの荒廃した城でも自分のことを信じてくれる人達を守りたい、彼らの笑顔を見るたびに自分の人生もそんなに絶望的ではないと思えるんだ、と呟いた。
バソはベッドで眠っていた。
もう起きろ、ここは俺の部屋だ、との声がする。
彼女は寝ぼけながら、あと5分寝たら会社に行く支度する、と呟く。
どこにいくのかと聞かれ、ハッとするバソ。
飛び起きると、椅子に腰掛けたカイトが傍らにいた。
いつの間にか眠ってしまったと謝る彼女。カイトのベッドだったので、ふかふかで気持ちよく眠れたようだ。
そして彼女を突然襲う筋肉痛。
あんな風にむやみに剣を振り回していれば当然だとカイトに注意される。
助けて上げたんだからお礼の一つでも言ってよと彼女が彼の方を見ると、何故か上着を脱ぎだし肌を露出させるカイト。
悲鳴を上げる彼女。カイトはどうしたんだと、不思議そう。
なんで脱ぐのかと顔真っ赤な彼女に、服を着ていると寝苦しいからと答えるカイトは、慌てる彼女の意味がわかると、淑女とは思えない淑女の前で失礼したなと、プッと吹き出す。
カイトこそなんで私をここに寝かせたのか、皇子としては軽率なのではと、反論する。
彼は、自分も体力に限界があるし、それでも運んでやっただけ有り難く思えと、肩がこったのかボキボキと鳴らす。言葉につまるバソ。
早く出て行けと言われるので、彼女が立ち上がると、彼女が倒した魔物の切り口がケーキを斬ったかのように相当な技術で行われていたので、何をしたのかと彼は問う。
それなら教えてあげると言う彼女。
カイトを広場に呼び出し、剣で戦おうというのだ。集まるバソ、カイトにペラトとドリス。
ドリスは、カイトはペアラッセン一の剣士で、騎士団一のドルンでさえ勝てないほどの実力者なのだから無謀なことは止めてと、バソを心配する。
カイトは、止めるなら今だぞとバソに忠告するが、教えてあげると言ったでしょと彼女は聞く耳もたない。
彼女は、この世界で何度も危険な目にあって、逃げるのも大事だが自分の身を守る力が必要だと気づいたのだという。
だから魔力がある以上、いつまでもカイトに守られてばかりではいられないと、羊皮紙に書いたのだという。
誰にも負けないすごい腕前の女剣士になると。
カイトは、そんな魔術でこの自分に勝てるものかと呆れている。
しかし、やってみなければわからないと、彼女はいきなり攻撃をしかけた。
すんでのところで防いだカイトだが、彼女の実力に驚くのだった。
漫画「皇子よそなたの願いを叶えよう」14話の感想
バソは小説家ですが、剣士になってしまいました。楽しそうだから何よりですね。
小説の設定ではカイトは悪役ですが、いい悪役ほど作者読者に愛されていますよね。また悪役が魅力的でなければ、たいていの物語は面白くありません。
前々回ペラトはバソに、主人公の第一第二皇子の方が自分達より愛着があるだろうと言ってましたが、実はそうではないのだと思います。物語の柱として一番大事だったのはカイトではないでしょうか。
彼女はカイトというキャラクターをよく理解しそれこそ愛着があるので、彼が一人で何もかも背負い込んでしまっていることに気づき助けます。見捨てることなどできないのです。
そして彼女の存在は、カイトの守りたい人達の中に含まれたようですね。
あくまでも仲間としての立場なので、彼女を女性とみておらず、服を突然脱ぎだすということをまたやらかすカイト。バソだけが一人顔真っ赤です。
でも彼の指摘どおり、バソは淑女から程遠く、剣士として彼につっかかります。まさかの皇国一の剣士相手に腕試しをしようとする所が、バソらしいですね。
この思い切りの良さ、好奇心の強さ、自信に溢れているところが彼女の魅力でしょうか。
さて剣士としてのバソは果たしてカイトに勝つことができるのでしょうか。次回が気になりますね。さすがに男であるカイトには負けて欲しくはないですね。
まとめ
・バソは羊皮紙に凄腕の女剣士になると書いていた
・カイトは自分を信じてくれる者達を守りたいため、責務を一人で背負い込んでいた
・バソはカイト相手に剣での腕試しをする
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに