漫画アプリ・ピッコマにて連載している「俺だけレベルアップな件」
現実世界に突如として現れる異世界とのゲート、それに入りモンスターを討伐する覚醒したものハンター。ハンターはゲートでの戦闘で対価を得るが誰しもが強者ではなく、主人公の旬は人類最弱兵器と呼ばれる有様。そんな彼がとあるダンジョンがキッカケで一人だけ成長していくストーリーです。
もとはkakaopageで連載している韓国漫画です。毎週金曜日に最新話が公開されます。
前回のあらすじは、剣道の師範としてS級ハンターをも指導している、カルテノン神殿の生き残り馬渕。ゲートの出現で協会から呼び出され、集まってみると、地域のハンター数が少ないため他のカルテノン神殿の生き残りが集まっていた。さらに人数がたりないからと、服役中の囚人まで参加することに。その監視役として、暗殺を請け負う道門もいたのだった。
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漫画「俺だけレベルアップな件」29話のネタバレ
道門は服役者達の手錠を外す。
そして馬渕達の一般のハンターに自己紹介し、誰がリーダーになるか聞いた。
馬渕がリーダーを請け負い、特にそのことに異論はない旬に対し、また機会をくれてありがとうと頭を下げる。
あの日、馬渕が入ると決めた二重ダンジョンで 11人が死に、旬のおかげで6人が生き残れた。
全員を守れなかった馬渕の責任は大きく、生き残れた6人を代表させてくれと言って、旬に心から感謝していると頭を深々と下げた。
馬渕らは真島らにも、自分がリーダーでいいか聞く。好きにするようそっけない真島。馬渕はやれやれとため息をつく。
ダンジョン内はゴブリンが主に出現し、服役者は日頃のうっ憤を晴らすかのようにゴブリンを虐殺していった。
彼らはヌンチャクや打撃等の物理攻撃タイプだったため、より悲惨にみえた。どっちがモンスターだかと呆れる馬渕。
すると彼の後方からゴブリンが飛びかかってきたので、手から炎をだし、見事な体さばきで次々と魔法を当て燃やしていった。
そんな馬渕を見た真島は、馬渕もモンスターのようだと呟く。
馬渕は真島に剣の構え方をダメ出しする。馬渕のいつも通りのリーダー気質は健在だ。
馬渕は、こうしてあのレイドの生存者が集まったのも何かの縁だと皆に語りかける。
特に旬の持つ短刀はかなりのものだと褒める。旬は笑って流す。
観月も、今日はまだ一回も負傷してない旬に驚き、別人のようだと言う。
実際、外見やオーラなど以前の頼りなさは無くなり、余裕を感じるほど旬は変わったと馬渕は驚いていた。
一方観月は手を後ろで組み、体の震えを抑えてはいたが、ゴブリンにすら怯えるほど心が追い詰められているようなので、B級ヒーラーで勿体無いが引退せざるを得ないと馬渕は考える。
一行が先へ進むと、洞窟が3つの方向へ分かれていた。
そんなに難易度が高くないダンジョンだから3つに分かれて行動しようと、道門が提案する。その方が早くクリアできると。
馬渕は少し考え承諾する。
一番右に服役者と道門が行くので、ボス部屋があったらすぐに知らせてくれと彼は言う。
旬は感覚を使い3方向の道を見て、左の道にボスがいることがわかる。なので、旬は馬渕と左に行こうと誘う。
それを聞いていた道門は怪しくニヤリと笑った。
真ん中は真島とカルテノンの生き残りの男性が行くことに。
旬は何故ボスがいる方を選んだのかというと、ゴブリン退治だけじゃ経験値が稼げないので、手っ取り早くボスで稼ごうとしていたのだ。
しかしボスのことより、何故か道門が気になると旬なのだった。
右を進んだ道門らは、袋小路でゴブリンを殲滅していた。
弱くてやりがいがないと言い、余裕の服役者。道門はニヤニヤしている。
ゴブリンは成人男性ほどの体力もなければ、体格と知能は人間の子供並みで、少数であれば大した敵ではない。しかしながら待ち伏せや奇襲をしかけてくる厄介なモンスターだと、道門は語り始めた。
人間の子供でも武器を持たせれば同じだろうと言い、武器さえあれば子供だって人を殺せるし、モンスターも人間も何ら変わりはないどちらも虫ケラだと話す道門。
そして彼らに、子供も殺せるかと聞く。
何だその下らない質問はと、聞かれた彼らは適当に流そうとする。
道門はニヤリとすると、これから100人の血に飢えた子供がお前らを襲う、お前らはその子供らを殺せるかと言う。
そんなの殺るしかないだろうと答える彼ら。
生きるためには誰でも殺すかないよなと、道門は同意する。
そして、ここから出たら、ハンター課にこう報告しよう、お前らはここで100匹のゴブリンに遭遇したと。
道門は欲望をさらけだすのだった。
その頃、真ん中の道を進んだ真島と男。
順調にゴブリンを制圧し、このまま無事に終わるといいと男が言う。
このまま終わるだろうと言う真島。人間最弱兵器の旬の参加の有無で、ダンジョンの難易度がわかるのだ。
ただし、あのことを思えば、必ずしもそうではなかったが。
黙る二人。
そして真島はこのレイドが終わったら、自分も旬に頭を下げて謝るつもりだと言う。
もう一人の男にも、真島と同じで仲間を捨てて逃げたことが引っ掛かっているんだろうと話しかける。
これからもハンターを続けるのなら、過ちを認めないといけない。
許されなくても謝りつづけなければいけないと、真島は自分の不甲斐なさに震えながら決意するのだった。
時間がないので先に進む彼ら。他のチームはどこまで進んだのだろうか。
そして少し狭くなった洞窟を通ると、驚きの光景が彼らを待っていたのだった。
漫画「俺だけレベルアップな件」29話の登場人物
水篠旬・・・人類最弱兵器と周りに見下されるほど弱いハンターだったが、カルテノン神殿でのイベントで他人には見えないウィンドウ画面が空中に出るようになる。指示に従いノルマをこなすと成長するシステムだ。システムは旬という駒を失いたくないようなので、彼はそれを利用しどんどん強くなっている。 とあるレイドで知り合った諸菱と、30億の報酬で彼の攻撃隊に19回参加する契約をしている。
真島・・・何回か旬とパーティが一緒だった初老の男性ハンター。攻撃型で手から剣を出せる。カルテノン神殿にて、家族がいるからと泣きながら旬たちを見捨て脱出した。 9話参照
観月・・・B級ヒーラー。女性ハンター。旬を何度も治癒しており、彼に好意がある。 カルテノン神殿の生き残り。神殿での恐怖に怯えながらもハンター活動を続け旬を探していた。
馬渕勲・・・C級魔法攻撃型の60歳の男性ハンター。 剣道の師範である。カルテノン神殿で片腕を失うが、旬のおかげで観月とともに生き残れた。10話参照
道門泰星・・・ハンター協会監視課のB級ハンター。今回のレイドにて、とある男性から2億で暗殺、さらに1億で口封じのため全員の始末を請け負っている。モンスターより人間を殺すことに興味がある。
漫画「俺だけレベルアップな件」29話の感想
真島達は旬を見捨てて逃げたことを後悔していました。あの現場では致し方ないことかもしれません。皆があれほどあっけなく死んでいく中で、今、この瞬間、逃げなければ死ぬ、そんな状態なのです。
死を直面して、周りを優先できる人物がどれほどいるというのでしょう。また自己犠牲が必ずしもいいことではないかもしれません。
ただあのときの旬は間違いなく英雄でしたね。彼がいなければ全滅していました。
カルテノン神殿は結果として見捨てた旬が生き残ってくれていたため(正確には死んでますが)、彼らは謝るということができるチャンスがあるのですが、旬が死んでいたならば彼らは悔いても悔いきれない十字架を間違いなく背負いますよね。
そしてその謝るチャンスを得た彼ら、進んだ先で見つけたのは、無双状態の旬なのか、はたまた死神の道門か・・・
道門は独自の意見を述べてましたね。武器さえ持てば人間もモンスターも同じ虫ケラであると。だから殺人に抵抗がないんでしょうね。恐ろしい人物です。凝った名前のわりに・・・
真島が誰と先に会うのかによって、彼らの命運が決まります。せっかく過ちを認め、旬に謝る決意をしたのに、ここで虚しく散ってしまわないことを祈ります。
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに