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無料漫画アプリ・ピッコマ、LINEマンガで連載中の「ある日、お姫様になってしまった件について」作家Spoon、Plutus、原題・어느 날 공주가 되어버렸다
ある日突然、小説の中の姫に生まれ変わってしまった主人公。しかも実父に殺される運命の姫に。血も涙もない冷血な皇帝クロードの娘として生まれ変わってしまった主人公が、生き残るために奮闘する異世界転生ファンタジー漫画です。
毎週日曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、クロードは記憶を失い、アタナシアが自分の娘だということもわからなくなった。アタナシアを邪険にするクロードは、彼女を幽閉することに。
リリーは、アタナシアが気絶した日、クロも一緒に消えてしまったことを話す。いずれ吸収される運命だったかもしれないが、急すぎる。大切なものを失っていく気がする彼女。
一方フィリックスは、一生懸命にアタナシアがクロードの娘だと何度も説明した。今陛下の具合が悪いのも、お姫様を体を張って助けたせいだと話すのだった。
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漫画「ある日、お姫様になってしまった件について」48話のネタバレ
フィリックスの言うことを信じないクロード。
自分が血縁に命を顧みず助けて、10日間も意識不明だなんて、あの男が墓から這い上がってきて俺を嘲笑うだろうと思う。
そしてアタナシアの真っ青な顔を思いだし、沈黙する。
執務室に戻ると、全ての書類が9年後になっていた。
あの娘は黒魔法使いで、広範囲に詐術をかけたのだろうかと考える。
フィリックスは、記憶を失っているんですよと教える。
執務室にソファがあることに気づき、俺の部屋で座る者はいないだろう、何故あるんだとフィリックスに聞くと、アタナシア様の席とのこと。
ふかふかの座り心地にするようにと、陛下がオーダーメイドで用意させたものですと言われ、クロードは混乱する。
フィリックスは、何か思い出しませんか、お姫様はよくここに座り、陛下のお仕事する姿をご覧になっていたのですよと言う。
だが冗談だと思うクロード。
一方アタナシアは、エメラルド宮でふてくされていた。
当初の目標は生きのびることだったのだから、今の状況はそれほど悪くないのではと考え直す。
その頃クロードは、自分が命じたというアタナシア専用の図書館を見て、そのようなものを指示した覚えはないと言い張っていた。
どうしても自分が記憶喪失だと認められないようだ。
図書館の前に行くと、衛兵たちがクロードに緊張しながらも、アタナシアお姫様のために誠心誠意勤めておりますとアピールする。
アタナシアの名前を聞き、そこから立ち去るクロード。
一方アタナシアは、溜まっていた手紙を読み始めた。
ジェニットからは5通も来ていた。
アタナシアを心から心配する内容に、ほっとする彼女。
アタナシアが気絶したのを、アルフィアス公爵からやっと聞き出したと書かれていたが、外部には秘密の情報なのに何故公爵は知っているのか、油断ならない人物だと思うアタナシア。
イゼキエルもアタナシア宛に手紙を用意していたようだと書いてある。
アタナシアを慕うジェニットからの手紙に、幾分か気が楽になり、返事を書くことにする。
庭園に出たクロードは、満開のバラとその香りに気づく。
すかさずフィリックスが、バラ好きなアタナシアお姫様のために、陛下があちこちにバラの花園を作るよう指示されましたと教える。
中でもお姫様がいるエメラルド宮が一番美しく、お二人でお茶の時間を取られていましたと。
急ぎ足で逃げるクロードに、今までクロードがアタナシアに贈ったものがどんなものであるか、フィリックスは説明し続ける。
呆れて睨むクロードに、フィリックスは、そのように睨んでも、あったことを無かったことにはできないと言い返す。
理解できないクロード。
一方、アタナシアは庭園で、ジェニットの手紙を読んでいた。
手紙のやり取りは意外にも楽しく、ここ数回続いてる。
今回のジェニットの手紙には、ジェニットが家族のように思う人物、ロザリア伯爵夫人が帝都にやってくることが書かれていた。
原作で、アタナシアに毒殺の濡れ衣を着せた張本人だ。
原作でも今ぐらいにロザリア伯爵夫人が帝都にやってきた。
ただ、ジェニットがデビュタントを終えてすぐに皇城に入ったという原作の流れと、今の状況は違う。
一体何を企んでいるのだろうかと、アタナシアは不思議に思うのだった。
漫画「ある日、お姫様になってしまった件について」48話の感想
フィリックスが根気強く、クロードにアタナシアのことを思い出させようと、ずーっと説明していますが、9年間の記憶がごっそり抜け落ちたクロードには理解ができないようです。
おまけにクロードは、アタナシアが黒魔法を使ったのではと、おかしなことを考えます。皇宮中の、帝国中の人間を詐術にかけたとでも思っているのでしょうか。いくら皇族でも・・・ルーカスじゃあるまいし。
これまでのクロードを考えると、彼はとても弱い人間にみえます。ダイアナを失ったショックで、耐えられないから記憶ごと消そうとしたり、アタナシアを見るとダイアナを失ったショックが再び湧き出てくるから殺そうとしたり。
今回は自分が記憶を失った事実に眼を背けています。自分に原因があることを認められず、常に周りが悪いと思いこんでいるのです。
孤独に生きてきた彼には、心を成長させてくれる保護者がいなかったのでしょう。心を強く保つには、土台がしっかりしていないと難しいでしょうね。
家族に愛されず、過去に婚約者や兄にも見捨てられたので、大丈夫だと彼を支えてくる者が、乳母だったフィリックスの母しかいなかったのでしょう。だからフィリックスにだけは、心を開いているのでは。
このままでは、アナスタシウスの狙い通りになってしまいますね。クロードは愛する人、幸せな記憶など全てを失ってしまうでしょう。
逆にルーカスは育て親のような存在に、全てを得たようで何も得ないだろうと言われていましたが、アタナシアという友人を得ました。そう考えるとクロードとルーカスは似ているのかもしれないですね。
さて、原作でアタナシアに濡れ衣を着せたという、怪しい人物の名前がでてきました。クロードがアタナシアの側を離れている現状なので、なんだか嫌な予感がしますね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに