漫画アプリ・ピッコマにて連載している「俺だけレベルアップな件」
──現実世界に突如として現れる異世界とのゲート、それに入りモンスターを討伐する覚醒したものハンター。ハンターはゲートでの戦闘で対価を得るが誰しもが強者ではなく、主人公の旬は人類最弱兵器と呼ばれる有様。そんな彼がとあるダンジョンがキッカケで一人だけ成長していく──
毎週金曜日に最新話が公開されます。
前回のあらすじは、3度の大事件・事故を、生き残ってきた水篠旬を、再覚醒者だと確信し、スカウトに向かった白虎ギルドの宍戸課長。
一方レベルがどんどん上がり40に達した旬は、転職クエストの表示が出る。ダンジョンをクリアし、外へ出るとスカウトしにきた宍戸課長がいた。
二人は喫茶店で引き抜きの話をするが、諸菱の2倍の報酬を出すという宍戸課長だが、旬の反応は予想外のものだった。
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漫画「俺だけレベルアップな件」37話のネタバレ
旬から聞かされた、諸菱建設の報酬30億のビルを聞いて、思わず大声をだしてしまう宍戸課長。
諸菱の2倍をだすというので、その50億のビルを頂けるのではないかと平然と聞き返す旬。
等級の再検査もまだなのに、諸菱建設が30億も出すということは、相当な力を隠しもっているようだ。しかし、もしかしたら報酬を釣り上げるための嘘かもしれない。
どうやら諸菱くんとの取引を調べてきたようではないと気づいた旬は、証拠もあるとスマホをとりだす。
嘘ではなく事実だと察した宍戸課長は、そこまでの金額だと自分一人では決められず、上のものと話す必要があると言い訳する。
それではこの話は終わりですねと、旬は席を立つ。
宍戸課長は、諸菱建設での待遇を調べて上と相談してから来るべきだったと、焦った自分のミスを悔やむ。
去ろうとした旬は、ふと、自分のことは誰に聞いたのかと聞く。
まさか隠れて調べたのかと言う彼は、いつの間にか姿を消していた。
呆気にとられる宍戸課長の頬に、スッと傷が入り、血がにじむ。
振り返らないで、と旬の声が課長の後ろから聞こえた。姿は見えない。
隠密までもつ再覚醒者だったのか、そうであれば諸菱建設の高額の報酬にも納得がいく、と冷や汗をかく宍戸課長。
課長は、悪気があったわけではない、誰かが白虎ギルド区域内のC級ダンジョンを買い占めているので、調べたら旬に行き着いたのだと説明する。
ゲート内で起きた3度の大惨事に遭遇し生き残った旬について、再覚醒により上級の力を手にし全てを解決に導いたのだと、推測したのだという。
さらに、そんな旬の強さを知った諸菱ハンターが、立ち上げ検討中のギルドのためにダンジョンを買いあさり、テストを行っているのではないかと、全て自分の予想ではあるが、辻褄が合うのでこうしてスカウトしに来たのだと。
それを聞いた旬は、自分のことを知っているものは他に誰がいるのかと問う。
自分と部下の二人だけだと答える宍戸課長。その頃部下は、離れたテーブルでおにぎりを頬張っていた。
高値でC級ゲートを買い漁ったせいで目立ってしまった旬。
旬は、あまり人に知られたくないと言い、もしどこからか自分の噂が聞こえてくれば宍戸さんや部下の方を、真っ先に疑うだろうと伝える。
課長は、形式上、ギルド長に報告しなければならないのだが、死にたくはないので、部下の吉田にもしっかり口止めしておくと答える。
旬はさっきまで自分が座っていた椅子に姿を現すと、こちらがC級ゲートを独占したせいで迷惑をかけていたようだが、しばらくはうちが最高値をつけさせていただくと話す。
宍戸課長は、ギルドの新人を訓練させるゲートが残っておらず困っていると言う。上級ゲートに行かせるわけにもいかない。
それならばと、旬は取引をもちかけた。
今こちらが予約してあるC級ゲート3つを、白虎ギルドに売るという彼。
これは今日だけ特別であり、この機会を逃せばしばらくC級ゲートには参加できないだろうと、テレビショッピングの司会のような売り込みをする。
宍戸課長は考える。ゲートは首都圏だけに発生するわけではないのだが、他エリアまで手を回すと、中国地方の明星ギルドや関西の騎士団ギルド等の各地の大型ギルドと摩擦が起きてしまう。
それならばと、値段を聞く課長。
1つあたり3000万だと答える旬に、驚愕する宍戸課長。
C級ゲートではマナ石と魔法石合わせて2000万程の収入にならないので、せめて2000万まで下げてくれないかと、慌てて説明すると、では2000万でと旬はあっさり引き下げる。
二人は握手をし、C級ゲート3つで計6000万の取引が成立する。
旬はサービスといわんばかりに、宍戸課長に口を開けてもらうと、状態回復のポーションを飲ませた。
たちまち治る旬がつけた頬の傷。
課長はただ、驚くばかりだ。
隠密のスキルに、回復能力まで見せてくれたということは、自分を信用してくれるのかと旬に聞く。
秘密を口外しないかぎりは、と旬は答え、その場を去った。
1人になった宍戸課長のもとに、今の光はなんだったのかと、部下の吉田が慌てて駆け寄ってきた。
課長は、思っていた以上の大物かもしれないと、ひきつりながらも笑うのだった。
その後、旬のスマホに、彼が言う通り6000万が振り込まれたと諸菱から連絡が入る。
キャンセルしようと思っていた明日のゲートを、一体どうやってこんな高値で、どこに売ったのかと、あれこれ聞く諸菱。
旬は、企業秘密だからと教えない。
そしてギルドのオフィスにもどった課長は、旬から買わなくてもC級級ゲートが余っていることを知らされる。
しかも入札金額は全て100万以下である。
諸菱建設はもともと明日レイドに参加する予定がなく、1つも入札していなかったのだ。
騙されたのだと部下は言い、宍戸課長はスカウトに失敗した上に、詐欺に遭ってしまったと、自身の失敗に震える。
強ければ何してもいいのかと、陰惨な気持ちになる課長。そこへ課長のスマホが唸り、メッセージが来たことを知らせる。
送り主は旬で、隠れて調査したことはこれで水に流すと、本文が書かれていた。
そう来たかと、苦笑する宍戸課長。
今回は旬に1本取られてしまったが、旬の番号が手に入っただけでも良しとしようと、前向きになる。
6000万位、うちのギルドにとっては痛くも痒くもない、ギルド長にちょっと怒られるだけ、と呟くのだった。
日も暮れ、旬はまた1人で何かを始めようとしていた。
紫の光がほとばしり、ゲートが開く。
転職クエスト楽しそうだといい、彼はそのゲート内に入っていく。
ようやくこのゲームが、本格的に指導する兆しが見えた。
このダンジョンで彼を待ち受けるものは一体何か。
紅い甲冑を身につけた恐ろしい何者かが目を光らせるのだった。
漫画「俺だけレベルアップな件」37話の感想
宍戸課長の受難回でしたね。
牽制するために、敢えて実力を見せつけ脅し、詐欺まがいのことまでする旬。それでも心が折れない課長。
旬が諸菱から離れることはないでしょうが、いつか他のギルドに属することもあるのでしょうか。可能性は低そうですが。
そしてまだ外部には知られたくないと言う旬ですが、もう時間の問題では・・・・。
旬は前回表示された、転職クエストを受諾したようですね。暗殺系から変わってしまうのでしょうか。
何やら強そうな敵が現れましたね。ひさしぶりに旬は苦戦しそうです。
どんなダンジョンなのか、次回が楽しみですね。
まとめ
・敢えて実力を見せつけ、宍戸課長に自分のことを黙っているよう取引する旬
・1日レイドはしごを休み挑むのは、転職クエストである
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに