漫画「皇帝の一人娘」135話の作品内容のネタバレと感想

漫画アプリ・ピッコマ、コミコで連載中の「皇帝の一人娘」

原作が韓国人YUNSUL氏の小説で、RINO氏が漫画化しております。

かわいい絵柄にパンチの効いたセリフが面白い、転生&恋愛ファンタジー漫画です。

毎週日曜日に最新話が公開されます。現在休載中で、6月9日より再開するようです。

前回のあらすじは、仕事中のカイテルのもとへいき甘えるリア。彼も仕事の手を止めて抱き上げる。カイテルとリアは不器用ながらも、お互いが大好きだという確認をしたのだった。

詳しくはコチラにてまとめてあります

漫画「皇帝の一人娘」135話のネタバレ

カイテルの回想。

彼の父の記憶といえば、死んだときのことしか覚えていない。それすらも悲しく思わないほど、父親の存在は遠く抽象的なものだった。

カイテルにとって父親とは、何の意味も持たず、いないも同然であった。

その父ことイバン皇帝には3人の正妃がおり、一人目と二人目の正妃は不忍薬の副作用で死んだ。

3人目はカイテルの母親であるイザルダのエリカ姫で、彼女は15歳のときに遠く離れたアグリジェント皇帝に一目惚れし、14歳も歳が離れていたが反対を押し切って、イバン皇帝のもとに嫁いだ。

夢見た結婚だったが、結婚して1週間も経たないうちに皇帝は他の女と遊び、彼女は寝込んでしまった。しかし他国の者なので、彼女を気にかけるものはいなかった。

カイテルはそんなことを思い出しながら、寝ているリアの顔を撫でる。眠りながらも微笑む彼女を見て、カイテルもつられて微笑んでしまう。昔では考えられないことだった。

いつの間にか当たり前のことになっていたが、改めて考えると不慣れなことであり、新しい体験だった。

ふと彼は母親という存在を思い出したのだった。彼にとっては母親という言葉もまた身近なものでなく、聞き慣れない言葉であった。

思い出すのは厚いカーテンと暗い部屋、そして思い出せもしない声のみ、虚しい過去である。

カイテルはイバンに、良い父親になれと言われたのを思い出す。

もう怒りはないが、かといってその言葉をそのまま受け流すほどの度量もなかった。

イバン皇帝は本当に無能で、22歳で即位して成し得た業績は後宮の敷地を広げただけ。

そして、歴史上最も国をメチャクチャにした張本人。

宮廷に仕える者は皇帝の顔色を伺う者ばかりで、国政は貴族の私腹を肥やすためだけに動いていた。

皇宮には美女の笑いが絶えず、勢力の強い貴族ですら自身の嫁や娘を皇帝に捧げ、さらに富と権力を手にした。

皇宮は荒れ、首都は欲望にまみれていた。

アグリジェントを国から帝国へと成長させた、帝王ヴァイビーゼルが見たら剣を手に墓から飛び出してきただろう。

荒れ果てた世界で、アグリジェントを帝国へと育てたヴァイビーゼルはまさしく偉大な帝王だったが、女を見る目はなく、さらにひどい皇位継承争いが起きてしまった。

ヴァイビーゼルには3人の息子がおり、それぞれ母が違うわりに仲の良い兄弟だった。

しかし皇帝が原因不明の病に倒れ突然死亡すると、二番目の皇子が兄の皇太子を毒殺した。すかさず権力を手にした二番目の息子に誰も歯向かえず、三番目の皇子は皇太子毒殺の容疑をかけられ島流しになった。

二番目の皇子だったカール皇帝は、暴政をし、たった6ヶ月の間に2万人以上の命が失われてしまった。

その頃になると、ヴァイビーゼル皇帝も、カール皇帝が毒殺したのではという噂が出始めた。実際それは事実であった。

そして、三番目の皇子イバンが死刑台に立った日、暴政に耐えかねた貴族達が一斉に立ち上がり、皇子イバンがカール皇帝の首をはね、新しい時代が始まったのだった。

アグリジェント20代目皇帝の登場に国民は歓喜したが、当の本人は喜んでおらず、自ら皇帝の職務を放棄し、貴族に弄ばれ、権力をすすられているだけだった。

権力を持ったまま何もしない王など、ただのゴミである。

権力にむさぼりつく欲深い者達の光景は見れたものではなく、その気にさえなれば抜け出せたはずなのに、誰もそこから抜け出そうとはしなかった。

カイテルの母は、何故そんな皇帝を愛したのだろうか。

カイテルが撫でてばかりいるので、寝ているリアは不愉快そうに唸る。

カイテル自身は皇帝の座に興味はなかったのだが、今はこうして座っているのが楽なだけ、さらに父のようなゴミ皇帝になりたくないので職務は真面目にこなしているのだった。

あの父のようにはなるまい、ただそれだけなのであった。

漫画「皇帝の一人娘」135話の感想

今回のお話は、カイテルの父親の詳細が語られましたね。

なかなか難ありの人物だったようで、カイテルはそのような人物になりたくないと皇帝として職務をこなしていたのですね。その一環で、あちこち侵略しているのかな・・・

ヴァイビーゼル皇帝というカイテルの祖父にあたる人物もでてきましたね。そしてヴァイビーゼルもイバンも、女を見る目はないようですね。

富をすすろうだなんて下心が持っている女性ばかりの中、そうでない愛だけを持ったカイテルの母を放置しましたし。

カイテルなんてハナから特別な女性を作る気はなく、あっちこっち手を出しては出産したら殺す、というメチャクチャなことをしていましたしね。

女難の家系というよりは自ら悪くなろうとしている、女性関連が苦手な一族のようです。

まともな親子関係を築いてこなかったカイテルは、親子というものがよくわかりません。それでもリアと接しているうちに、彼の心は満たされていくようですね。良かったです。

この回想、まだまだ続きそうですね。


それではここまで読んで下さってありがとうございました

また次回もお楽しみに

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