漫画「バトリの息子」80話のあらすじとネタバレまとめ

漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「バトリの息子」

中世ヨーロッパ風の時代に、人喰いとして生まれた若者ミゲルを始め、彼にまつわる色々な人物の人生を描いた群像劇です。

内容的にはダークファンタジー系です。また鉄の処女という拷問器具で有名な、何人もの女性を拷問し処女の血を浴びるという猟奇的な事件を引き起こした実在の人物、エルジェーベト・バトリが母親という設定です。

毎週日曜日に最新話が公開されます。

前回のあらすじでは、マンフレッドの働きかけで帝国の北部と南部が、中央政権のやり方に反発し立ち上がりました。またミゲルはついにフェレンツの屋敷に侵入し、書斎で彼に会うことができたのでした。

詳しい内容はコチラ

漫画「バトリの息子」80話のネタバレ

背を向け腰掛けているフェレンツに向かって、ミゲルは何処にいるのか問う。

こんな偽物には騙されないと言うと、本棚の影からビロ・フェレンツが出てきた。座っていたのは廃人となった兄ラスロだった。試練を受けることも乗り越えることもできなかった反面教師として置いていたのだ。

ビロは語る。長い平和は人を放漫に、古い秩序は人を怠惰に、常に必死に生き残ってきたものだけが道を切り開く。ミゲルがここまで来れたのもそうだと言う。

ミゲルはそんなフェレンツの考えは傲慢だと言い、人々に試練を強要するのは間違っていると指摘。フェレンツをここで殺し復讐を遂げるという彼に、フェレンツはそのあとどうするのか聞く。

彼は自分がこの体で生まれた理由を探すという。ミゲルは逆にフェレンツのことを尋ねると、彼の目的はミゲルとここで話すことだった。ミゲルが殺してきた3人は全て中心にフェレンツがいて、その3人をやっとで倒せたミゲルが、簡単にここまで来れたのはフェレンツがそれを望んだからだという。

ラスロをここに置いておいたのも話す時間を作るだめだと。イラつくミゲルに、自分は罠も仕掛けていないし、武装したり兵士もいないと続け、ただ何よりも強い真実という言葉はもっていると告げる。

そして、ミゲルが言う試練の強要についてや、ミゲルの出生について話せるという。

ビロの回想。エルジェーベトを初めて見た日、一度見たら忘れられないほどの美貌の彼女にその母オリビアの姿を重ねるビロ。

オリビアは手に入らなかったが、エルジェーベトは自分のもとへ来るかもしれない、そのチャンスがきたと思うビロ。ただしオリビアのように追い込まれた状態で自身を選んでこそのことだった。

だからエルジェーベトが父親に折檻されていても助けなかった。

そうして彼の舞台が仕上がるのを待っていたらキヨムに奪われてしまった。オリビアもエルジェーベトも最後は自分のところまで来ない。彼は猛烈な孤独を感じた。

オリビアとの約束のものは未だにわからず仕舞、通じあっていた自分たちだが彼女がたどり着けないのなら、それはきっと自分のせいではなく彼女らが未熟だからだ。

そう思ったビロはエルジェーベトに様々な試練を与える。異民族との争い、アリンの死、キヨムとのズレ、そしてキヨムの死。

全てを乗り越えて自分のもとへ来ることを望んだ彼は、エルジェーベトに手を出した。

つまりは、ミゲルはビロの息子だっのだ。

漫画「バトリの息子」80話の登場人物

ミゲル・バトリ・・・エルジェーベト・バトリの息子で、生まれたときから人喰いの非人間である。エルジェーベトによって幽閉され暮らしていたが、彼女がフェレンツの罠により死亡したことにより、母の仇討ちと自分の存在意義について知るため各地を転々としていた。人喰いの能力がでているときは、瞳が緑色に光る。

エルジェーベト・バトリ・・・ミゲルの母で、代々続くギボルという肥沃な土地の領主だった。夫キヨムを戦争で殺され、その後女手一つでとりまとめてきたが、フェレンツによって全て奪われ処刑された。キヨムが助け出すまでは父親に折檻されていた。

キヨム・バトリ・・・裕福な商家の息子。エルジェーベトを助け出したことで彼女と愛し合うようになる。トラウマにより全ての人を救いたいとの信念があり、そこをフェレンツにつけこまれ自我が崩壊しそうになる。持ち直したところでビロに殺された。

マンフレッド・・・キヨムの側近。弟のように育たった。先代から頼まれたキヨム、キヨムから頼まれたエルジェーベト、全てを守りきれずミゲルを使って復讐しようとする。また幽閉されていたミゲルの食料(人間)を調達していた。ミゲルの能力を知っており、ミゲルを魔女団に引き合わせ成長させた。

オリビア・・・エルジェーベトの母。エルジェーベトそっくりでとても美しい夫人。夫に虐待され、追い詰められた彼女は自殺した。

ビロ・フェレンツ・・・最も話を動かしている人物。公爵。元はフェレンツ5人兄弟の次男だったが、後継者争いの末勝ち取る。オリビアとは想い合う仲だった。試練こそが人を成長させると学び、帝国中に試練を与えようと、戦争を引き起こす。

ラスロ・フェレンツ・・・フェレンツ5人兄弟の長男。如才なく兄弟を次々殺害し、後継者となったが、自分の立場に安心してすぐに転落事故にあい廃人になる。

漫画「バトリの息子」80話の 感想

もしかしてとは思ってましたが、やはりフェレンツはエルジェーベトに手を出していたようです。

フェレンツの言ってることはよくわかるのですが、やっていることが理解できませんね。まず試練は個人で解決するものであって、勝手に外部から与えるものではないですよね。

そして彼の一連の行動は帝国を成長させるためではなく、自分の情欲のもつれから始まったことなのかと思ってしまいます。そう思うとなんて未練たらしい、圧倒的強者のイメージが崩れていきます。

父親と言われてミゲルもさぞ驚いたでしょうね。それで今更復讐の手を止める彼ではないでしょうが、フェレンツが死んでしまったらこの物語のメインがなくなってしまうのでどう収めるのか気になるところです。


それではここまで読んで下さってありがとうございました

また次回もお楽しみに

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