「ドロヘドロ」12巻のネタバレと感想

デザイン、内容ともに他の漫画とは一線を画していたダークファンタジー漫画ドロヘドロ。

18年続きようやく完結しましたこの漫画、昔すぎて内容が思い出せない方のために(私ですが)まとめてみました、


衝撃の展開が続き、まさかの煙の死亡。カイマンの体は会川として復活したが一体何故なのか、十字目ボスとは何なのか。謎が詰まりまくりのダークファンタジー。この先どうなるのでしょう。

「ドロヘドロ」12巻のネタバレ

煙の死亡により至る所で煙の作ったキノコが消滅し、煙の死が世界中に知れ渡った。藤田はショックで寝込んでいた。あの後、心と能井が異変に気付いて戻ってきたときには遅く、犯人はダクトを通って逃げた後だった。十字目の仕業とみられたが、警備の厳しい屋敷内の中心部にどうやって侵入できたのか不明だった。怪しい包帯男と黒っぽいマスクの大柄な男の目撃証言はあったが、犯人を捕まえるまでには至っていない。

キクラゲ、鳥太とニカイドウは行方不明で、ニカイドウの腕が落ちており十字目に殺されたのかもしれないと藤田は思う。恵比寿が笑いながらも寂しそうにキクラゲを探していた。藤田は心に見たことを伝えたが、恐ろしくてどうしても犯人の顔が思い出せないでいた。煙の頭部もキクラゲも行方が分からなくなったためお手上げ状態で、煙ファミリーは崩壊寸前だった。

カスカベ博士が今回の事件をあれこれ考えてジョンソンと歩いていると、目の前にハルが魔法使いの姿で現れた。

能井が心の部屋を訪れ、煙の死亡で屋敷の皆が落ち込みすぎて仕事していないことを愚痴る。煙の強さが魔法使いの世界を支えていた面があったのだった。誰も煙の代わりはできないし、煙の頭部とキクラゲがいなければ復活できない。でもまだキクラゲ達は生きてるかもしれないと能井は言う。心もこれからただ掃除屋としての仕事をするだけだとやる気がみなぎる。そんな心を見て能井は喜び、心のベッドに横になった。そこへターキーが訪れる。

カースが今度こそすべてを奪うと言って、夜道を通り抜ける。

カスカベ博士の前に現れたハルは、博士を驚かすために悪魔の体から飛び出て見せたのだった。再会を祝して歌を披露するハル。

ターキーは煙の人形を作ることにした。心と能井は十字目対策として、カスカベ博士が記した魔法使いのケムリの管の弱点を覚える。そうすると煙の人形が焼き上がった。人形は頭部の悪魔腫瘍に反応するとのことだった。動き始めた人形だったが、栗鼠と違いホウキで移動し始めたので、心らが慌てて追いかける。

一方毒蛾達は、煙が死んでコソコソする必要がなくなったので車を盗み、ボスがいそうなところへ向かっていた。

ニカイドウは薄れゆく意識のなかでカイマンと八雲を失う悪夢を見る。特に八雲は、ニカイドウが試しに使ってみた自身の黒い箱の魔法のせいで、本来助けてもらうはずだったおじさんおばさんと出会うことがかなわず死んでしまったのだ。後悔するニカイドウ、この経験が彼女が魔法を手放した理由だった。名前を呼ばれ目を覚ますニカイドウ。そこには回復した川尻がいた。川尻兄ちゃんとつぶやくニカイドウ。

川尻が治療ケムリを買って使いニカイドウも回復しており、そして煙の死を知った。カイマンか会川を追うなら協力するという川尻だが、名前を教えていないのにどうして知っているんだと不思議がる。川尻はニカイドウに助けてもらったことを話し出す。

川尻が悪魔試験の最終段階に差し掛かっている頃、わざとブルーナイトと試験の終わりが重なっており、試験のため魔法を禁じられていた川尻は、自分を狙う魔法使いから逃れるためにピリピリしていた。そんな川尻を、薄汚れて痩せた子供が後をつけてきていた。

そして運悪く川尻が魔法使い達に捕まり、魔法を使いそうになったところを先程の子供が助け川尻を逃がしたのだった。その子供こそニカイドウで、彼女のおかげで悪魔になれたので川尻は恩を感じていた。悪魔になってからニカイドウに会いに行き、ホールで生きようとしていること、ニカイドウの魔法が時間に関すること、大切な人を失ったから魔法を拒んでいることを川尻は知った。でも今は子供の時とは違うし、まだ本当の魔法の力を知らないから魔法をつかうべきだと川尻は諭す。

とある一室で煙の頭は解剖されていた。電話が鳴り十字目のボスが電話をとると、かけてきたのは毒蛾だった。毒蛾が今までどこにと言いかけると皆が群がり電話が切れる。とにかくボスの住まいへ行こうと向かった先はエリート魔法使いが住んでいる地域だったが、十字目をエリートたちはバカにしておりマスクをしてなかった毒蛾たちは絡まれる。

エリート魔法使いが十字目ボスをバカにしたので毒蛾たちがあっという間に殺し、ボスの手土産にした。ボスの住む501号室へ入ろうとすると、ちょうど煙の人形を追っていた心と能井に出くわした。煙の掃除屋、さらには煙の人形の登場に驚く毒蛾達。人形は部屋に入ろうとする。心が攻撃を仕掛けると夏木をかばって毒蛾がやられる。十字目が狙ってくるところの目安がついている心に勝つことができず、次々倒される十字目幹部たち。

牛島田が壁を壊し中に夏木を逃がす。そして心の魔法でバラバラにされる豚と佐治。牛島田は夏木にボスを探すように言う。心が能井に袋に詰めておけと言い、人形を追って部屋に入ろうとするとエレベーターが開くも誰も乗っていない。

そのまま心が501号室に入ると誰もおらず、解剖された煙の頭があった。心が持ち帰ろうとしたところを毒蛾のナイフが飛んでくる。そのまま心と毒蛾が戦闘になるが、傷が深い毒蛾の方が分が悪く劣勢になる。鉄条がボスのナイフを投げて寄越すが心に毒蛾がバラバラにされてしまう。

その頃夏木は皆が気になりながらもボスを探していた。壊れた扉の部屋に入ると頭から血をだした十字目ボスが眠っていた。煙の人形が現れ、ボスの頭部をこじあけようとしてくる。夏木はそれを排除し、自分で手術したあとが残っていたため持ってきた治療用ケムリを使った。
カスカベ博士はハルに現場まで運んでもらっていた。ジョンソンは空を飛んだ。

夏木のおかげで治っていく十字目ボス。ボスの目の十字模様は彫ったものでなく痣の様だった。起き上がり夏木にと名乗った。

心と能井は尋問するため、毒蛾らをゴミ袋に詰めていた。突然空間が歪み始める。この感じはまるで6年前のと心が気づくと、心と能井の体がケムリに包まれキノコが生え始めた。煙の魔法を壊が使っているのだ。強力な魔法に為すすべ無く二人は始末されかけるが、何故か二人の体が消えてなくなる。そこへ見つけたとカースが壊に襲い掛かる。

カスカベ博士はビルに到着した途端、ハルが思い付きで歌を歌い始めた。その歌のせいでカースが逃げ、壊は無事だった。ジョンソンはショックを受けた。ハルがダウンした博士とジョンソンを連れ帰り、毒蛾達は夏木が治療した。毒蛾はようやく預かっていたナイフを十字目ボスの壊にわたすことができた。そして煙ファミリーは消滅した。

・魔のおまけ

空腹虫に強盗が来た話です。

・悪魔のおまけ

ヘアースタイルのお話です。


「ドロヘドロ」12巻の感想

煙の死亡後、十字目と同じくボスの代わりになるものがいないため弱体化し、ついには消滅してしまいましたね。煙の悪魔腫瘍も取り込まれてしまったので、復活させるのがより難しくなりました。今後心や藤田はどう動いていくのでしょうか。心と能井はなぜ消えたのかも謎ですね。

そしてカイマンの別人格、壊(カイ)が現れました。彼が十字目のボスであり、残忍で魔法に執着している人格のようですね。体はアイ・コールマン、人格はカイマン、会川、壊が出てきました。表にはまだでてないですが前の巻にいた切断面グチャ男がアイの人格ですね。出て行った人格とはカイマンなのでしょうか。

そして人格が変わると体は修復されるようで、恐ろしく不死身です。壊はこの後魔法使いの国をどうしていくのか、エリート層などの地位がひっくり返るのでしょうかね。それとも自分の目的以外は興味ないと言う感じでしょうか。

今回の巻ではニカイドウの過去がわかってきました。八雲を助けるために彼女の魔法でまた巻き戻せなかったのかな。いつのまにか川尻と暮らしていた過去もなくなっていたし、制約が色々あるんですかね。

謎がずーっと続いていきますね。カースがちょろっと現れて虫のようにさっと追い払われたのが不憫ですね。


それではここまで読んでくださってありがとうございました。

また次回をお楽しみに。

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