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無料漫画アプリ・ピッコマで連載中の「緑陰の冠」原題・녹음의 관
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漫画「緑陰の冠」29話のネタバレ
大賢者イブリアは、黒髪黒目の、氷のような美人もしくは平凡な女性だった。
ランは美女を想像して読んでいた。
ラチア公爵家にも描かれた絵があるが、イブリアは平地から山脈を作りあげるほどの力を持っていた。
騎士団を率いて、馬に乗って扉まで向かうのだが、雪山を進むのはランにはとても難しいことだったので、到着する頃には膝が震えていた。
ユスタフが貸してくれた腕に手を絡め、ラチアの紋章だけが刻まれた扉へと向かう。
ユスタフから青炎の指輪を借り、扉に触れて封印する。
この簡単な儀式は毎年ラチアが行う新年の儀式で、もうすぐランではなくユスタフが行うことになる。
時間もかからない簡単な儀式のために、今度は馬で山を下りなければならず、移動が億劫だった。
するとユスタフが、帰りは自分の馬に乗ってはどうかと提案してくれ、ランは彼の背中に抱き着いて乗ることに。
ユスタフの腰に腕を回してしっかり固定すると、ユスタフの背がまた高くなったことに気づいた。
北の人は背の高い人が多いから、ユスタフもそうなるのだろう思い、ランはユスタフの頭をなでる。
何をするのかとユスタフが驚くので、姉の愛情だと答えると、必要ないと言われる。
それでもしつこく頭をなでると、ユスタフは舌打ちし、馬が跳ねた。
思わずユスタフにしがみつくランに、ユスタフは声を出して笑う。
ランは、珍しく笑ったユスタフの顔が見たくなる。
ユスタフは、何故髪を触るのが愛なのかと尋ねる。
ランが、普通の愛情表現ではないかと答えるも、ユスタフはその経験がないようだった。
ユスタフの母は、良い意味でも悪い意味でも誇り高い人だったとのこと。
ユスタフの母は、ランの母親同様に、この冬の気候が体に合わなかった。
母が死にかけているのに、父は他の女性に求婚していた、母はそれを知っていたと、ユスタフが辛かった過去を話すので、ランは公爵は悪い男だと言った。
ユスタフは、甘やかすとのことで追い出されてしまったが、乳母が自分の頭をなでてくれたことを思い出し、ランに教える。
ユスタフはふと、簡単に本心を話してしまうのに気が付くのだった。
漫画「緑陰の冠」29話の感想
氷壁を作ったのは大賢者イブリアです。
なので氷壁に収まっている魔石も、イブリアの魔力で作られたものになります。それほど途方もない力を持っていたのですね。
そんな彼女が封印した扉の向こうには、一体何があるのか、何故精霊の封印が必要なのか、ユスタフとの関係構築以外にも問題があるので面白いですよね。
ユスタフは、実の両親に頭をなでてもらったことがないという、孤独な子供時代を送っていました。
継母が彼を虐待していたこともありましたが、それ以前に両親の愛を得ることができなかったようです。
だからいつもあのように死んだ目をしているのでしょうね。
いつしかランにはポロポロと、軽口を叩いたり、本音を漏らすようになったので、彼女から家族愛も得ることができそうですね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回も楽しみですね