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漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
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漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」64話のネタバレ
無事皇宮に戻ったカナリアとセザールは、すぐにグレイシーと情報を共有した。
リカルドの言葉が本当なら、ファーンハム家が何か企んでいるかもしれないというグレイシー。
カナリアは、それにオスカーが皇宮出身だというのも気になる、彼を皇宮で見たことがなかったのにと言う。
ファーンハム家の屋敷を捜索できたらいいのにと呟くセザール。
ファーンハム家は厳重に警備され、出入りが容易でない上に、セザールと敵対しているため、調査は難しいだろう。
正式に出入りできる機会があればいいのにと言うと、セザールが、そういえば形式的なものだと思い参加したことはなかったが、ファーンハム侯爵の誕生日を祝う招待状が毎年届くと言う。
グレイシーの家にも届いているようなので、あちこちに送られているのだろう。
これで普段よりは楽に出入りできるはずだ。
だが、どうやってパーティー会場を抜け出して、屋敷を捜索するのかと、皆は考える。
何故かグレイシーが浮かない顔をしているので、何か心配ごとがあるのかとカナリアが尋ねると、実は父が後継者を選び直そうとしていると答える。
それは良いことなのではと言うと、後継者に指名されるための試験が難しいのだという。
レイモンド従兄を競うことになったその試験は、一ヶ月間平民相手に店を運営することなのだという。
ランカスター家は代々貿易と商業を重視したため、その試験の結果で後継者を選ぶのだろうが、平民を相手にした店を開くことにも意味があるに違いないと言う。
自分もレイモンド従兄も、貴族を対象とした店しかやってきたことがないと話す。
両方爵位を受ける資格があるので、あとは能力次第のようだ。
公明正大なランカスター公爵らしい判断だ。
カナリアは、みんなで協力するよと言い、グレイシーの手を握った。
グレイシーは、ありがとうございますと微笑んだ。
グレイシーが店を開く場所は、公爵が指定した、ランカスター領地内のアリエス商店街だ。
長くブティックを経営してきたグレイシーなので、ここでも洋品店をオープンすることにした。
早速店を訪れたカナリア。
グレイシーはやはりやり手なので、価格にこだわらないデザイン重視の貴族向けの服ではなく、平民の懐事情を計算し、価格に見合ったデザインの洋服を用意していた。
市場調査をしっかりしてある。
グレイシーはカナリアに、いつものドレスと比べて質素でしょうと話しかける。
カナリアは、実用的で快適そう、それに価格に比べて生地が高級でキレイだから人気がでそうだと返す。
生地はセザールが低価格で仕入れてくれたのだそう。
前回の会議で志を同じくしてくれた貴族の中に、友好国ベロニカと貿易をしている人物がいたので、安く仕入れることができたようだ。
ベロニは寒い国なので、薄い生地が在庫で余っていたとのこと。
それをセザールが安く仕入れたのだ。
服に興味はないセザールだが、上質な品を見極めることはできるようだ。
カナリアは、お店で最も基本的なデザインのブラウスを、10ルクで販売してはどうかと提案する。
非常に安価だから、それでは利益がでないと言うグレイシー。
ブラウスだけの利益を考えればそうだが、このブラウスのおかげで店全体の販売量は増えるだろうと、カナリアは説明する。
その後、店のオープン準備は順調に進み、いよいよオープン当日になった。
本当にこれが役立つのですかと聞かれるカナリア。
ラヤとイーサンが店の看板を持っていた。
彼女は、周辺の店は既に多くの常連客を持っているので、公告に力をいれなければと説明する。
あなた方の顔なら大丈夫だと言うカナリア。
彼らは理解できないながらも、カナリアの指示に従い、宣伝しに外へ。
同じく制服を着たセザールも外に行こうとするので、顔が知られているセザールが外に行くのはまずい、セザールだけ店内で手伝って欲しいと言う。
その後、カナリアの読み通り、ラヤは上手に誘導してくれたし、イーサンはいるだけで宣伝になった。
商品も順調に売れている。
順調だった、セザール以外は。
彼の会話スキルは壊滅的なので、彼に話しかけた女性が泣きながら去っていった。
カナリアはセザールに、笑顔でドアの開け締めだけしていればいいと注意する。
そうして店は順調に回った。
カナリアは物陰からその様子を覗う。
セザールはやたらと女性に話しかけられていた。
カナリアの指示通りひたすら微笑む彼。
すると、彼の服に触れるものや、彼の腕にしがみつく女性まで現れ始めた。
ムっとしたカナリアは、ついてきてと言い、セザールを店から連れ出した。
その姿を見て、グレイシーはため息をつく。
セザールの手を引っ張りどこかへ向かうカナリア。
セザールは、カナリアの指示通り、黙って笑顔を続けていたが、どうしてあのように怒っているのかと理解できないのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」64話の感想
カナリアは無事皇宮に戻ってこれました。
ブレアが彼女の影武者として過ごしていてくれたのですが、何日もバレずにうまくやり過ごせたようです。声まで変えられるから、完璧な変装ですよね。
さて、グレイシーは爵位継承のチャンスを得られましたが、能力で従兄に勝たなければなりません。レイモンドは無能ではないので、なかなか厳しい勝負です。
そこでカナリアは、イケメンをフル活用することにしました(笑)客引き効果はバッチリですね。
ですが、夫のセザールの容姿を利用しながらも、いざ手を出されると我慢できなかったようです。これにはグレイシーも呆れていましたね。
でもこれで、セザールへの気持ちがハッキリし、二人の仲が進展するでしょうか。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに