漫画アプリ・ピッコマ、comicoで連載中の「皇帝の一人娘」原作YUNSUL(小説・황제의-외동딸)、漫画RINO
かわいい絵柄にパンチの効いたセリフが面白い、転生&恋愛ファンタジー漫画です。主人公のリアを中心に、彼女と関わる人との心の交流を描いています。
毎週日曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、カイテルに監禁されてしまったリアは、グレシットやサンセ、ヴァルを説得し、家出を手伝ってもらうことに。
さらに、アシシはすんなり承諾してくれたので、残りはセルイラの説得だけだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「皇帝の一人娘」167話のネタバレ
アシシや侍女達も彼女に協力してくれることになったので、あとはセルイラの説得だけだが、どう言おうか悩んでいると、セルイラ本人からリアのもとに来た。
侍女長である彼女は、侍女たちから報告を受けたので、リアの計画を知っているのだという。
リアは不安げに、ママは反対だよねと、彼女に聞くと、そうではないと答えるセルイラ。
カイテルはリアを過保護にしすぎている、リアにはそろそろ様々な経験をし、一人でも生きていく術を学ぶ必要があるからと話す。
そんなセルイラはやはり強い、まだまだ私は子供だと実感するリア。
セルイラは、子は親の知らないところで大人になるものだと言い、これを渡すときがきたようだと、青いネックレスを取り出す。
リアが大きくなったときに渡すよう、リアの母親に頼まれたのだという。
一度だけあったことがあるその姫君は、とても美しい方だったと話すセルイラ。
セルイラのせつなそうな瞳は、他の誰かをリアに重ねて見ているようだ。
皇女様はいつまでもお元気でと言って、セルイラはリアを抱きしめる。
見たこともない母親だが、その形見を受け取ることは胸が痛い。
この喪失感はどこからきたものなのだろうか。
その夜、リアの部屋にて。
過去の出来事を思い返すリア。
彼女が8歳になったときに、リアがいつまでもソレイユ宮にいることを指摘する声があがり、10歳になると、皇室の権威が崩れるから早くリアを別の宮に移すよう、本格的に非難する声が上がり始めた。
カイテルはそんな臣下の声を無視していたが、いい年して一人で何もできないとリアをバカにするものまで現れ、彼はキレたことがあった。
それは間違いではなく、結局カイテルは、リアに別の宮を与えることにしたのだった。
ただ、リアにふさわしい宮が無いからと、一部の皇后宮を撤去し新しく建設することになったのだが、完成するまではソレイユ宮でずっと一緒に暮らすのだというカイテルの命令に、大臣たちは唖然としていた。
この宮の建設には、もっと華やかもっと優雅にと注文がどんどん追加されていったため、予定された建設期間の3倍以上である2年もかかったのだった。
そうして完成した宮の名前はフルゴール─眩い光─で、それまで興味のなかったリアさえ、すぐ引っ越したくなるほどの美しい宮だった。
ふと、テラスへの扉が開き、風が部屋に入ってくるのに気がつくが、またすぐ思い出に浸るリア。
ここに引っ越したばかりの頃は、環境が変わったせいでなかなか寝付けずにいた。
そんなときは、カイテルが猫のようにこっそり入ってきては、いつも冷えた手で額に触れたり頭を撫でてくれたりする。
そうするとよく眠れたものだ。
リアは、母の形見のネックレスを眺める。
母ジェルエーナ王女は、まるで存在しなかったかのように記録が消されてしまったが、せめて自分だけは忘れないようにするべきだった。
カイテルやリアの周りの人たちのために、できるだけ考えないようにしていたこと、望まれて生まれたわけじゃないこととも向き合いたくなかった。
無理やり連れて来られた敵国の王女が、子供の誕生を楽しみにしているわけないと、自分が傷つくのが嫌で考えないようにしていたのだが、このネックレスをみるとそんな不安が消えるようだ。
すると、部屋のどこかから、カサっという音がする。
誰、とリアが驚きながら声をかけると、まだ起きていたのかと、聞いたことのある声がする。
そこには、ハーベルがいたのだ。
テラスから平然とした顔で、皇女の寝室に侵入してきた彼。
何しにきたのか、どうやってきたのかわからない。
リアは呆れて、うちのパパに殺されるわよと、先程まで座っていたベッドに腰掛け直す。
リアの口調がいつも通りなので、敬語使うのやめたのかと、ハーベルはずいっと彼女に近寄る。
出ていってくださいとリアが顔をそむけると、ハーベルはヤダねと言って、ベッドに手を付き、彼女に覆いかぶさるような格好になる。
状況が読めず、顔が赤くなるリア。
まさか危害を加えるためにここまで来たんじゃないよねと、彼女は不安になるのだった。
漫画「皇帝の一人娘」167話の感想
ハーベルが寝室に侵入してきました。カイテルが知ったら間違いなく戦争になりそうな、大事件ですね。
ハーベルと引き離すために監禁された彼女が、どうやら家出するらしいと耳に入ったのでしょうか。そうでなくても、監禁されていて会えなかったので、恋しくなって見にきたのでしょうか。
ベッドに押し込んでいるし、リアは困り顔しながらも頬を赤らめているし、勘違いされそうですね。
リアはハーベルに対し、友達としての好意はあっても、恋愛感情はないようなのですが、彼はどんな気持ちなのでしょう。口数少ないので、今ひとつわかりにくいですよね。
セルイラやアシシの理解も得て、ようやく順調に家出できそうな矢先に、とんだトラブルですね。どうなるのか次回が気になりますね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに