漫画アプリ・ピッコマにて独占配信中の「外科医エリーゼ」
原作 yuin氏、漫画 mini氏の韓国発、ナイチンゲールをイメージした主人公を描いた、大人気の恋愛ファンタジー漫画です。
──地球ではない世界でわがまま放題の皇后だったエリーゼは、己の傲慢さから夫である皇帝のリンデンに火刑に処されてしまう。その後、地球に転生した彼女は、前世での過ちを反省し、人を助けるために天才外科医として成長する。しかし飛行機の墜落事故により、2度めの死を迎える。すると今度は1度目の人生に戻り、処刑される10年前に転生するのだった──
毎週水曜日に最新話が更新されます 。
前回のあらすじは、アルバートを助けたことで、治療に必要な移動用酸素室を貸してもらえたエリーゼ。死亡率は70%から10%に下がり、伝染病問題は終息へ。
彼女は発生原因を調べ、やはりニコラスの仕業だとわかり、ミハイルに報告する。ミハイルはニコラスに復讐するため、リンデンに事の顛末を説明しに行くのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「外科医エリーゼ」最新話73話のネタバレ
今回の伝染病は、帝国軍の剣騎士団2名が、捕虜として共和国に捕まっていた際に、病気を患わっているムーア人に世話をされることで感染。
その後すぐに、捕虜交換にて帝国軍の陣営に戻し、病気を広めようとしたのが原因である。
このことをマスコミを通して発表すれば、国際的な問題になり、ルイ・ニコラス及びフランソエン共和国は世界から非難され、クリミア半島での支持を相当数失くすだろうと、リンデンは考える。
またエリーゼに助けられた。
リンデンの脳裏に、彼女に迷惑だと言われたシーンがよぎる。
あの日以来、彼はエリーゼに会えていなかった。
リンデンはミハイルに、もう少し明確な根拠が欲しい、そのムーア人が病人ではなかったと共和国側が主張するかもしれない、と話す。
ミハイルは、当時監視していた共和国の兵士を買収し聞き取りしたところ、捕虜の剣騎士団マックとジャックの世話をしていたムーア人は、数日後に死んだそうだと言う。
その死体は、ニコラスの指示により、誰も近づかないように、郊外の別荘に置いてあるのだと。
そしてその死体を解剖し、調べるのをミハイルが手配するという。
リンデンは、いくら放置されているとはいえ、敵の根拠地の近くなので危険だと指摘する。
だが、ミハイルは、ニコラスは懲らしめてやらないと気がすまない、個人的には平和主義だから復讐はしたくないけど、と話す。
リンデンは黙る。
とにかくそういうことだから、出征前に総司令官である兄には報告するべきだと思って来たのだと言い、司令部直属剣騎士団中将ミハイルは、シンフェポリ付近の近郊で作戦を実行してくる、と部屋を出ようとする。
リンデンは彼に、気をつけるんだぞと、声をかける。
ミハイルは、僕に言っているのか、冗談なら面白くない、と返すと、リンデンは、お前のことを嫌っているわけではないと言う。
僕たちは敵だ、どちらかは必ず死ぬ関係なのだと言うミハイル。
ミハイルだって兄のことを嫌いではないし、むしろ好きなのだという。
それでも、今は共和国を前に休戦中なだけで、間違いなく敵同士だと念押しする。
もちろん自分が勝ったとしても、兄を殺すつもりはないとミハイルは言い、兄上が勝ったのなら、僕を殺すのだろうと問う。
リンデンは、殺したくないと言うが、私のやることを邪魔しないのであればと、条件をつける。
そんなの殺すって言っているようなものじゃないかと、ミハイルは笑う。
皇位を諦めるつもりはないのか、ミハイルが手を引くなら、ミハイルの独立王国として、ロマノフ領を与えると言うリンデン。
ロマノフ領は、ブリチア島本土より広く優良な領土で、そこらの国よりも力を持っている場所だ。
そんな場所をくれるのかと、驚くミハイルだが、悲しい表情になり、自分が皇位を諦めたら、兄もやろうとしていることを諦めてくれるのかと聞く。
リンデンは、お前も同じ立場ならそれを諦められるというのか、と激高する。
あの日、リンデンは、ミハイルが持っている全てのものを失ったのだと、幼少期のことを言う。
リンデンがそれを諦められないことは、ミハイルもよくわかっていた。
だが、それは彼も同じであり、この兄弟間の戦いは誰のせいでもなく、各自の立場からお互いの戦いをするだけなのだ。
ミハイルは退室し、シンフェポリへ向かった。
その後、件の遺体を問題なく調べることができ、伝染病の感染源であると確定できた。
それにより、リンデンは他国のマスコミに情報を流すよう、帝国のメディアに指示をだした。
ニコラスの非道徳的な方法によって、帝国軍に被害がでたのは勿論、なによりエリーゼが危険な目にさらされたので、リンデンは許せなかったのだ。
そして、ニコラスの悪事が書かれた新聞が、各地に出回った。
共和国軍の騎士らもその新聞を目にし、近頃の敗戦続きを考えれば、あながち間違いでもなさそうだと、たじろぎはじめた。
騎士らは、ニコラスは敗戦の責任をおって退任しろと声を上げ、さらに戦時国際法違反のニコラスは本国に戻り裁判を受けろ、クリミア半島から撤退しろと、かなりの騒ぎになった。
何も知らないくせにと、怒ったニコラスは、グラスを床に投げつけ割る。
銃弾をうけた右目の傷が痛み、呻くニコラスに、お酒の飲み過ぎで傷口が悪化したので、当分自粛されてはと、軍医が彼を気遣う。
しかし怒りの収まらないニコラスは、ヤブ医者呼ばわりし、追い出す。
そして、これも何もかも全部、あのデイム・クロレンスのせいだと、エリーゼに激しい憎悪を募らせる。
ふと彼女を捕らえる完璧な作戦を思いつき、この屈辱をはらしてやる、いっそ殺してくれと哀願するまでと、怪しい笑みを浮かべるのだった。
漫画「外科医エリーゼ」最新話73話の感想
悪事がばれ、追い詰められたニコラスは、初登場時の余裕しゃくしゃくだったキャラはどこにいったのやら、完全におかしくなってしまいました。
それでもさらに、何かよくないことを思いつく彼。今度こそエリーゼを捕まえる、完璧な作戦と言っていますが、彼女は大丈夫でしょうか。
彼女を溺愛するリンデンが、なんとか防ごうとはするでしょうが、もともとかなりの策士のニコラス相手に、どこまで先読みできるか不安ですね。
前回の作戦は、エリーゼの前世の記憶があったから回避できただけですし、伝染病の件も前世の知識があるからこそ対応できたことなので、前世となんの関わりのない作戦であれば、対処は難しそうです。
追い詰められたニコラスが、果たしてどんなことを仕掛けてくるのか、続きが気になりますね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに