漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「バトリの息子」
中世ヨーロッパの時代に、人喰いとして生まれた若者ミゲルを始め、彼にまつわる色々な人物の人生を描いた群像劇です。
内容的にはダークファンタジー系です。また鉄の処女という拷問器具で有名な、何人もの女性を拷問し処女の血を浴びるという猟奇的な事件を引き起こした実在の人物、エルジェーベト・バトリが母親という設定。
毎週日曜日に最新話が公開されます。
前回のあらすじでは、ビロ・フェレンツが、自分に見合うようエルジェーベトに試練を与え続けたこと。さらにミゲルの父親はキヨムでなくビロであることを教えられました。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「バトリの息子」81話のネタバレ
暗闇の中、帝都へ向け進軍するサクソニアのラバン子爵とアメリエ夫人一行。
よろけるアメリエに、やはりサクソニアで待っていた方がと心配するラバン。皆ラバンを信じているのに自分がついていかないわけにはと言い、ただ見ているだけは嫌とほほ笑むアメリエ。
すると異常を知らせる笛の音が鳴り、帝都軍が待ち伏せしていたと負傷した兵士が戻ってきた。
帝都軍の将は、母である国に剣を向けるような恩知らずどもは一人残らず消してくれると、攻撃をしかけあたりは悲鳴があがった。
しかし闇夜に浮かぶ月に、分厚い雲なのか何かがかぶさり、闇が広がる。さらに風が松明を吹き消し、辺り一面真っ暗になった。
異様な状況に慌てる帝都軍。その正面には、木々の間から無数の光る眼が彼らを睨んでいた。今度は帝都軍が悲鳴をあげる。
何が起きているのかわからず、ラバンとアメリエは不安がる。
暗闇から現れたのは魔女団だった。狼など獣を使って帝都軍を襲っていた。この世を変えたいのは彼らだけでないと言う。大昔のように境界をなくすべきなのだと。
皇帝のもとには、反乱軍鎮圧に向かった帝都軍が敗走しているとの連絡が入った。フェレンツは何をしているんだと焦る皇帝。
その頃フェレンツは、ミゲルに父親であることを打ち明け、動揺し信じない彼に説明をしていた。本当にキヨムの子供であるなら、正当な後継者のはずなのに地下で隠されていたと。ミゲルが食人であるとわかる前、生まれる前から隠されていた。そして死ぬ間際までミゲルを隠し続けた。ビロとミゲルが会って真実を話すことを恐れていたからだと。
受け入れられないミゲル。ビロはさらに、エルジェーベトはキヨムは死んでも彼一筋だったため、そんな彼女を襲い孕ませたことで、その憎悪・悔恨・哀痛からきたネガティブなものがミゲルの呪いとなったと話す。
ミゲルが探している、ミゲルがこの姿で生まれた理由はまさにビロが与えたものだと。ミゲルが探しているものは、ビロなのだと。
ミゲルは母親を思い出す。優しく、ミゲルと呼ぶ彼女を。どんなときでも愛してくれた母の姿を。
ミゲルはビロを押さえつける。だからどうしたと、過去を知ったところで何も変わらない、余計に僕を怒らせただけだと凄む。
いつだって彼は暗闇でもがいてきた、孤独、裏切り、絶望の中で。それでもマンフレッドやキイラのように、彼に道を示してくれるものもいる。
ビロの話が事実であろうが僕を止める理由にはならないと叫ぶビロ。彷徨うばかりのミゲルの人生に答えを与えたのに、他に何ができるんだとビロは問う。未来は変えられると信じてるとミゲルは涙を流す。
ビロは、いいだろう私を超えろと言うのだった。
漫画「バトリの息子」81話の感想
アメリエとラバン、無事で良かったですね。それにしても魔女団の境界をなくす考えと、信仰に厚いサクソニアの考えは対極にありそうなんですが、そのへんは大丈夫なんでしょうか。また帝国軍の大将は、アングランドが英雄と慕っていた人物ですかね、年配でしたし。
ビロ・フェンレツのとんでもない告白によって、パニックのミゲルですが、当然父親だからとハイそうですかとなるわけはないですね。自分がどう生まれたにせよ、エルジェーベトは愛し続けてくれた、そのことは変わらない事実です。ブレずに対処できたようですね。
話を1話からずーっとまとめ、最終話までゆっくりですがまとめていくつもりですが、この物語のメインはビロ・フェンレツなのかなと思うほどのキーパーソンでしたね。彼がいたからすべてが始まったという。読書好きの大人しいフェンレツ5兄弟の次男ビロ、とんでもない怪物だったわけですね。
さてミゲルはフェレンツをどうするのか。ラスト、屋敷の外でキイラが待ってましたが、彼女はどうするのか、結末に向けて話が畳まり気になりますね。
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに