漫画アプリ・ピッコマ、comicoで連載中の「皇帝の一人娘」原作YUNSUL(小説・황제의-외동딸)、漫画RINO
毎週日曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、ブレティの魔女の血は、代々女性の身に引き継がれるので、体が弱く子が持てない妹が、アグリジェントに嫁ぐ予定だった。だがアグリジェントまでの長旅にも耐えられそうになかったので、イジェランが自ら名乗り出た。
そのため、血を引き継ぐリアをなんとしてでも祖国に戻すために、死ぬことになったとしてもリアを産んだのだ。母の大きな愛を感じたリアは、母の墓参りをする。
その日は泣きつかれて早く眠り、夜中に目を覚ました。アシシの名を呼ぶとすぐに現れる彼。リアはアシシに、これまでのことを謝り、カイテルとアシシの関係を尋ねる。
するとアシシは、自分は呪われているのだと話し始めるのだった。
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漫画「皇帝の一人娘」187話のネタバレ
呪われた子だというのは、周りの人間を不幸にしてやがて地獄に落とすという、生まれてきてはいけない子供という意味だと話すアシシ。
彼の父親がそう言ったのだという。
シルビアがアシシには暗い過去があると言っていたが、彼を傷つけることになるからと深く聞かなかったのだ。
悪魔の子だからと罰を受けなければいけないと言われ、毎晩父に皮膚が腫れ血が滲むほど痛めつけられていたのだという。
辛そうに話すアシシの表情を見て、無理に話す必要はないというリア。
彼は話を続け、父は母を愛していた、だが母は父を愛していなかったようだと言う。
アシシの母と言えば、国を滅ぼした女と呼ばれたレディー・シチェリアだ。
王の娼婦でもあり、子供も夫もいたのを今更ながら実感する。
父は母に愛されず心が折れたのか、単に自分が憎くなったのかはしらないが、幼い頃は毎日痛みで苦しむ日々だったという彼。
アシシが虐待を受けた子供を助けたのは、自分の痛みを思い出したからなのだろう。
古傷を広げることになるから、そのようなことまで言わなくていいと言うが、彼は話させてほしいという。
剣術をやり始めたのは父に言われたからだが、アシシが剣を持つときは殴られなかったため、苦痛から逃げるために剣術を学んだとのこと。
そんな自分に歩み寄ってくれたのが、ペルデルとシルビアなのだという。
カイテルは特に接触してこなかったが、それが居心地よかったのだと話す。
カイテルのことを話すアシシは表情が和らぐので、アシシを救ったのはカイテルなのかもしれない。
そのように育った自分が正常ではないとわかっていると、アシシは話す。
どのような言葉をかければいいのかわからず、リアは考え込む。
そしてアシシの手を握り、あなたは悪くないと伝えた。
これ以上苦しまないで欲しいと思い、彼を抱きしめる。
自分の何が悪かったのだろうと言う彼に、あなたは何も悪くない、あなたのせいで起きたことではないと言い、リアは彼を抱きしめながら慰めた。
親の影響は本当に大きい。
アシシは、自分には誰も愛せなかった女性の血と、愛のために壊れてしまった男性の血が流れていると言う。
このような歪んだ自分が心から愛せる女性は存在せず、同様に子供を持ったとしても正しく愛せるかわからないし、虐待が連鎖するかもしれない、だからこの呪われた血を自分の代で終わらせれば、苦しむ者はいないと話す。
悲しい決意に、リアはまた彼を抱きしめる。
アシシは、リアの側を離れては生きていけないと言う。
多くの命を奪った自分は幸せになる資格を失った、だがそんな醜い自分が最期に望んだものは皇女様だと話す。
罪悪感を感じるほど幸せな日々で十分なので、どうか傍にいさせてほしい、お守りするのは皇女様だけだと言い、跪く。
リアが幸せになり、その姿を見守るのが彼の幸せなのだと話すのだった。
漫画「皇帝の一人娘」187話の感想
アシシの辛い過去が明らかになりました。
悪魔だから罰を受けなければならないと言われ、父に暴力を振るわれる日々。幼い子どもにとって親は全てなので、存在を否定されては一体どう生きていけばいいのかわからなくなってしまいますよね。
愛されず虐待されて育ったアシシは、これ以上不幸な子孫を作らないためにと、家族をもつことを諦めていたそうです。愛されず、愛さず、ただ1人で死ぬ運命を選んだのですね。
だからアシシは、リアの伴侶になれないのですね。いつもまるで恋人のように一緒だった二人ですが、結婚相手になりそうでならないのは、これが理由ですかね。もちろん年齢がカイテルとほぼ同じなので、年齢的にも厳しいですが。
アシシの過去を聞き、あまりのことに、リアは彼を抱きしめて慰めました。リアはずっとアシシの心の傷を理解して慰めようとしてはいたので、今回ようやくその目的達成となったのでしょうか。
リアの幸せを願うアシシですが、これまでの彼の反応から、リアの相手がハーベルだと駄目っぽいです。アヒンならいいのでしょうか。ひとまずはカイテルと仲直りをしないとですね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに