無料マンガアプリ・LINEマンガで連載中の「君の全てを奪いたい」作家・SAM、原題・하루만 네가 되고 싶어
完璧な人生を生きてきたベリアード家公女メーデイア。ある日現れた令嬢プシュケーに全て奪われ、復讐を誓う。その祈りは神に届き、メーデイアとプシュケーは精神が入れ替わる。2人は互いの過去を知ることになり、大きく運命が揺らいでいく。宮中サスペンス&ロマンスファンタジー作品です。
コチラで1~3話まで、PCでもスマホでも閲覧できます。4話以降はアプリをインストールしてからになります。
毎週金曜に最新話が更新されます
前回のエピソードはコチラ
漫画「君の全てを奪いたい」3話のネタバレ
メーデイアの体の方には、やはりプシュケーの魂が入り込んでいた。
自分の体には誰が入り込んでいるのかと、プシュケーは慌てて階段を駆け下りる。
外に出ようとするメーデイアの体を止めるメイドたち。
公女が目覚めたら連れてくるようにと公爵に言われていたのと、外は大雨だったからだ。
彼女は、公女と呼ばないで、伯爵邸へ行かなければと必死だ。
その頃ポリー伯爵邸では、公女を極刑に処すなど恐ろしいことは言わないで欲しい、彼女にも理由があったはずだと、プシュケーであるメーデイアは微笑んだ。
プシュケーならば処刑を望まないであろうから、そう演技したのだ。
プシュケーの甘さにため息をつくイアロス。
すると、お嬢様に会わせてと、メーデイアとなったプシュケーが伯爵邸にやってきて騒ぎ出した。
今は殿下がいらっしゃいっているからできないと使用人に断られるが、愛する殿下がいると聞き顔がほころぶ彼女。
だが目の前に現れたのは、冷たい表情をしたイアロス。
彼は、図々しくよく来れたな、即座に首を斬り落とされないだけ感謝しろと言い、彼女の首元を掴み睨みつけた。
その二人のやり取りを見て、笑みを浮かべるメーデイア。
プシュケーがいなくなったらと死ぬほど騒いだくせに、中身が入れ替わったことに気づかないとはなんて滑稽なのかと思ったからだ。
イアロスの決定により、ベリアード公女はポリー伯爵邸に入ることが禁じられた。
部屋に一人になったメーデイア。
プシュケーの体は、しなやかで華奢、目線も低くなった。
そこへ例のメイドがやってきて、家族の診療費のために仕方なくベリアード公爵家の間者をしていたこと、騎士と使用人を殺したのは公女の仕業だということを打ち明けた。
先ほどの騒ぎで、公爵家の権力が弱まったと考えたようだ。
プシュケーらしく優しくメイドを労わる彼女。
本当はこのメイドの舌を引っこ抜こうかと思ったが、夜が明けて体が元に戻ればこの女を殺し、そうでなければ生かそうと考えた。
そして朝がきた。体は入れ替わったままだ。
祈りが神に届いたのだと確信する。
そう考えていたのは、プシュケーも同じだった。
次の祈りの日まであと1年あるが、その時元の体に戻れるかどうかわからない。
しかもこうなりたいと願っていなかった。
公女には敵が多いが、公女自身はさらに強かった。
だが自分は弱いので、弱さを見せた瞬間に命を落としてしまうだろうと、自分の無能さを嘆く。
窓をカラスがつつくが、彼女は気づかない。
そこへ公爵邸のメイドが食事を運んできた。
機嫌が悪い公女に怒られてしまうのではと怯えている。
だが、ありがとう優しいのねと言って、公女は微笑んだ。
予想外の公女の反応に、メイドは感激する。
その後、カラスはヘリー侯爵の元へ帰った。
今日もメーデイア様は手紙を受け取ってくれなかったと言う彼。
7年間これほど連絡がとれなかったことはなかったが、あの方ならば大丈夫だろうと思う。
だがやはり気になり、急ぎ公女を尋ねることにした。
彼のもとに大量の仕事を運んできた執事だが、公女様の奇妙な噂が出回っているので仕方ないのかと、主人であるヘリオ侯爵に従うのだった。
ヘリーは公女に関してはひときわ神経質になるからだ。
その頃メーデイアは、生誕祭のためにイアロスが用意したという、金の豪華な首飾りを試着していた。
プシュケーの金の髪色に合わせたとのことだ。
メイドは、ポリー伯爵がプシュケーの回復を願って植えたという木に花が咲いたので、殿下と散歩してはどうかと提案する。
そうしてピンク色の花木の下を、イアロスとともに歩く。
彼は、婚約式を挙げて月日が経ったので、そろそろ名前で呼んで欲しいと言う。
イアロスと笑顔で呼ぶ彼女。
生誕祭を終えた後、正式に式を挙げ、そして皇帝が逝去すれば皇族の一員になれるだろうと彼女は思う。
順調ではあったが、門の外にでることがままならないほど過保護にされ、彼女は窮屈に感じていた。
ヘリーに連絡したい彼女は、そろそろ市場に出たいとイアロスに相談すると、名前を呼んでくれたらいいだろうと言う彼。
その後市場に出て、彼女は伝令用のカラスを入手した。
あとは会議中のイアロスを待って帰るだけ。
彼は国政について議論するからと、彼女を部屋から閉め出していた。
話を探りたかったが仕方がないので、彼女は部屋の外で適当に本を読み始めた。
会議が終わり、イアロスが部屋からでてきた。
彼女が読んでいた本を見て、プっと吹き出すイアロス。
彼女は、エファラント帝国紀元前の衰亡史という本を読んでいたのだが、彼女には難しすぎる、絵を見たいなら童話でも買ってやったのにと言うのだ。
愛する女性への態度ではない、あの目つきは蔑んでいると、彼女はイアロスの本心に気づくのだった。
漫画「君の全てを奪いたい」3話の感想
メーデイアがプシュケーの全てを奪いたいと望んだから、プシュケーと入れ替わったのだとばかり思っていましたが、実際はプシュケーも近いことを祈っていたようでした。
ではメーデイアの願いを聞いたわけではなく、この現状はプシュケーが祈ったから発生したことかもしれません。メーデイアは巻き込まれただけ。もしくは二人それぞれの願いを叶えてくれたのでしょうか。
よくある恋愛物語では、このように愛玩される女性は何も考えておらず美貌と愛嬌だけで頭空っぽな人間を描かれる事が多いですよね。そして対する主人公は、その賢さ故に強い女性で可愛げがないと評価され、人に恐れられます。
メーデイアのように賢い女性でない、何も持たない女性はどう生きていけばいいのか。疎まれるようなポジションのプシュケーですが、彼女のことを誰もまだよくわかりません。
このようにお互いが入れ替わることで相手を掘り下げて見れるのは、とても面白いですね。
イアロスはプシュケーにベタ惚れしているかと思いきや、実際はそうではないようですね。賢く強いメーデイアが皇太子妃になると邪魔なので、操りやすいプシュケーを選んだのかもしれません。
むしろヘリーの方が、純粋にメーデイアに忠誠心なり好意なりを持っていそうです。
それぞれのキャラクターに意外性があり、これからの展開がとても楽しみです。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに