漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。
そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、ショッピングをそれなりに楽しめたセザールは、次回もまた来ようとカナリアを誘う。次回はないと思っているカナリアは、適当に流す。
馬車での移動中、セザールが常に張り詰めて生活しているのを知った彼女は、ここは戦場でないからもう少し肩の力を抜いても大丈夫だと彼を気遣う。
そして遊び回って、真夜中に皇宮についた二人。ストレスを感じたら今日のように息抜きしてねと彼女が言うと、セザールはこの前急に立ち去ったことを謝り、あのように言ったのも何か理由があるのだろう、今は言えなくても、言ってくれるまで待つと言う。
お前が俺を信じてくれるように、俺もお前を信じるというセザール。
その言葉を聞いたカナリアは、彼の後ろ姿を見ながら、自分がこの世界の人間ではなく、この先起きることを知っているのだと、つい打ち明けてしまいそうになるほど、感情を揺さぶられていたのだった。
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漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」29話のネタバレ
カナリアとのデート後、自分の宮に戻ったセザールは入浴を終え、仕事の山に目をやる。
戦争は終わったがまだやることはたくさんある。
下賜された南部地域の鉱山についてや、未分配の戦利品、ランカスター公爵家との取引のことなどだ。
目を閉じ、少し前まで戦場にいたことを思い出す。
少しの判断ミスで数千人の命が失われた。
一瞬の油断で、死にそうになったこともあった。
それでも自分は死ぬわけにはいかなかった、絶対に生きて帰ってくると約束したからだ。
カナリアの、ここは戦場じゃない、もう少し肩の力を抜いて生きて、と彼を気遣う言葉が彼の心を癒やし、本当にそうしていいのかと考え始める。
その言葉は何故か、休んでもいいという許しが出た感じだ。
ベッドに横たわる彼は、少し休んでながらやってみようか思い、そのままぐっすり眠るのだった。
後日、カナリアのもとに、第一皇子様からの贈り物だと言って、かわらしいピンク色の包装がされた箱が届けられた。
それを見た他の令嬢が、ロマンチックですねと騒ぎ、早く開けて見てみてくださいと急かす。
何故突然贈り物をと、カナリアが不思議に思いながら中を開けると、可愛らしい小花のついた細いチェーンのロングネックレスが入っていた。
彼女の好みにピッタリである。
つまりこれはセザールが直接選んだのではなく、誰かが代わりに選んだものだなと気づく彼女。
他の令嬢は、皇子が心をこめて選んだのがわかると言って盛り上がる。
セザールはプレゼントを選ぶセンスがないんだけどねとカナリアは心の中で否定する。
彼が選ぶとすれば、お店で一番高価なものか、一番大きなダイヤが打ち込まれたものになるはずだと。
令嬢らはそんな事情は知らないので、自分の婚約者はセンスが無いからプレゼントされる度に払い戻したいものばかりだ、それでも直接選ぶだけ誠意がある、うちの夫はメッセージカードも秘書に書かせるのだと、愚痴る。
メッセージカードと耳にしたカナリアは、セザールも書いたのかなと箱を調べると、ピンクのメッセージカードを見つけた。
カードにはシンプルに、なんとなく目に留まったから買った、とだけ書かれている。
こういうところがかわいいのだと、クスっと笑うカナリア。
そんなカナリアをみた女性たちは、何が書いてあるのか見せてくださいと、寄ってくるが、二人だけの秘密ですと断るカナリア。
一応、寡黙で毅然とした彼のイメージを守るために断ったのだが、二人だけの秘密なんてと、女性たちはロマンチックだと盛り上がるのだった。
この贈り物が届く前日。
セザールは、マーシャ・ピエールという、貴族社会のよろず屋で女性の好みを知り尽くした青年と、宝石店に来ていた。
セザールが選んだネックレスは、真ん中に大粒のダイヤが飾られていて、太いチェーンで安定感を演出していると彼が思う、この店で一番高価なものだ。
だがピエールに、もらった直後に払い戻ししたくなるデザインですねと、即却下され、ついでにそのセザールの選び方も駄目だと指摘される。
そしてピエールが提案したのが、後にカナリアに贈られる小花の飾りがついた細いチェーンのロングネックレスだ。
セザールは貧相に感じるが、ピエールは私を信じてくださいと言い切る。
セザールは早速彼女に贈ろうとするが、ピエールが、明日カナリア妃は若い令嬢達とお茶会があるので、その時間に合わせて届けるのはどうかと提案する。
他の用事があるのに迷惑だろうというセザールに、それはカナリア妃の顔を立てるためだと、ピエールは言う。
他の令嬢達と一緒にいるときに夫から素敵な贈り物が届いたら、カナリア妃はひときわ目立つ、これぞ貴族社会における愛される夫になる秘訣なのだと、力をこめて主張する。
愛される旦那と言われ、ドキっとして顔が赤くなるセザール。
そしてそのままのぼせてしまい、ふらつく彼なのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」29話の感想
セザールは戦場にいたので、常に生死を迫れられる過酷な日々を送っていました。当然彼の判断で失われてしまった命もあったようです。それでも彼を前に進ませたのは、カナリアが待っていたから。
彼女に心の荷を軽くしてもらって、ようやくぐっすり眠れたようですね。カナリアはセザールにとって、無くてはならない存在ですね。
そんな愛する妻に、夫からサプライズプレゼントです。カナリアはすぐ別の人が選んだと気づいてました。それほどセザールはセンスが壊滅的なようです。実際、着こなすのが難しそうなネックレスを選んでましたね・・・。
そこで素晴らしい助っ人が(笑)今回だけの登場かもしれないですが、愛される夫の演出をするなんて、なんて有能な助っ人なのでしょう。
彼の狙い通り、他の令嬢にはかなり高評価ですし、手紙を受け取ったカナリアもクスリと笑みがこぼれてました。
セザールはカナリアに愛されると想像し、ふらつくほど顔が真っ赤です。確かに可愛い夫ですね。このまま二人の幸せが永く続いて欲しいです。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに