無料漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「捨てられた皇妃」 漫画 iNA、 原作 Yuna 、原題・버림 받은 황비
──主人公のアリスティアは、神のお告げの子とされ皇后となるべく育てられたものの、別の少女が現れ次位である皇妃に落とされる。そして愛する皇帝には虐げられ最後には反逆罪に問われ処刑される。
しかし神によって時間が戻され、自身の9歳の子供時代へと転生し、悲劇の運命を回避するべくやり直すという、転生がベースの恋愛ファンタジー作品──
毎週土曜日に最新話が更新されます
前回のあらすじは、ルブリスはせめて叙任式の雰囲気だけでもと、アリスティアを書庫から連れ出してくれた。また、彼の言動のおかげで、アリスティアとカルセインの噂は小さくなる。
ゼナ公爵筆頭の貴族派の面々は、アリスティアが邪魔で仕方がない。計画についても、勘の鋭い皇帝の邪魔が入りうまく行かない。皇帝の手が塞がる建国祭を狙い、何か手をうつつもりだ。
一方、アレンディスは、自分が助けたかったアリスティアを、先にルブリスが助けたことで、今更彼女を手に入れるつもりなのかと怒り心頭だった。
書庫の整理を引き続き行うアリスティア。混ざっていた図書館の本を返しに、皇太子宮へ行くと、ハレンと出くわす。
ハレンは彼女と話すうち、叙任式の日にルブリスが彼女を気遣って書庫から連れ出したので、罰として本日のルブリスの仕事量が増やされているのだと気づき、アリスティアを彼の書斎に向かうよう仕向けるのだった。
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漫画「捨てられた皇妃」最新話81話のネタバレ
ルブリスのためにお茶を淹れるよう、ハレンにティーセットを持たされたアリスティア。
書斎に入ってみると、ルブリスは椅子でぐっすり眠っていた。
起こすべきなのか、お茶を置いておくべきだろうか。
初めて見る彼の寝顔は穏やかで、いつも見る険しい表情ではなかった。
こういうところは人間らしいと思った彼女は、彼に人間らしい一面もあったのだなと言われたことを思い出す。(68話)
あのときの彼の笑顔や、前世では交わしたことがないような会話、叙任式の日には私を探しにきてくれたこと、記憶の中の彼とは違う。
自分と同じで、彼も変わってきているのだろう。
人は互いに影響を受け変わっていくもの、もし前世の自分が今の私のようであれば、あんな悲劇は起こらなかったのだろうか。
だが、もうすぐ神に選ばれ彼が愛した美優がやってくるだろう。
美優が現れれば、ルブリスは彼女を選び、私の立場は大きく変わるだろう。
今考えても仕方がないと、彼女はため息をつく。
その頃、カルセインは、だだっ広いところを一人で掃除していた。
こんな広さ一人でできるわけないだろう、初日からなんでこんな目にと、さっぱり理由がわからない彼。
父には、自分で撒いた種は自分で刈り取るようにと言われたのだが、才能のことか容姿か、この男らしい性格か、何の種かわからない。
とにかくここは一人じゃ無理と言って、彼がふてくされていると、アレンディスが視界に入る。
草頭と呼びとめ、書類と睨み合ってばかりだと体がなまるだろうから、掃除でもして体を動かさないかと話しかける。
アレンディスは、うるさい、僕にはなしかけるなと言って、カルセインを凄まじい形相で睨み、その場を去る。
呆気にとられたカルセインは、せっかく話しかけてやったのにその態度はなんだ、だから友達がいないんだぞと怒るが、アレンディスのとんでもない性格に呆れるのだった。
場面は戻り、ルブリスの書斎。
彼の書斎は個人のものに関わらず、すごい本の数だったので、彼が起きるまで、少し見学してみるアリスティア。
政治、経済、歴史、戦術等様々な種類の本が取り揃えてある中、帝国の貴族名鑑が目に留まる。
五年に一度改訂されるときに、古いものは回収されるので、貴族の家には最新版しかないが、ここには全てあったのだ。
ゼナ公爵に、汚れた血と言われたことを思い出し、20年前ほどのものを調べてみようと本を開く。
社交序列一位「帝国の盾」カイシル公爵家、二位「赤い薔薇」ハイデル公爵家、三位「帝国の剣」ラス公爵家、四位「勝利の栄光」ラウレル公爵家、五位「黒い薔薇」ゼナ公爵家
ゼナ公爵家は20年前までは序列五位である。
他の一族はどうかと見てみると、モニーク家の家臣家系図が載っていた。
その中に、モニーク領の小さな村一つを管理したソニア男爵家唯一の嫡女「ジェレミア・ロー・ソニア」婚姻により爵位還収、と書かれている。
そこへ、何を見ているのかと、突然ルブリスに声をかけられるアリスティア。
申し訳ございません、おやすみでしたのでと彼女が謝ると、謝ることはないと言う彼。
お茶をお持ちしましたと彼女がティーセットを運ぶと、ここにいるということは書庫の片付けは終わったのかと聞かれる。
今日中には終わらすことができそうと彼女が答え、山積みになったルブリスの机の書類を見ながら、殿下もご多忙のようですねと言うと、彼は、これは個人的な感情を優先してしまった代償だと言う。
何かお手伝いできることはあるか彼女が聞くと、何故かと聞き返されてしまう。
出過ぎたことをお聞きしてしまったのかと驚く彼女だが、叙任式の日に殿下にお心遣いを頂いたからですと答える。
なるほどと優しげな表情になった彼は、今日は大丈夫だが、助けが必要になったときはお願いしようと話す。
アリスティアはただキョトンとするのだった。
漫画「捨てられた皇妃」最新話81話の感想
アリスティアが未来を変えようと必死に努力し変わってきたことで、周りの人物全てが変化してきました。もうあのアリスティアを虐待するようなルブリスはおらず、彼女を気遣う優しい皇太子へと変化してきました。
今のように人との関わりを大事にしていれば、違ったかもしれないと気づく彼女。自分の環境は、他人のせいではなく、自分が生み出したものだと理解したようです。
しかし、美優という選ばれし少女の問題があります。神であるビタが選び、わざわざこの世界まで転送してくるのです。ビタは、美優とルブリスの運命の糸は深くつながっていると言っています。
ですが、巻き込まれたアリスティアともルブリスはつながってしまっているので、このようにおかしなことになっているのです。本当ビタが諸悪の根源ですね。
じつはそれにもビタなりの理由があればいいのですが、どうでしょう。
今回、ジェレミアのことが少しわかりましたね。モニーク家家臣の、ソニア男爵家の令嬢でした。一応爵位はあったので平民とは違い、ゼナ公爵がくってかかるほど汚れた血ではないと思うのですが、どういうことなのでしょうね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに