漫画アプリ・ピッコマ、LINEマンガで連載中の「ある日、お姫様になってしまった件について」作家Spoon、Plutus、原題・어느 날 공주가 되어버렸다
ある日突然、姫に生まれ変わってしまった主人公。しかも実父に殺される運命の姫に。血も涙もない冷血な皇帝クロードの娘として生まれ変わってしまった主人公が、生き残るために奮闘する異世界転生ファンタジー漫画です。
毎週日曜日に最新話が更新されます。(今回の話はコミック版からです)
前回のあらすじは、母が見たいと呟いたアタナシアを、不憫に思ったリリーとフィリックス。フィリックスは、クロードに無理を言ってでも、記憶の魔法を使って、ダイアナをアタナシアに見せることはできないか頼もうとしていた。
だがそれは危険だと思ったアタナシアは、クロードに嫌われるからやめてと、とっさに止めに入る。余計アタナシアは不憫に思われてしまうのだった。
クロードに呼び出され謁見室へ向かう途中、男主人公イゼキエルの父で、食わせ者のロジャー・アルフィアス公爵と遭遇する。
アタナシアをジェニットと見比べる視線にムカついたアタナシアは、ワンコのシロおじさんと呼び、牽制するのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「ある日、お姫様になってしまった件について」15話のネタバレ
謁見室に入ると、玉座に座ったクロードが待っていた。
部屋の前でアルフィアス公爵に会ったと説明するフィリックス。
アタナシアは、ワンコのシロに似てるシロおじさんだと言うと、クロードは、ところ構わず吠えるアイツにぴったりだと、ほんのり笑う。
アタナシアをおぶったフィリックスを見て、すっかり保母のようだとクロードは笑う。
何故か照れるフィリックス。
アタナシアはペロペロキャンディをフィリックスに渡すと、クロードに駆け寄った。
フィリックスは、アルフィアス公爵にはアタナシアと同じ位の男の子がいるので、話し相手にどうかと提案する。
アタナシアは金の玉座に見とれていたが、クロードの視線を感じ、アーティに友達ができるのかな、と会話に混ざる。
クロードは、子供二人遊びまわるようになってうるさくなるのは頂けない、まして公爵似の少年はお断りだと答える。
ジェニットより2、3歳上らしい男主人公イゼキエルには興味はあったのにと、アタナシアが考えていると、いつの間にかクロードに抱えあげられていた。
何故突然とパニックの彼女。
クロードは玉座の裏の壁にある、円形のカーテンを開く。
そこはなんと仮眠がとれるよう、ベッドとクッションが敷かれていたのだ。
そこにアタナシアをちょこんと置くクロード。
うるさい声を聞いたから疲れたという彼も一緒にそこに入る。
そして、相変わらずだらしなく上半身をローブからはだけさせたまま、すぐ横になる彼。
あの時歌った子守り歌を、また歌えとアタナシアに言う。
もう1ヶ月以上前のことだし、愛想をここで振り撒きたくないと思ったアタナシアは、忘れたと言って誤魔化す。
しかしクロードは諦めず、この謁見室で自分を殺そうとした者どもを返り討ちにし、首謀者を割り出そうと、記憶を強制的に呼び起こす魔法を使ったことがあると語る。
そのような魔法は数百種類は知っているが、それをお前に使うわけにはいかないな、先程は歌を知っているようだったのに今は忘れたと言うから、どうすれば記憶がもどるのか考えてみようと言い始めたので、すかさず思い出したというアタナシア。
こうして、アタナシアはクロードが満足するまで子守り歌を歌ったのだった。
しばらくして、陛下は眠られましたかと、フィリックスが声をかける。
クロードはすっかり熟睡したのか、アタナシアに髪を引っ張られても起きない。
アタナシアが返事をすると、無防備な姿を他人に見せる方ではないのに珍しい、姫様の歌がバッチリ効いたようだと、彼は話す。
フィリックスにまで歌を聴かれてたと知って恥ずかしいアタナシア。
すると、フィリックスは、この前はアタナシアの許可なく勝手に動こうとして申し訳なかったと謝る。
姫様が喜ばれるだろうと思ってしたことなのだと言われ、彼の思いやりに良心が痛むアタナシア。
彼女からも、叩いてごめんねと謝る。
フィリックスは、実は自分も幼い頃に母を失くしているのだと語り始めた。
彼の母は、陛下の乳母でもあったので、二人は乳兄弟なのだそうだ。
クロードがフィリックスに甘い理由はそれのようだ。
小さい頃は、自分より陛下ばかり構う母が少し憎く、母が死んだ直後は悲しくもなかったし、会いたいと思うこともなかったのだという。
しかし、ある日ふと、いつも持ち歩いていたハンカチにある、母が刺繍してくれた自分の名前を改めて見たときに、涙がこぼれたのだと話す。
生前も死後も、接点のない自分からは遠い存在だった母だが、たった一人の母だということには変わらず、恋しく思っていたのだと。
アタナシアは彼の話を聞いて、こんな話聞いていいのかな、自分は孤児だったからピンとこないなと思う。
だが、自分が本当にアタナシアだったのなら、母親の顔も知らずに育ちメイドに虐げられ、念願の父にようやく会えたアタナシアなら、どう思うだろうか。
彼女は本当のアタナシアならこう答えるだろうと考えて、ママに会いたくないと言ったのはウソだが、もう会わなくていいのというのは本当、だってパパがいるからと答えた。
ジェニットだけ偏愛してアタナシアを殺すクズ親父だけど、5歳ならこう言うだろう。
フィリックスは、姫様の願い事はなんですかと聞いてきたので、18歳でクロードに処刑されないことと答えたいところだが、パパがアーティをもっともっと好きになってくれることだと返事する。
アーティがパパを好きなようにこれくらいたくさんだと、私を殺したくなりませんようにの願いを込めて、説明する。
うとうとし、寝始めたアタナシア、その横で眠っているクロード。
アタナシアの話を聞いたフィリックスは笑い、優しい眼差しになり、その願い必ず叶いますよと呟くのだった。
漫画「ある日、お姫様になってしまった件について」15話の感想
いつもだるそうなクロード用に、玉座の裏に仮眠室がありましたね。護衛騎士が乳兄弟のフィリックスしかいないので、自分の身は自分で守れるだけの、魔法等で相当強い能力があるのでしょうが、そのせいで疲れやすいのでしょうか。
そんなクロード相手に、アタナシアも相当豪胆になってきて、子守唄忘れたなど誤魔化し始めたり、髪をひっぱったり、なかなかのキャラクターになってきましたね。
そんな彼女の願いは、18歳で殺されないこと。そのために、クロードに愛される必要があります。クロードの愛を求めるのは、娘だからではなく、生存をかけてですが、そんなことは知らないフィリックスは、二人の関係をとても素敵に感じるようですね。
いつかアタナシアの中にも、本当にクロードを愛する心が芽生えるのでしょうか。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに