漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で、脇役であり悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。
そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、女であるがために、いかに能力があっても活かす機会を与えてもらえない現状に憤るグレイシー。
グレイシーがセザールを結婚相手に選んだのは、愛ではなく打算であったことを知ったカナリアは、家の人脈と資本と使って法律を改正し、彼女が爵位を継げばいいと、突き放したことを言う。
だがそれはグレイシーにとって思いがけないアドバイスとなり、彼女の考えを変えた。
またセザールはカナリアのために、側近が止めるのも聞かず、戦場へと向かうのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」17話のネタバレ
戦場にて。
地面には数人の赤い軍服の死体が転がっている。
お前の勝ちだと言うのは、13部族連合の頭アイシン・ギオロだった。
遺言はそれだけかと、その喉元に剣を突きつけるセザール。
ギオロは、はなたれ小僧だとバカにしていた総司令官のセザールが、護衛もつけずに一人で引き口を見つけ追ってくるとはと苦笑する。
最後にいいことを教えてやると、俺の首をお前の親父にもっていけ、母親が召使い出身だから立場が危ういのだろう、帝国の敵アイシン・ギオロの首だから相当喜び、お前は愛されるだろうと話す。
そして、お前が次の皇帝になれ、と。
言われなくてもそうするつもりだと答えるセザール。
そうこなくちゃなと笑うギオロは、そのまま息絶えた。
彼の死を確認すると、体力の限界だったセザールはその場に仰向けになる。
頭のギオロが死んだから、残りを片付けるのは簡単だろうと考えるセザールの身体は、血や痣でボロボロだ。
皇后の企み通り戦場で死ぬわけにはいかない、必ず生きて帰ると約束したからなと、カナリアを想う。
マントを作ってくれると言ってくれた彼女を思い浮かべ、少し和らいだ表情になるが、全く期待できないなと呟くのだった。
その頃カナリアとノアは、毎年恒例のオペラを観劇していた。
このオペラ「トリスタン」は、帝国史上最も偉大な皇帝トリスタンを称える愛国オペラである。
トリスタンを称えるところから始まり、痴情のもつれで終わる、なんとも言えない内容だ。
ようやくオペラが終わり、このオペラを観るのは7回めだから、飽きたと呟くカナリア。
姉さんが7回目なら僕は何回目だと思うのかと、最早セリフまで勝手に覚えてしまうほど観る羽目になったノア。
そこへ、ごきげんようと、エニン・ブリランテ令嬢が、オペラの感想を聞きにきた。
私のことを嫌いなはずなのに、なぜわざわざ話しかけにくるのかと思ったが、カナリアは、素晴らしい舞台でしたと微笑みながら返答する。
エニン・ブリランテは、トリスタン大帝も奥様を残して戦場に向かわれたので、今日の舞台はカナリア妃にとって、特に感銘をうけるものだったでしょうねと言う。
エニンの意図に気づいたカナリア。
トリスタンとその夫人イゾルデの境遇が同じだと言いたいのだと、そして戦場から帰ってきたトリスタンはイゾルデを殺すからだ。
ホホホと笑いながらケンカを売ってくる、ブリランテに呆れるカナリア。
身体が離れていても心が一つなら悲しくない、世の中にはそばにいても心が離れている夫婦は沢山いますもの、とカナリアに助け舟をだしてくれたのは、なんとグレイシー。
ブリランテはハッとし、怒りながらその場を去った。
いい話のように言いながら、婚約者と仲の悪いブリランテのプライドをへし折るなんてと、口達者なグレイシーに感心するカナリア。
グレイシーは、言いたいことはハッキリ言った方がいい、我慢すればいいものでもないと、カナリアにアドバイスしてすぐ立ち去る。
いつも言いたいことだけ言っていなくなると、ムッとするカナリア。
そんなやり取りを見ていたノアは、姉さんとランカスター令嬢は仲が良いよねという。
皆が二人は親友だと話しているのだそうだ。
そんなことはありえないと否定するカナリアだが、仲良しっぽいけどねとノアは認めない。
すると急に使用人たちが慌ただしく動き始めた。
ノアがそのうちの一人に、どうかしたのかと聞くと、出征された第一皇子が、敵将アイシン・ギオロの首を送ってきたと話す。
そしてこの報せを聞いた皇帝が、今すぐ宴会を開くようにと命じたため、急いで準備しているのだと。
それは、兄さんがもうすぐ戦争で勝利するということだねと、嬉しそうなノア。
カナリアは、原作ではセザールは22歳で戻ってくるはずが、20歳でとかなり早いことに驚く。
ノアは、良い知らせなのにカナリアの顔色が悪いことに気づき、心配する。
彼女は、原作を細かく覚えているわけじゃないから、きっと勘違いしていただけと、思い込もうとしていた。
だがこの時から、徐々にタイムラインが歪みつつあることを疑い始めた。
その1年後、セザールが凱旋式を求める手紙を送ってきたため、疑いは確信へ変わるのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」17話の感想
セザールはカナリアに会いたい一心で、まさかの単身突入で敵将の首をとりました。主人公強すぎる。
凱旋式で紫のマントを作ると言ってくれたカナリアを思い浮かべ、彼女を愛おしく思う彼ですが、仕上がりに期待できないとつい言ってしまうあたりがいいですね。
一方、カナリア側ですが、周りに認知されるほど、グレイシーとの距離が縮まっているようですね。カナリアは意外そうですが、グレイシーはカナリアを認めているようです。
そして、原作より2年も早い展開に、驚くカナリア。歪んできているということは、自分が原作を知っているという優位性がなくなります。今後どう転ぶか予測できなくなり、まさに崖っぷちです。
戦争から彼が帰ってきたら、処刑を回避し平和に離婚するのが彼女の目標です。セザールはカナリアに惚れているので処刑回避は問題ないですが、彼女はどう動くのか気になりますね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに