週間少年ジャンプで連載している「チェンソーマン」
作者は藤本タツキ氏。一昔前の昭和の時代に活躍する、悪魔を狩るデビルハンターと悪魔の戦いを描いた、ダークファンタジー系の漫画です。
1~10話はまとめていないのですが、途中からでも書いていこうと思います。ネタバレ含みます。
漫画「チェンソーマン」11話のあらすじ
悪魔との死闘が終わり、デンジが目を覚ましたのは病室のベッドの中。
傍らにはリンゴを剥く早川アキの姿が。
アキは拾ったデンジの腕が、輸血したらすぐくっついたことを教え、デンジを本当に悪魔みたいと言う。デンジもアキが悪魔を使役してたことを突っ込むと、デビルハンターは悪魔と契約して戦うからだと教えてくれる。
アキは狐の悪魔と契約していて、力を借りる際は身体の一部を食べさせる契約をしている。今回の代償は腕の皮膚だったという。あまり興味なさそうに聞くデンジは、剥かれたリンゴに手を伸ばす。でもアキは皿を移動。
アキは、悪魔は人の死を望み、それは魔人も同じだという。デンジはパワーはいいやつとかばうが、アキの顔が険しくなる。
監視カメラで巡回エリア外に移動するデンジとパワーの姿が確認されたこと、コウモリの悪魔が潜んでいたと思わしき場所にはデンジの血が大量に落ちていたことを指摘すると、デンジがパワーに殺されそうになったと結論づける。そしてそのパワーをかばったデンジに、悪魔に肩入れをしているとアキはすごむ。デンジはごまかす。
アキは、デンジに娘を助けてもらった父親、女性、運転手の話を思い出し、冷静になる。
そしてアキは、自分が詳しく上に報告すればデンジもパワーも処分されるだろうが、今回は死者もいないため条件さえ飲めば見逃すと話す。リンゴの皿をデンジに寄せ、言うことを素直に聞けという。
デンジについてバカでガキで道徳がないので、先輩であり社会正義ももっている自分の言うことを聞けば今の生活を守れるといい、提案されたデンジも頭に入れておくと答えリンゴをかじる。
デンジは他の人みたいに立派な夢や目標はないが、アキと同じくらいマジでやるからと期待しておけと宣言。とりあえず敬語を覚えろと言い、アキは退室する。
廊下には姫野とパワーが待機していた。パワーは手錠をされており、無罪と確認できただろうから早く手錠をはずしてくれと言う。姫野は、パワーがいつか人を殺してしまったら、アキの責任になるけどいいのか聞く。
アキはパワーの手錠を外す。自分達はデビルハンターだから使えるものは何でも使うが、敵は敵なので利用するだけで馴れ合うつもりはないと答えるのだった。
そしてアキのアパートに、荷物を持ったパワーが現れる。アキはマキマに連絡すると、パワーに一つ部屋を貸してほしいのと言われる。アキならデンジとパワーのいい首輪になれると。
アキは何故自分の家にヤバイのばかり集めるのか聞く。マキマは一番アキを信用しているからと答えるので、アキは頬を染め、そのままマキマに丸め込まれる。
しかしパワーの世話は大変だった。カレーを出すと野菜は嫌いと皿から人参を投げる。風呂はたまにしか入らないから、デンジに臭いと言われている。トイレではウンチもたまにしか流さないと言い張るので、デンジに臭いと言われている。
人間は繊細じゃのーとパワーは言うので、アキとデンジはストレスMAX。デンジは食べ物を粗末にするパワーにイライラしながら、パワーの汚したトイレ掃除をしていた。
そこに現れるパワー。怒るデンジ。だがパワーはあるジェスチャーをし、約束だから胸を揉ませてやるという。
そしてトイレに腰掛け少し顔の赤いパワー。なんとも言えない顔のデンジ。どうした揉め揉めと胸をアピールするパワーに、デンジは天使と思うのだった。
漫画「チェンソーマン」11話の 登場人物
デンジ・・・主人公。16歳。臓器を売るほどの極貧生活の中、出会ったポチタという悪魔を助け契約する。その後デビルハンターとして活動するが、悪魔に殺されてしまう。ポチタがデンジの心臓なることで復活し、チェンソーの悪魔になる能力を得た。マキマにスカウトされ、公安に入ることになる。現在は、パワーに騙される形でコウモリの悪魔らと戦い、ピンチのところをアキに助けて貰った。
ポチタ・・・チェンソーの悪魔。犬っぽい。デンジに身を捧げ、彼の心臓になった。デンジの夢の話が好きだった。
早川アキ・・・公安でのデンジの先輩。男性。上司のマキマに惚れている。両親と弟を銃の悪魔に殺されており、復讐するためデビルハンターとなる。使役悪魔は狐。
パワー・・・デンジの同僚で血の魔人(人間の死体を乗っ取った悪魔のこと)角のある、若い女性の姿をしている。悪魔なので可愛い容姿のわりにガサツで大雑把。 ニャーコという猫を飼っている。 ニャーコを救うため、デンジとコウモリの悪魔を引き合わせたのが、今回の事件の始まりだった。
姫野・・・アキのバディ。女性。今までのバディ5人全員死んでおり、アキは6人目。彼を大切に思っている。使役悪魔は幽霊。
マキマ・・・デンジを拾った公安の上部の女性。美人で寛容だが、実際は何を考えているのか読めない。デンジとアキの憧れの人。
悪魔・・・人間を食べる。そして人間の恐怖が好き。また人間が恐れを抱くものほど強い。
漫画「チェンソーマン」11話の感想
この漫画はデンジに裏表がなさすぎて、豪快で素直でアホでまっすぐで憎めないのが魅力ですね。掲載誌には他にも、鬼や呪い等を戦う漫画がありますが、どれも主人公はまっすぐでちょっと抜けてるところがあるのが共通しています。今の流行りでしょうかね。
強いアピールばかりして何かを見下しているようなものは衰退していってるように感じます。当たり前といえば当たり前ですが。生き残っている漫画は、主人公がちょっと抜けていてまっすぐというものが多いですね。ワンピースも含め。
そして思いっきり抜けていて、もはや清々しいのがデンジです。皆が悪魔を倒す、復讐すると意気込んでいる中、ジャムパン食べてみたい胸がもみたいの目標で突き進む彼。憎めないですよね。
人間の目標ってなんだろうかと考えさせられます。本当に自分が望むものは何か、本当にそれがしたいのか、それをしてどうしたいのか、それは本当に必要なのか。したいと思った目の前のことを全力で取り組む彼の姿が本来のものではないのかと。
そして魔人のパワーの存在。能天気で風呂もトイレも適当な、容姿は可愛いけど中身はおっさんレベルの彼女(?)彼女もなかなか憎めません。裏表がなく、自身を言葉で飾り立てないからでしょうね。思ったまま素直に行動、口にする。
そんな2人を居候させることになったアキ。家族を悪魔に殺されているため悪魔を憎んでいますが、そんな憎き悪魔と融合したデンジの存在は彼にとっていい刺激になったようです。マキマにいいように言いくるめられてるのも面白いです。
この作者のキャラクターはどれも癖があり魅力的ですごいと思います。今後も次々と面白いキャラクターが登場するので毎回楽しみです。
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに