ライフオブパイのストーリーと元ネタになった原作小説は?実話でノンフィクションなの?

ベンガルトラと漂流することになった少年の冒険をCGをふんだんに使い幻想的に描く「ライフオブパイ」

アカデミー監督賞、撮影賞、作曲賞、視覚効果賞に輝いた名作ですが、どのような作品なのか気になったので調べてみました。

ライフオブパイとは

2012年アメリカ公開の3D映画です。

正式名称は「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」

アカデミー賞で11部門もノミネートし、さらに4部門受賞するという大変評価された映画です。

監督はアン・リー氏という台湾の映画監督。原作はヤン・マーテル氏、カナダの小説家の「パイの物語」。主演はインド人俳優のスラージ・シャマル氏。

信仰を主軸としたストーリーで、アメリカでは教科書に載る程評価されているようです。

また映画のトラですが、実はフルCGではなく、CGなのは全体の86%で、トラ単体で演技が不要なシーンのみ実物が撮影されたそうです。CGを手掛けたのはナルニア王国物語のライオンを見事に作り上げたR&H社が行いました。

ライフオブパイのストーリー

神を信じたいならパイのところへ行けと言われ小説家ヤン・マーテルはパイ・パテルの元を訪れる。

南フランスの多宗教の入り混じった地域で育ったパイは色々な宗教を同時に信仰していた。

植物学者の母親は植物園を経営し、さらにベンガルトラなど動物を飼い始め動物園も経営する。父はトラに近づくなというがパイは守らす叱責された。

その日を境に生活が暗転し始め、パイ一家は補助金がなくなったなどの理由で、動物園を畳みカナダに移住しようと日本の貨物船に乗ることにする。

途中海難事故にあい船は沈没、16歳のパイだけが生き残った。パイはオランウータン、シマウマ、ハイエナ、リチャード・パーカーというベンガルトラを救命ボートにて保護する。

足を骨折しているシマウマを襲うハイエナ、それを怒りオランウータンが攻撃するも返り討ちにあう等の争いの中、残ったのはパイとベンガルトラのみ。

食料や水も底をつき、お腹をすかせたトラが魚をとるため海に入り戻れなくなるのでそのまま殺そうと思うがやめ、一緒に漂流を続けるパイ。

死の淵を彷徨うなかようやくたどり着いた涅槃型の島で、食料と水分を取ることができ、一時の安らぎを得る。ミーアキャットも群生している島なのだが、なぜか夜になると水が酸性になり動物を溶かしてしまう異様な所だったため、パイとトラは慌てて逃げ出す。

再び漂流しなんとかメキシコの海岸にたどり着くパイ達。トラはパイを振り返ることもせずジャングルへと消えていった。寂しく感じ号泣するパイ。

生き残ることは手放すこと、一番切ないのは別れを言えず終わること、そう思ったパイはトラのことを絶対忘れないと心に誓うのでした。

救助され入院したパイのもとへ保険調査員が沈没の原因を調べに訪れる。トラとの漂流の話を信じない調査員に、もう一つの真実の話をする。

生き残ったのはパイ、コック、母親、船員の4人で、コックが引き起こしたことがキッカケで揉め、船員、母が死んだ。怒ったパイがコックを殺害し、一人で漂流したという話だ。

パイは物語を話し終えると、ヤンにどちらでも好きな話を信じればいいと伝える。

ここでこの映画は終わります。

ライフオブパイの元ネタになった原作小説と実話について

原作はヤン・マーテル氏の「パイの物語」ですが、パイの物語の元ネタ、ベースとなる作品があります。

それがブラジル人作家モシアル・スクライアー氏の「Max and the cats」というものです。

こちらのストーリーの流れがそのままパイの物語なのです。

ライフオブパイの元ネタになった原作小説|Max and the catsのストーリーについて

主人公のマックスがナチスドイツから逃れるために、少数の乗客と動物園の動物達が乗ったブラジル行きの船に乗る。

船は保険詐欺の巻き込まれた船長によって故意に沈没させられる。

なんとか救命ボートに乗り込むマックスだが、太陽に照らされ続ける中マックスは恐怖に怯る。

そんな中、隣の船から木箱が流れてきたので開けると何かが飛び込んできて、彼は気絶。目を覚ますとジャガーが目の前にいた。

救命ボートには必要最低限の食糧しかないため、ジャガーのお腹を満たすために釣りを始める。ジャガーを手なずけたかどうか気になるマックス。

そしてサメがボートの周りに寄ってきたとき、ジャガーがサメを攻撃し追い払いう。マックスは感激しジャガーを抱きしめる。

しかしジャガーの荒々しい髭に恐怖を思い出し離れ、カモメを引き裂いて食べているジャガーを見て、もうこれ以上一緒にいられないと思う。

ジャガーもそれは同じだったようで、二人は空中で激突します。またも気絶したマックス。

気が付くと彼はブラジル船に救助されていた。船員にジャガーのことを尋ねるマックスを、船員はせん妄していると判断した。

以上になります。


ストーリーがそっくりだと思いませんか。

モシアル・シクライアー氏は有名な作家で他にも十数冊本を出版されています。インタビュアーの話ですと、さすがにここまで類似しているという点で、作家本人もブラジル人の方もこの小説については面白くないようです。

ライフオブパイの元ネタになった実話|ミニョネット号事件について

ライフオブパイ、食料がわずかな中何日も漂流するという悲惨な話ですが、映画の元ネタになったと思われる事件があります。

それがミニョネット号事件です。

これは1884年にイギリスからオーストラリアへ移動中のイギリス船籍ミニョネット号が難破し、救命艇で脱出できた船長、船員2名、給仕の少年の4名が漂流する事件です。

少年は身寄りがなくリチャード・パーカーという名前でした。限られた食料しかなく、18日に底をつき、19日には船長が誰かが犠牲になるようくじ引きを提案します。が、反対者がでたため断念。

翌日渇きに耐え切れず海水を飲み、虚脱状態になった17歳の給仕の少年を船長が殺害。血を飲み、解体したという悲惨な事件です。

24日目にドイツ船に救助されますが、イギリスでは死刑になりそうなところ、世論によりヴィクトリア女王から特赦がでて禁固6か月に減刑されたのでした。


この事件で食べられてしまう少年の名前が、ライフオブパイに出てくるベンガルトラの名前ですね。

この元ネタと思われる小説、実話の2つをみてもらえればお分かりいただけるかと思いますが、2つの作品をほぼそのまま融合したものがライフオブパイの真相なのだと思います。

まとめ

・アカデミー賞多数受賞した評価の高い宗教的映画

・元ネタは「Max and the cats」「ミニョネット号事件」

・2つの元ネタを融合し、独自の解釈をつけたストーリー


以上きになったことをまとめてみました。参考になりましたら幸いです。

それではここまで読んで下さってありがとうございました

また次回もお楽しみに

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