漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「バトリの息子」。毎週日曜日に最新話が更新されます。
前回は、キイラとお付きの男のおかげで拘束から抜け出たミゲルでしたが、アングランドには敵わず倒れてしまいました。キイラは倒れ気絶しているミゲルに謝りながら、何かを魔術をかけたようです。ミゲルは目を緑色に光らせたちあがりました。その続きからになります。
漫画「バトリの息子」77話のあらすじ
回想─夜空に浮かぶスカイランタンを眺めるミゲル。
後ろから声をかけられる。ジャンだ。死んだはずのジャンを見て動揺するミゲル。ジャンは平然としており、バレたらと心配してるのかとジャンは言い、あの日つけた狼の仮面をミゲルにつける。
視界が真っ暗になったと思ったら、喰い散らかされた彼女の死体が目の前に。まさか自分がやったのかと、涙を流し震えるミゲル。だが今度は自分の体が怪物のように牙が生え、爪が伸び変わっていくことに気付き叫ぶ。
また場面が切り替わり、今度はアメリエの首を絞めていた。私達を食べたかったから出ていったんでしょうとアメリエに言われ、ミゲルは慌てて手を離す。自分は食べたくないからこそ出ていった、自分が生まれた理由と解決策を探すためだと釈明する。
そこにキイラが現れ、本当は何を一番望んでいるかわかっているのでしょうと問われる。ミゲルは否定しながらも、自分がとても飢えていることを理解した。
そして現在に戻り、ミゲルは目を緑に光らせ、身体中に力をたぎらせる。何故立ってられるのかとアングランドは驚いた。ミゲルは吠えたかと思うと、あっという間に間合いをつめアングランドの顔を引っ掻く。膝をつくアングランド。またミゲルが飛びかかるが、ナイフを投げ牽制した。ミゲルは吹っ飛んだが、すぐ起き上がり刺さったナイフを引き抜く。
ミゲルの化け物じみた様子に、アングランドはフェレンツ公爵がミゲルにこだわる気持ちを理解した。またミゲルのような魔物を倒すことで、自身がいかに特別か示そうと斬りかかるアングランド。ミゲルは素手で受けようとするので、アングランドはそこまで自分の剣は遅くも軽くもないと怒り斬りつける。が、ミゲルに容易に抑えられてしまう。何故なら先ほどミゲルに指を喰いちぎられていたからだ。浅はかだったのはどっちか。
アングランドは思い出す。両手を使ったから強いわけではない、自分に何がないかではなく何を持っているか考えろと言われた日のことを。そしてミゲルはアングランドの胴体を手で突き破る。アングランドは死んだ。英雄のようになれなかったと思いながら。そしてミゲルは近寄り、アングランドに噛みつこうとする。
ミゲルの影は化け物のようになっていた。そしてミゲルの意識は、幽閉されていたギボルの地下室に戻っていた。床に転がる大量の死体。みなミゲルの食糧だったもの。そこへ誰かが階段を降りてきたのだった。
漫画「バトリの息子」77話の登場人物
ミゲル・バトリ・・・主人公。人喰いとして生まれる。他の食べ物は吐き戻してしまう。母親はギボルの領主エルジェーベト・バトリ。母を殺された復讐のため、魔女のキイラとともに活動をしていたがフェレンツに捕まり処刑所送りになるところだった。
キイラ・・・魔女団の一人。保護者をミゲルの母親に殺されているが、ミゲルに協力している。
アングランド・イシュトバーン・・・帝国最強の剣士。伝説の英雄になりたく、武勲を稼げそうなフェレンツ公爵の計画に参加している。冷酷。
ジャン・・・物語序盤に出てきた、赤毛の使用人の女の子。歳はミゲルと同じくらいだった。使用人にも秘密にされていたミゲルの幽閉部屋を見つけ、良かれと思ってミゲルを外に連れ出したりした。そのことがバトリ夫人にバレ、鞭打ちの拷問を受けた後死亡したと思われる。
アメリエ・オギスト・・・ミゲルがお世話になったオギスト子爵の娘。ミゲルと仲良くなるが、ミゲルが化物であることがバレてしまいオギスト家からミゲルは逃亡した。後にアメリエとミゲルは和解している。
お付きの男・・・魔女団に仕えている体格のいい男性。魔女たちが使う人間などを運ぶ仕事など、怪しい仕事をしているよう。
漫画「バトリの息子」77話の感想
以前、魔女たちが言うにはミゲルは境界の外のもの。魔女たちは境界の外の力を少し借りて使うことはできる、ミゲルは借りるのではなくて力そのものが使えると言っていましたね。それで今回、その力を思う存分使えるように、境界の隔たりを薄めたということなのでしょうか。現実では化物じみてしまいましたが、当の本人の精神は自分の回想と悪夢の間を彷徨っているようでした。
そのなかで出てきたのが、久しぶりのジャンです。明るく無邪気でかわいい女の子でした。明確な描写はなかったのですが、ひどく鞭で打たれバトリ夫人に無残にも殺されてしまいました。ミゲルにとって外の世界を教えてくれたジャンの存在はとても大きく、今回こうして悪夢の回想がでてきたことでまた精神的に追い詰められそうで心配です。
アメリエについては、お互い成長し、心情を話すことができていたので、こちらはダメージはなさそうですね。
キイラはミゲルがいかに自己抑制しているか知っているので、今回のやり方は最終手段だったのでしょうけど、実際うまくいきましたね。まさに魔物のような動きでアングランドを圧倒しました。
これでバトリ夫人の仇はフェレンツ公爵ただ一人となります。いよいよこの物語もクライマックスなのでしょうか。続きが気になりますね。
それではここまで読んでくださってありがとうございました
また次回もお楽しみに