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漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます
前回のあらすじは、カナリアの宮殿で人気投票が行われた。噂を聞いた他の宮の侍女たちもやってくる。
今朝逃げ出したことを詫びようと、セザールもやってきた。
カナリアは、原作でセザールが一番人気だったことを思い出し、あまり票をもらえないであろうジャックスに投票する。
そして結果発表が行われた。1位イーサン、2位ノア、そして最下位セザール。なんとカナリアとセザールが仲睦まじいこと知っているメイドたちは、敢えてセザールに投票しなかったのだ。
タイミング悪く、セザールがそれを目撃し、ショックのあまり自分の宮へ帰る。やらかしてしまったと、カナリアがセザールの部屋を訪れる。
彼は寝たふりをするが、カナリアが本当にカッコいいと呟くので、思わず飛び起きるのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」56話のネタバレ
さっきカナリアの宮で見た人気投票結果も最下位だったと拗ねるセザールに、そんなこと気にしない、私にとってセザールが一番カッコいいよと、カナリアは励ます。
これで機嫌が直ったかなと思うと、彼は照れながら、お前の瞳はアンブロシアの色に似てキレイだと言う。
彼に褒められてドキっとするカナリア。
アンブロシアとは花か宝石かと思い、それは何かとカナリアが聞き返すと、南部に住む毒ヒキガエルだという。
実際に見てみればわかる、本当に綺麗な黄緑色なんだと説明するセザール。
本当に褒めているんだってという言葉にカナリアはブチ切れ、あなたの髪はクモの足に生えてる産毛のようにサラサラだと言い返すが、セザールは、サラサラなのかと満更でもなさそうだ。
その後、手を繋いで皇宮を歩いていると、お初にお目にかかりますと、見知らぬ若い令嬢が声をかけてきた。
何故かカナリアを睨んでくる。
その令嬢は、皇妃のお茶会に招待されたペリドット・ウィルソンだという。
父親はウィルソン子爵とのこと。
セザールが、母の招待客がここに何の用かと尋ねると、ペリドットは、皇妃陛下が皇子に手紙を渡さなければならないと仰ったので、帰るついで直接お届けしますと自ら名乗り出たのだと話す。
わざわざプライドの高い貴族令嬢が届けにくるなんて、裏があるに違いないとカナリアは険しい表情になる。
そんなカナリアを見たセザールは、そういうことならわざわざ執務室まで来る必要はなかったはずだ、従者に渡しておけば俺に届くとペリドットに言う。
殿下に直接お会いしたかった、このように出会えたのも何かの縁でしょう、と言うペリドット。
妻である私が隣にいるのにと思うカナリア。
今になって、セザールが自分とノアとの噂をやたらと気にかけていた理由がわかった。
だが、皇室の人達は正妃以外にも妾を持つことが普通なため、セザールの告白にもきちんと返事をしていない自分に、怒る資格はあるのかとカナリアは俯く。
ペリドットは、失礼でなければ皇子の仕事が終わる時間を教えていただけないか、終わったら私とお茶でもと誘う。
だがセザールは、何故君に時間を教える必要があるのか、何故わざわざ時間を割いてまでそのようなことをしなければならないのかと、冷たく返す。
今は仕事以外の時間を全て妻に使っても足りないぐらいだ、時間が勿体ないので他に用事があるなら手紙にしてくれと。
ペリドットは、失礼しましたと怒鳴りながら去った。
セザールは、どうして俺の勤務時間など知りたがるのか、まさか皇后が調べてこいと遣わしたのかと、ペリドットの意図を理解していなかった。
カナリアは、わざわざ時間を割いて私の宮殿に来ていたのかと言うと、大変ではないと、セザールは照れながら答える。
容姿に自覚もなく、このように他の女性からの興味に気づかないような彼の純粋さは、いかに自分への思いが本気なのかがわかり、カナリアはとても嬉しくなる。
セザールは報われなくてもいいと言っていたが、必ず想いに応えたいと思う彼女。
後日、カナリアはグレイシーの店イェグリナを訪れる。
グレイシーは、爵位継承のチャンスをくれたカナリアへのお礼にと、沢山のプレゼントを用意してくれていた。
皆で頑張った結果だというカナリア。
狩場でカナリアが法を変えればいいと言ってくれたこと、あの会話はとても衝撃的で、生き方が変わったのだというグレイシー。
グレイシーは、そのおかげでこうしてレイモンドお従兄様と爵位継承を争うことができた、これからも協力してもらえますかと言う。
カナリアは、もちろんと言い、微笑むのだった。
一方、とある場所では、大勢の貴族たちが惨殺されていた。
オスカーは、何も全員殺さなくてもと言うと、男が、今更同情心でも持ったのかと返す。
ただ後始末が大変だからです、それにしても変わらず容赦ないですね、と言うオスカー。
その冷酷な殺人者は、ファーンハム侯爵である、ジェラルド・ファーンハム。
エブゲニアの弟なのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」56話の感想
人気投票で最下位だったセザールの落ち込んだ気持ちは回復しましたが、カナリアへの褒め方がすごいですね。あの会話ベタでは、最下位まではいかなくてもあまり上位になれなそうな(笑)
いくら色が綺麗でも、ほとんどの女性が生理的に苦手であろうカエルで例えてはいけないですね。蜘蛛の足と言われて納得するセザールのセンスは凄すぎです。
セザールとカナリアは本人同士ではとても仲が良いのですが、対外的にはカナリアはエブゲニアの手先な上に、ノアとの噂があるので、夫婦仲に付け入る隙有りと判断されたようですね。そうして令嬢がアピールしにやってきました。
しかしカナリアが脇にいるのにアピールするなんて、ペリドットも大胆不敵ですね。冷たくあしらわれてましたが、行動に移さないだけで、同じように考えている令嬢は他にもいるのでしょう。
また、今回はオスカー以上に危なそうな人物が登場しましたね。なんとあのエブゲニアの弟です。目が痛くなるような真っ赤な長髪の持ち主でした。オスカーはエブゲニアでなく、ジェラルドに従っているのでしょうか。
これまでカナリアの回想でも全く名前が出てきませんでしたが、ジェラルドは原作に登場するのでしょうかね。オスカーと同じ未登場の人物なのだとしたら、カナリアは予測ができず、セザールの皇位継承までかなり苦労しそうですね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに