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漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、カナリアにキスされて顔真っ赤なセザール。カナリアは彼を可愛く思う。
一方グレイシーは、ラヤがベオンヒルト伯爵家の後継者の座を蹴って、セザールの騎士となったのを不思議がる。ラヤは全く答えようとしない。
後日セザールは、グレイシーと結婚しなくてもランカスター公爵家と同盟を組めると皇帝に説明する。許可はされたものの、そのためには多くの貴族が反対するであろう女性の爵位継承権を、元老会議で認めてもらわないといけない。
庶民院を買収しても票が足りないので、ベオンヒルト伯爵の票を得ることを提案するカナリア。現ベオンヒルト伯爵家当主であるラヤの兄とラヤの仲が悪いので、セザールは気が進まないのであった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」51話のネタバレ
ベオンヒルト伯爵家には3人の息子がいた。
その末っ子のラヤは、一番上の兄に懐いていた。
兄のようになりたいと、ラヤは兄の背を追いかけていたが、あまりに優秀だったラヤは、いつの間にか兄を追い越した。
兄カイルは、このままでは後継者の立場をラヤに奪われるかもしれないと複雑な気持ちになる。
だがラヤは相変わらず兄が好きだった。
とある日、ラヤとカイルは屋根の上で寛いでいた。
ラヤが隣の屋根に猫がいるのを見つけ、足を踏み外してしまう。
咄嗟にその手を掴み、ラヤの落下を防ぐカイル。
ありがとうと言うラヤを見たカイルは、これまでの鬱憤が急に湧き出て、ラヤの手を離してしまう。
落下し、右腕を骨折したラヤ。
幼くても思慮深いラヤは、兄が何故自分の手を離したのかを理解した。
その後、ベオンヒルト伯爵家の仲良い兄弟の姿は、二度と見られることはなかった。
その7年後、南部戦争に出征した家門には、皇室から領地を与えられると聞き、ベオンヒルト伯爵は家を再興させるチャンスだと考える。
だが戦争で命を落とす危険があるため、後継者である長男は除外、次男は病弱で療養中、だから末っ子のラヤしかいないと判断した。
家のためだからと捨て駒にされるラヤ。
ラヤが出立する日、カイルは見送りにでなかった。
こうしてベオンヒルト伯爵家は、皇室から領地を得て家を再興させる基盤をつくり、ファーンハム家と結託してさらに広大な領地を得たのだった。
カナリアは、ベオンヒルト家を説得するのは私に任せて欲しい、これはラヤのためでもあると言う。
セザールは、下手に触れるとラヤの傷をより広げることになると心配するが、カナリアは、彼がどんな気持ちだったかは理解できる、私だって自分の意思とは関係なく、家のために売られてきたのだからと微笑む。
その言葉にセザールは、結婚式の日にカナリアが涙を流していたことを思い出す。
すまないと言い、思わずカナリアにすがりつく彼。
何故謝るのと驚くカナリア。
お前も寂しかったのだな、と呟く彼の頭を撫で、いつも私の味方であるあなたがいたから寂しくないと、カナリアは優しく答える。
良い雰囲気になる二人だが、私がいることをお忘れではと、グレイシーに突っ込まれる。
赤面する二人。
グレイシーは、ではベオンヒルト家はカナリア妃に任せましょう、それにここまでこれたのはほとんどがカナリア妃のおかげではないですかと言う。
そうしてベオンヒルト家はカナリアが担当することに。
カナリアは、必ず定例議会前に兄弟の確執を修復し、ベオンヒルト家の票を手に入れて見せると、決意するのであった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」51話の感想
ラヤ兄弟に何があったのか、詳細がわかりましたね。
ラヤが優秀過ぎたため、兄は薄暗い思いを抱いてしまったようです。それで弟を屋根から落としてしまいました。ラヤは自分の存在が兄を傷つけていると知り、兄の影になるように生きてきたようです。
そうして目立たなくなったラヤは、家の再興のため捨て駒にされました。死んでも仕方ないと判断されたわけですね。
カイルはラヤに声をかけようとしましたが、ラヤは無視。兄が憎いからというわけではないのが切ないところですね。
でも後ろめたいカイルは、戦場へ行き二度と会えなくなるかもしれない弟の見送りにはきませんでした。
ラヤは、兄を慕い、兄のために身を引きました。でもカイルは、最後まで独りよがりです。
そんな兄弟がどう打ち解けていくのか、カナリアはどう収めるのか、次回が気になりますね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに