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漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。
そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、セザールを助けたいと思ったカナリアは、噂を悪化させないため、ノアにしばらく会わない方が良いという内容の手紙を書き、たまたまいたオスカーに届けるよう頼む。
その後、突然の皇帝からの呼び出しで、太陽宮へ。皇帝は、セザールが3度も離婚を拒否した、彼が皇帝になるにはランカスター家の支援が必要なので、潔く引き下がれという内容を話す。
このままでは命すら危ういと悟ったカナリアは、急いでセザールに話をしようと思うが、その日はセザール帰還後の初の房事の日だったのだ。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」39話のネタバレ
入浴するカナリア。
セザールは原作より1年早く帰還したので、その分は皇宮にいてもいいと考えていたが、これ以上離婚を遅らせれば、今度は皇帝に殺されてしまう。
今日はセザールと真剣に話し合う必要がある。
そうして寝巻姿のカナリアがベッドに腰かけて待っていると、セザールがやってきた。
久しぶりの房事だねと彼女が言うと、セザールはビクっとし、いきなりきつめのお酒を一気飲みした。
お酒に弱いセザールは、既に挙動不審だ。
無言でカナリアの隣に座り、顔を赤らめながらなんだか思いつめた顔をしている。
今日の視察で何か問題が起きたのだろうか、離婚の話をするのにこんな様子で大丈夫かと、カナリアは不安になる。
今夜はきちんと話がしたいと彼女が言うと、セザールは顔を真っ赤にし、お前には恥がないのかという。
カナリアは、12歳の頃から一緒に寝ているのに今更と返す。
すると彼は彼女をベッドに押し倒した。
何しているのと彼女が驚くと、お前が話をしたいと言ったじゃないかという。
そして震える手で、カナリアの服のリボンを外そうとする。
セザールはかなりパニくりながら、彼女の服を脱がせようとしていた。
もしかして私が言った話という言葉を、夜の営みだと勘違いしたのかと指摘するカナリア。
図星だったようで固まるセザール。
変な小説を読むのはほどほどにしたらと注意するカナリアに、俺はそんなもの読まないと言うセザール。
この世界にもそういった愛の小説があるのだが、その例えはそれ系の小説の定番なのだ。
まあそれは置いておいてと、彼の体を手で軽く押す。
すると彼の体はいい具合に引き締まっていることに気づき、思わずつばを飲み込むカナリア。
変態女だと思われたかと思いきや、緊張していると思われただけで済んだ。
というか緊張しているのはセザールの方だ。
顔を真っ赤にしたセザールは、お前は今危険な状況だと思わないのかと、緊張で体を震わせながら聞いてくる。
危険なのはセザールのほうだ、禁欲生活が長い女性の上に、良い体のイケメンが覆いかぶさっているのだからと思うカナリアは、彼の体に見惚れ触ろうとする。
しかし今はそんなことしてる場合ではなかったと正気に戻る。
カナリアは、本当にどいて、話すことがあるからと、セザールを自分と同じようにベッドの上に座らせる。
そして彼女は、私たちは離婚しなければならない、今から理由をきちんと説明すると言う。
原作を知っているとは言えないので、論理的な理由を考えてきたのだ。
あなたは皇帝になるのでしょう、それなのに相手がしがない男爵家の娘なんて釣り合わない、もっと権力をもつ家と繋がり力をつけるべきだという。
セザールは聞き飽きた言葉なのか遠い目をする。
なにより私が国母なんておかしい、国民が哀れだと主張すると、なるほどと即納得する彼。
とにかくこれらの理由から離婚するのが良いと思う、具体的にどのような理由でいつ離婚するかは、今夜話し合おうというカナリア。
セザールは、それで終わりか、お前はそんなことで離婚したいと思っていたのかという。
皇位継承がかかっているのにこれほど重要なことはないとカナリアは言うも、今まで俺にとって一番重要なのが皇位継承だと考えていたのかと、セザールは悲しそうな顔をする。
俺には離婚したくない理由があるといい、カナリアの顔に自身の顔を近づけるセザール。
カナリアは顔を赤くして驚いたが、唇が触れそうになると目を閉じた。
セザールは切ない表情で彼女を見つめると、彼女の額にキスをする。
カナリアは、セザールの気持ちがようやく少し、わかりそうになるのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」39話の感想
カナリアは命がかかっているので、房事のこの日に、離婚するようセザールを説得するつもりでした。それっぽい言い訳も考えて、言いくるめようとしていました。
セザールはもう子供ではないので、愛するカナリアと一晩共にするつもりで、かなり緊張してやってきました。酒の力も借りて。でも彼女から離婚を促されるという悲しい事態に。
自分の気持ちや覚悟が全く彼女に伝わっていないことがわかりました。何があっても信じるという言葉も彼女を愛するからこそなのに、彼女は親友のように考えていたのでしょう。
ただセザールだけが彼女を愛し、離婚したくないと思っています。再婚相手のグレイシーにその気がないのが救いですが、その他大勢は彼とグレイシーの結婚を望んでいます。報われない思いを抱いているようで辛いですよね。
セザールは彼女の口にキスはしませんでしたが、額にキスしました。これで彼の気持ちを理解し、既にずれまくっている原作に従う必要はないのだと、カナリアが気づくと良いのですが。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに