漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。
そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、ノアはセザールを呼びだし、誰にも知られずただひっそりと幽霊のように生きるしかなかった女性の話をした。
皇室で生き残っていくには、今のエブゲニアのように強欲になるしかない、そうでなければ自殺してしまった幽霊の彼女のようになったかもしれないと。
それでも兄さんと後継者争いなどしたくない、いっそのこと皇室を去りたいと嘆くノアを、守りたいものが何かわかれば、おのずと答えがわかるだろうと言い、セザールは支える。
仲睦まじい兄弟の様子を、エブゲニアの側近オスカーが監視しており、エブゲニアに報告する。エブゲニアはノアを監視するよう、オスカーに命じるのだった。
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漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」31話のネタバレ
ある日、セザールとラヤが外にいるところ、遠くからセザールを狙った矢が飛んできた。
難なく避けるセザール。ラヤは大慌てだ。
もともとセザールの命を狙うものは多かったが、戦争から帰ってきてからよりひどくなった。
皇帝陛下が自分に関心を持ったから、老いぼれどもは焦ったのだろう。
このように直接命を狙ってくるのは怖くはないが、俺の弱点を知るためにどんな手を使ってくるかわからない。
そしてふと、自分の弱点が何なのか気づいたセザール。
護衛兵を増やしてはどうかと言うラヤに、カナリアにつけるべきだと言うセザール。
自分は強いから何も問題ないとケロっとしているセザールに、ラヤは返す言葉もないのだった。
そうしてカナリアの元に、セザールからの命令で護衛騎士が1人つくことになった。
セザールの直属騎士の1人、イーサン・ターナーという小柄の美青年だ。
宴会のときはよく見れなかったが、こうして近くでみると天使のようだと、カナリアは彼の可愛らしい容姿に喜ぶ。
セザールが騎士を送ると言ってきたときは、特に必要ないと思ったが、これほどの美青年なら大歓迎である。
イーサンの年齢を聞くと18歳だという。
するとそこへ、騒がしい兄シェパード・イースターがやってきた。
何故手紙を送ったのに返事がないのかと騒ぎ出す兄。
手紙にはデタラメで失礼な内容が書かれていたので、返事を返さなかったのだが、それで何の連絡もなしに皇室の宮に無断で入ったようだ。
カナリアは、今はその話をやめてください、私にはどうすることもできないのだし、連絡もなしに来ないでくださいと言うと、生意気なと言って、シェパードはカナリアに手をあげた。
イーサンが間に入り、カナリアを守る。
誰だお前とどなるシェパードに、先程着任した護衛騎士だとカナリアは答える。
シェパードは、生意気だ、どけと言って、イーサンの頬を殴った。
シェパードの横暴さにカナリアは衝撃を受ける。
その頃、ラヤとミラーが仕事をしながら、今日からイーサンが皇太子妃の護衛騎士につくことについて話をしていた。
イーサンの実力は問題ないのだが、興奮するとすぐ理性が飛ぶのが心配だというラヤ。
その心配は現実となり、イーサンはシェパードの首元に剣を突きつけていた。
殺してはだめと焦るカナリア。
皇太子妃の兄は衝動的に暴力を振るうことから、護衛対象である皇太子妃に危害を加える可能性が高いと考えられると、目が据わった状態で淡々と説明するイーサン。
イーサンの目つきと口調のギャップに驚くカナリアは、彼の容姿に流され原作の設定を忘れていたが、イーサンは1人敵陣に乗り込み敵を全滅させるほどの実力をもつ人間兵器だったことを思い出す。
カナリアはやめてと言ってイーサンの腕を掴み、返事は必ずするから今日はこれで帰って欲しいと兄に言う。
下手なことすれば冗談抜きで殺されるからと、カナリアはシェパードに目で訴え、察したシェパードはさっさと退散した。
舌打ちするイーサンに、カナリアは、これからは無闇に剣を抜かないでほしいと頼む。
申し訳有りませんと謝る彼。
謝罪が欲しいのではなく、イーサン卿が心配だからというカナリア。
兄はあれでも貴族であり皇室の姻戚なので、傷つけてしまうと騎士の爵位を剥奪され、皇宮をおいだされるかもしれない、まだセザールのいる皇宮で働きたいでしょうと話す。
そして、兄の失礼な振る舞いは私が代わりに謝りますと言って、カナリアは頭を下げる。
不合理でもどかしいことばかりの皇宮だが、これからも宜しくお願いしますと、微笑むカナリア。
彼女の言動に驚いたイーサンは剣を握り直す。
皇太子殿下に皇太子妃の護衛を頼まれたときは、彼女を消すチャンスだと思っていたのだ。
彼女がウワサ通り皇后の手下で、殿下に害なすものなら、あとで処罰を受けようが、この手で殺そうと思っていた。
幼い頃、皇太子殿下に手を差し伸べられたその日から、殿下のために生きようと思っていたイーサンは、カナリアが一体誰の側にいるのか自分の目で見極める必要があった。
そしてイーサンは、にこやかに笑うカナリアを見つめるのだった。
漫画 「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」31話の感想
久々にカナリアの兄シェパード・イースターが登場しましたね。前回は20話でした。カナリアを不妊じゃないのかと言いたい放題だった兄。あまりに強欲傲慢なので、カナリアは煙たそうですが、身内なのでどうしようもありません。
しかもシェパードはイーサンを殴ってしまいました。1人で暴走しどんどんゲスに成り下がっていくシェパード。カナリアのおかげで命拾いできましたね。
一方、イーサンは身寄り無く心細く生きていたところを、セザールに救われたので彼に心の底から忠誠を誓っているようですね。その主人が愛する妻は、噂通り悪人なのかどうか、隙あれば殺してやろうと考えていました。
ですが、予想と違い彼女は心優しい人物だと気づいたようです。いきなり信用はしないでしょうが、印象は変わったことでしょう。ちゃっかり歓迎会でお菓子を頬張るイーサンは、リスみたいで可愛いですね。
セザールですが、あのようにあからさまに日々命を狙われているとは思いませんでした。そりゃ、弱点になりそうなカナリアに護衛つけますよね。世間では皇后の手先とされているカナリアですが、彼の弱点であることには変わりなく、彼女のためならセザールは何でもしそうです。
エブゲニアの側近オスカーもウロチョロしそうなので、このあたりで彼女に護衛がついて良かったです。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに