漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。
そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、カナリアの言葉に、少し肩の力が抜けたセザールは、ぐっすりと眠ることができた。
そして彼女が他の令嬢と集まっているときに、可愛い小花のついたロングネックレスを届けさせる。一緒にいた令嬢らは、なんてロマンチックなのだろうと大盛りあがりだ。
だがセザールのセンスではないと気づいたカナリアは、選んだのは別人だろうと見抜く。
セザールは、マーシャ・ピエールという貴族界の万屋に意見を聞きながら、今回のネックレスを選んだのだった。そうでなければ、誰もいないときにゴツイネックレスが届くところだった。
マーシャに、これぞ愛される夫の秘訣だと言われたセザールは、のぼせてしまうのだった。
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漫画 「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」30話のネタバレ
セザールは崖に立ち、遠くを眺めていた。
何故ここにいるかというと、ノアが呼び出したのだ。
後から来たノアは、昔はよく3人でここにきたの覚えているかと言う。
覚えているがが、わざわざ昔を振り返るためにここに呼び出したのではないだろうと、セザールは彼に聞く。
ノアは西を指さし、そこにある赤い屋根の宮殿が見えるだろうと話し始める。
廃れた宮殿が森の中にひっそりと見える。
あそこには幽霊が住んでることを兄さんは知っているか、と聞くので、まるで実際に会ったかのように言うんだなとセザールは返す。
ノアは、姉と鬼ごっこをしていて迷って入ってしまったときに、うっかり入ってしまい、実際に会ったことがあるんだと答える。
本来男は入ってはいけない場所なので、あそこに入ったということは内緒にしておいて欲しいというノア。
先皇陛下の妃達が幽閉されている宮殿だからだ。
そこで、とても若く美しい、生きている幽霊がいたんだと、ノアは切なげな顔で話す。
それは幼い頃、鬼ごっこで鬼役のカナリアから隠れるために、植え込みにあった穴を抜けたときのこと。
穴の先には、赤い屋根の建物、そして銀髪の女性が見えた。
女性はノアに気づき、道に迷ったのと微笑む。
幽霊のようにひっそりと生きている彼女。
その後、ノアとその女性は仲良くなり、彼女について教えてもらった。
彼女は西部で暮らしている遊牧民の長の末娘で、遊牧民が帝国に従属する過程で、わずか12歳で嫁入りしたのだそうだ。
事実上人身御供のようなものである。
先皇陛下は女好きだったため、いつも沢山の美女に囲まれており、貢ぎ物でしかない少女のことなど気にもとめなかった。
最終的に彼女は、先皇陛下が息を引き取るその日まで忘れ去られていた。
そしてあの宮殿に幽閉されたのだ。
彼女は死ぬまで閉じ込められたままの人生を強いられた。
宮殿の誰もが彼女の存在を認識していなかった。
だから幽霊という表現が正しいのだと思うと、ノアは話す。
12歳といえばカナリアが嫁入りに来た年齢と同じである。
自分が戦死した場合、カナリアもそのようになっただろうと、セザールは考えてしまい、頭を振って嫌な考えを追い払う。
セザールは、彼女を故郷に送ることはできないが、皇帝に頼んで家族に面会できるか聞いてみようかと提案する。
だがノアは、彼女は既に死んだ、何年も前に自殺したんだと言う。
そして、突然このような話をしてごめんと言うと、彼女を思い出すと母が思い浮かぶ、兄さん、もしかして母は彼女のようになるまいと必死なのではないだろうか、強欲でなければ皇室では生き残れないから、母が学んだそれなりの生き残り方なのかもしれないと、悔しそうに言うノア。
それでも僕は、兄さん、僕は皇位争いなどしたくない、皇位継承なんてどうでもいいんだ、兄さんと争うぐらいならいっそ皇室を去るよと、ノアは嘆いた。
僕はどうしたらいいのだろうと呟くノアに、セザールは、俺も実際は何度も逃げようとした、その機会は何度もあったと話しかける。
だが守るべき人がいたから逃げなかった、と語る。
姉さんのことだねというノア。
セザールは、ノアは優しい奴だ、エブゲニアにとってもカナリアにとっても、そして俺にもと感じ、彼の頭を撫でる。
お前にも守りたいものがあるはずだ、それが何なのかよく考えてみるといい、そうすれば答えが見つかるだろうと、セザールは話す。
その言葉はノアに届いたようだった。
ノアは気を持ち直したのか元気になり、嫁と姑に板挟みになってり状況なんだよと騒ぎ、セザールは俺が嫁なのかと、兄弟で和気あいあいと話し始めた。
そしてノアは、兄さんが無事に帰って来てよかったと微笑む。
セザールは思う。
自分たちを取り巻く問題は簡単には解決できないかもしれないが、確かなのは誰もが自分の存在価値を証明しようと頑張っているということである。
だからそれぞれの生き方を尊重しなければならない、と。
セザールやノアが兄弟水入らずで楽しく過ごすその後方で、エブゲニアの側近オスカー・ハインデルが二人の会話を盗み聞きしていた。
オスカーはエブゲニアに報告し、エブゲニアはオスカーに、お前も私が欲張っていると思うのかと聞き返す。
オスカーは、第二皇子が皇后陛下の意を理解される日は間近なので、ご心配なくと答える。
そうなって欲しいものだ、もしアイツが皇帝になっても私が殺されることはなく、死んだも同然のように幽閉されるだけだろう、そうなるよりは少しでも若くキレイなうちに殺された方がマシだと、エブゲニアは言い放つ。
そして、エブゲニアはオスカーに、ノアを監視するよう命じるのだった。
漫画 「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」30話の感想
ノアに呼び出されたセザールは、ある女性の悲しい一生を教えられます。この皇室では、権力を握らなければ、まるで幽霊のように存在を無視され、一人寂しく死ぬ運命しかないのです。
セザールも戦死していれば、カナリアがそのような人生を送るところでした。ただ、彼女はたくましいので、なんとかしそうですが。
ノアは自分の母が権力を奮っているのを理解し、批判的な気持ちがあるようです。ですが、そうせざるを得ないほど、この皇室という場所が特殊なのかもしれないと思い悩んでいました。
このままだと大好きな兄であるセザールと権力争いをしなければならない、本人は望まずとも周囲は許してくれるかわかりません。
セザールは自分なりに見つけた解決策を彼に教えます。
ではエブゲニアは、どうでしょう。彼女も彼女なりにこの皇室で生き延びていくために、優しいノアが生き残っていくためにあれこれ動いていたのかもしれないですね。
息子が自分を理解してくれなくても、息子に処刑されようとも、彼女には曲げることができない何かがあるようです。若く美しいうちに死にたいと言っていましたが、廃人として人生をただひたすら消費するだけなら、激しく光輝いて、濃い人生を全うしたいのかもしれませんね。
そしてたまに出てくる、銀髪赤目のエブゲニアの側近オスカーが、ノアにつくようです。彼は何を考えているのかわからないので不気味ですね。本当にエブゲニアの味方かどうかも怪しいです。
オスカーが関わることで、ノアやセザールの関係が複雑になってしまうのでしょうか。心配ですね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに