漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。
そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、離婚の話は急ぎすぎたので、仲直りしようと皇子宮を訪れたカナリア。
セザールの側近ジャックスに会い、セザールが帝都に戻ってきてからというもの、働き詰めで一切休みをとっていないことを知る。
今日は休日で天気もいいから、セザールに思い切り遊んでもらおうと、彼女はセザールを連れ、街にでかける。
食事をしたりお茶したり、ある程度時間が過ぎると、セザールはまた仕事をしに皇宮に戻ろうとするので、今度は買い物に連れていく。
似合う色や好みを把握するためにと、彼に試着させる。すると彼にシャツをとってほしいと言われるので、カナリアが試着室のカーテンを開けると、傷だらけの彼の背中が目に入り、カナリアはショックを受けるのだった。
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漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」28話のネタバレ
試着室から出たセザールは、白いスーツで現れた。
彼は、少しサイズが合わないようだがと言うので、カナリアは、既製品だからだがサイズ直しはできるので心配しないでと言い、スタイルがいいから服がよく映えると彼を褒めた。
その言葉に赤面するセザール。大した褒め言葉でもないのにとカナリアは不思議だ。
耳まで赤くなったセザールは、他のも着てみると言って試着室に戻った。
カナリアは、その場にいたチーフデザイナーに、彼はかわいいところあるでしょと話しかけると、皇族侮辱罪になりかねないからお答えできないが、世間の噂と違い、お二人が仲睦まじい様子で幸いだったと話す。
しかし、軽薄な言葉だったと慌てるデザイナー。
カナリアは大丈夫と答え、ほとんど事実だからと、なんだか寂しそうに微笑むのだった。
その後、あれこれ試着し、気に入ったものを選んだセザール。
デザイナーは、お直しして後日皇宮に届けますと言い、カナリアとセザールは店を出た。
街を歩く二人。
カナリアは楽しかったと彼に聞くと、彼もそれなりに楽しめたようだった。
だが、次回来るときはカナリアの服も買おうという彼。
次回があるかどうかはわからないと、気まずい笑顔のカナリア。
セザールは急に立ち止まり、今度また一緒に来ようと言う。
カナリアは一瞬無言になり、機会があればと、軽く流すように答える。
馬車に乗った二人。
次は夕食を食べにいくのだというカナリア。
本当に皇宮に帰るつもりはないのかというセザールに、何を言っているの、夕食後は舞台を見るの、もうチケットだって買ってあるんだからと、カナリアは答える。
舞台まで観ると、皇宮に帰るのは夜中になるのではと不安なセザールに、早く帰っても仕事するだけでしょうと強引に進めるカナリア。
ふとカナリアは、戦場での4年間は大変だったかと彼に聞く。
突然何を言い出すのかと言う彼に、ここは戦場じゃないからもう少し肩の力を抜いてもいい、少しのミスで人が死ぬことはない、だから24時間神経を張り詰めていなくてもいいのだと彼女は言う。
そして時間が経てば、セザールはランカスター家の助けを借りて、皇后の勢力を追い出し、皇位継承者になれるだろう、もうあんな辛い思いをすることはないのだと思う彼女。
だから時には好きなことをして人生を楽しんで、とカナリアは言う。
私がいなくなってもと、思いながら。
人生楽しまなきゃと微笑む彼女を見て、セザールは温かい気持ちになる。
そうして真夜中、皇宮についた二人。
カナリアは今日は楽しかったかと聞き、これからもストレスを感じたら、今日のように息抜きしてねと、彼の肩をポンポンと叩く。
セザールは、この前あのように黙って帰ってしまい、すまないと謝る。
気にしないで大丈夫と答える彼女。
お前があのように言ったのは何か理由があるんだろう、と彼は言う。
今すぐ教えてくれとは言わないが、言ってくれるまで待つと言い、彼女の頬に触れるセザール。
お前が俺を信じてくれるように、俺もお前を信じると言って。
その後、おやすみと言ってセザールは自分の宮に帰った。
残されたカナリアは、彼が触れた頬を触る。
しきりに原作と変わるストーリーに不安になり、思わず彼に、自分は別の世界から来たといいそうになった。
そしてこれから起こる全てを知っているのだと。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」28話の感想
セザールのファッションショーがありましたね。カナリアに褒められて気分が上がったのでしょうか。元がいいのでどれも似合っていました。
彼のために丸一日遊んだカナリア。遊び方を教えると言っていましたが、彼女がいなくても、彼自身で息抜きできるようにとの理由でした。なんだか切ないですね。
一見無鉄砲な彼女の行動ですが、セザールを思いやる気持ちからしていることなので、彼はそれを感じ取り、柔らかい表情になります。だからこそ、彼女が離婚をいきなり切り出してきたのも、彼女自身の望みではなく、相応な理由があるのだと実感できたようです。
最初、カナリアは生き延びることが目標で、セザールと仲良くしてきてきました。原作ではこのような設定なのだから、ズレてしまうと何が起こるかわからない、自分は離婚するべきなのだと。
でも本当は、原作通りにしないと、セザールの未来がダメになるかもしれないと、彼を思う気持ちの方が強そうですね。
原作のストーリーがどんどんズレていきますが、カナリアの気持ちもどんどん揺らいでいきます。いつか彼に本当のことを話せる日が来るといいですね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに