漫画アプリ・LINEマンガで連載中の「蘭若」原作Hyunjoo Jeong・作画Jinhwn Park
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真実を見極める眼を持つ売れない小説家・龍斎と、蘭若町で出会った美少女・小倩が異世界の脅威に立ち向かう、アクション&妖怪ファンタジー作品です。
毎週土曜に最新話が更新されます
前回のあらすじは、売れない小説家・龍斎は、道端にいた占い師に呼び止められ、いつも夢に見る女性を探したいのなら、真実の目を使うこと、もう逃げてはいけないことを伝えられる。
さらに両手首を握られ、妖怪が恐れる烙印をつけられる。この烙印によって、雀妖怪の福田から身を守ることができ、福田が拐っていた子どもたちも助けることができた。
彼は、夢に出てくる女性がいた場所、蘭若へ向かうことにするのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「蘭若」1話のネタバレ
肩を切り裂かれ逃げ回る男。
その男を追う、チリンチリンという鈴の音と古風な服装の女性。
学士様どこですかと呟きながら、物陰に隠れた男の脇を通りすぎる。
が、女の首がブチッと音をたてると、皮膚を引きちぎりながら女の首がのび、男の方を向く。
涙を流しながらニヤッと笑う女は、頭をだらりとぶらさげながら、見つけた、と近づく。
女の口は耳まで裂け、男の顔にかじりつく。
男の悲鳴とともに、その頭部は噛み砕かれるのだった 。
翌朝、すごい悲鳴を聞いたのだと近所の住人が警察を呼ぶが、おそらくホームレスの仕業だろう、それに組合の管轄だから入ることができないのだと、取り合ってもらえない。
野次馬らは、あの家に入居したものが一晩でいなくなるのは何度目だ、本当に幽霊の仕業なのではないかと、不穏なことを口にする。
そのうちの一人が、そんな噂が出回ってしまえば、誰がこの町に住みたがるというのだと、黙っているよう皆に口止めする。
その場所は、蘭若町4丁目。再開発予定の地域だ。
町民の願い空しく、蘭若町での失踪事件は、怪奇現象としてネット上で話題になっていた。
住人が一晩で消える、青白い光の玉が現れ幽霊を目撃したのだと。
その頃龍斎は他の占い師に、その場所にいけば探し人にあえる、貴重な縁だから逃さないようにとアドバイスをもらっていた。
彼は蘭若町に引っ越すことを決め、業者に荷物を運んでもらう。
小説家である彼の荷物には書籍が多く、こんなに本を買うなら家を買えばいいのにと、小言を言う業者のおじさんとともに、蘭若町の幽霊屋敷に到着する龍斎。
幽霊は人に危害を加えないと言う龍斎に、幽霊やら怪物が出る家に住もうとする物好きなやつもいるもんだと言うおじさんは、颯爽と去っていった。
怪物が出るのかと予想外の事態に驚き、固まる龍斎。
そこへ、不動産オーナーの遠藤が挨拶にやってきた。
龍斎は、この家は本当に幽霊だけが出るのかと聞くと、気まずそうな遠藤。
ネットで幽霊が出ると噂になっていると龍斎が指摘するも、そんなのはデマですよと慌てて否定し怪しい。
龍斎は、幽霊以外はでないんですよね、例えば妖怪、とズバリ聞くと、何故それを知っているのかと、遠藤は思わず口を滑らす。
遠藤は慌てて否定するが、かえって怪しい。
しかし今更やめようとしても、荷物は下ろしてしまったし、お金もかかる。
ふと、他の住人らが心配そうに龍斎を見ていることに気がつく。
だが目が合うと、そそくさと隠れてしまう。何か事情を知っていそうだ。
結局そのまま幽霊屋敷に住むことにした龍斎。
荷解きを終え腰掛ける頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
家賃5万だが、かなり広くお得な物件なので、幽霊ぐらいどうということはないと思う龍斎だが、怪物がでるということを思い出し青くなる。
一応確認だけしておくかと、真実が見える赤いメガネをかけ、家中を歩き回る。
何か見つけたらすぐ出ていこうと、トイレやタンスの下、押入れなどあちこち調べる。
階段を見つけ、平屋だと思ったが2階があることに気づく。
上がってみると屋根裏部屋があった。
手入れされておらず、前の住人は使用しなかったようだ。
天井にはパイプのような物が刺さっており、それに気づくと手首の烙印に痛みが走った。
あの雀妖怪が言ったように、これは本当に呪いなのだろうか、このまま逃げようかと考えるが、金銭的な問題で諦める。
それに家賃のことだけでこの家に来たわけじゃない。
1階に降りた龍斎は、庭も見てみるかと窓から覗くと、何やら怪しい雰囲気で怖いのでやめる。
外ではオレンジ色の街灯が怪しく道路を照らし、空間が丸くねじれると、チリンチリンという鈴の音とともに、青い光の玉が出てくるのだった。
深夜になり、龍斎は恐ろしさのあまり眠れず、ソファの上で縮こまっていた。
4時間は経ってもう朝方のはずと時計を見るが、まだ11時49分だ。
眠れずにもんもんとしていると、遠くから鐘の音が聞こえる。
屋根裏部屋から外を見ると、赤い装束をきた人々が列をなし、どこかへ向かっていた。
気持ちを落ち着けてから、赤いメガネをかけて見直すと、赤い人々は人間でなく、猫や狼頭の妖怪だった。
異形の妖怪たちが赤い装束をまとい、列を作り、道路を進んでいたのだ。
やはり妖怪だ。
龍斎は過去を思い出す。
人間の姿をしているのに俺の真の姿が見えるのかと、幼い龍斎に話しかける異形のもの。
それは顔面の皮膚がまくれあがり、剥き出しの歯に、おびただしい数の眼を持つ、恐ろしい妖怪だった。
お前は妖怪か人間か、人間であればお前を殺すという。
その妖怪のせいで、多くの人間は殺され、その血しぶきは龍斎の顔にも飛び散っていた。
早く答えろという妖怪は、メガネ越しでなければ、紫のスーツを着た普通の男性の姿だった。
お前は何者だと問われる龍斎。
そんな過去を思い出し、息苦しくなる。
妖怪の列は、籠を運んでいた。
その籠の中にいる小倩(シャオチェン)に、老人姿の妖怪が話しかける。
儀式は明日行われるから、くだらないことは考えるな、どこへ逃げようが金冠様はお見通しだと。
その頃、なんとか落ち着きを取り戻そうとしている龍斎。
この道は妖怪の通り道だったようだ。
いくらメガネがあっても数が多すぎるので、生きて帰れるかどうかわからない。
まずは大人しく夜明けまで待つことにする。
家の中までは入ってこないよなと、階段を降りると、チリンという鈴の音がした。
1階になぜか女性がいる。
口の端に赤い跡がある、古い着物を着た女性だ。
玄関の鍵を間違いなく閉めたから、人間ではなく幽霊かもしれない。
だが幽霊にしては音がおかしい。
ではあれはと、彼が考えていると、女性は顔をあげ、龍斎と目があった。
目をそらし、妖怪が来たのかと恐怖で手が震える龍斎。
落ち着こうとメガネを握りしめると、メリメリ、ブチっという音がする。
龍斎が女性の方を向き直すと、首を長く伸ばし口が裂けた血まみれの女が、手すりに飛び乗っていたのだった。
学士様と笑いながら。
漫画「蘭若」1話の感想
読んだ最初の感想は、怖っでした。
女性妖怪の怖さやグロテスクさ、まるで蓮コラのような金冠の気持ち悪さは、文で伝えきれないので、是非LINEマンガの方で確認してみてください。
本当にゾワーっとするデザインでした。ホラー苦手な人はきついと思います。
龍斎は、夢で何度も出会う女性を探しに、蘭若町の幽霊屋敷に住むのですが、とても勇気がありますね。幽霊は危害を加えないからという理由で割り切るのは、常人では無理ですよね。
妖怪もOUTですけど、幽霊だって勿論OUTです。彼は何故耐えられるのか、幽霊と妖怪の差は何なのか謎ですね。幽霊も危害を加えそうなイメージなんですが・・・。
しかも一晩で住人が消える、いわくつきの物件です。不動産オーナーも、借り手を探し続けているのが恐ろしいですね。誰も住めないように廃墟のままにしておくか、取り壊すとか、犠牲者を出さない方法はあったのでしょうが、そう言っては話が進みませんものね。
さて、妖怪の行列は回避できそうな龍斎ですが、冒頭の相当ヤバイ妖怪が入り込んでしまいました。二人の距離は1メートルも離れてなさそうですが、あの状態で龍斎は逃げることができるのでしょうか。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに