無料漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「ある日、私は冷血公爵の娘になった」
娼婦である母に、2万ゴールドで魔族の公爵家に売られたピンクの瞳の少女は、実は魔族と人間のハーフで貴重な存在だった。魔族で寡黙な父と兄、イケメンな護衛騎士に囲まれ、カスティージョ令嬢として新しい生活を送る少女エステルの物語です。
毎週月曜に最新話が公開されます。
漫画「ある日、私は冷血公爵の娘になった」28話のネタバレ
エステルに無礼を働いた客人のお詫びにと、セルヴァン伯爵は走り息をきらせて、先をいくエステルとエメルを呼び止めた。
ゼエゼエ言いながら、先程のクッキーをお気に召されたようなのでと、可愛い小包を手渡す伯爵。
そのためにわざわざ来てくれたのか驚く彼女は、悪い人ではないのかもしれないと思い、その小包をありがたく受け取る。
歩きながら、クッキーを美味しそうに頬張る彼女に、エメルもにこやかだ。
そこへ、薄汚れたガリガリの赤い髪の子供が現れ、震えながら地面にひれ伏した。
エメルは咄嗟にエステルを抱き上げ、汚らしいイリアルは失せろと、その子供を怒鳴る。
赤髪の子供は吃音があるようで、たどたどしく招待の伝言をと訴えてくる。
子供の様子を哀れに思ったエステルは、エメルに命令し、その子の話を聞くことにする。
名前は13だというその子は、宮廷魔道士のレプトン様による招待だと説明する。
エメルは招待主とその子のどもりを小馬鹿にするので、子供は恥ずかしくなり顔を赤くする。
魔道士と聞いて警戒するエメルの気持ちはわかるが、痣だらけで昔のエステルのように虐待されているような子供を、エステルは放っておけなかった。
彼女は、さきほどもらったクッキーを差し出し、招待はお断りするけど、クッキーあげるから許してと微笑む。
それは、エステルが公爵家にきて、初めて味わうことができたクッキーの甘くて美味しい味を、この子にも感じてもらいたいと思ったからだった。
その子はエステルの顔をじーっと見つめると、クッキーを受け取り、そそくさと去っていった。
その子に手を振るエステルを制すエメル。
まだ子供なのにとムッとする彼女に、イリアルという魔道士の奴隷であって普通の子供ではないと答える彼。
奴隷制度はもう無いはずなのに、奴隷と同じ扱いを受けていると聞いて、なおさら可哀想だと言う彼女。
困ったエメルは、突然話を変え、セルヴァン伯爵で無礼な貴婦人を制した彼女の行動を褒める。
話を逸したことを察した彼女だが、まぁいいかと彼の話題に乗る。
エメルは空を見上げると、母に会いたくならないのかと彼女に聞くが、全然と即答するエステル。
今はパパやおにーさま、アニーや・・・とお世話になっている公爵家の人々の名をあげ、それにエメルがいるもの、とエステルは微笑む。
すると、誰かが獲物を仕留めた合図のラッパの音が聞こえてきた。
エメルは、おそらく公爵様だと言い、見に行ってみましょうかと、エステルを誘うのだった。
漫画「ある日、私は冷血公爵の娘になった」28話の感想
イリアルという魔道士の奴隷が初登場しました。名前はつけてもらえず、番号で管理されているようです。
全体的にほんわかした物語ですが、たまにこのような重い内容がありますね。あの子はクッキーをもらえたものの、招待には失敗しているので、あとで虐待されないか心配です。かといってエステルが魔道士に近づくわけにはいきませんからね。
またエメルは小馬鹿にしていましたが、やはり正式に招待するのではなく、身なりのボロボロな奴隷に招待させていることで、エステルやカスティージョ公爵家をかなり見下しているのでしょう。
エメルが彼女にぴったりくっついているので、無事でしたが、このまま彼女の身に何も起きないといいですね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに