漫画アプリ・ピッコマにて連載している「俺だけレベルアップな件」
──現実世界に突如として現れる異世界とのゲート、それに入りモンスターを討伐する覚醒したものハンター。ハンターはゲートでの戦闘で対価を得るが誰しもが強者ではなく、主人公の旬は人類最弱兵器と呼ばれる有様。そんな彼がとあるダンジョンがキッカケで一人だけ成長していく──
毎週金曜日に最新話が公開されます。
前回のあらすじは、旬にスカウトを持ちかけた白虎ギルドの宍戸課長だが、逆に彼の正体についての口止めとC級ゲート買取の取引を行うことになってしまう。しかし旬の連絡先を入手できた。
一方、旬は転職クエストに挑もうとしていた。彼を待ち受けるものは、かなりの強敵のようだ。
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漫画「俺だけレベルアップな件」38話のネタバレ
転職クエストである洋館のダンジョンに入る旬。
両手剣を持つ大型の騎士が、旬を襲う。
旬は躱し、この前入手した短剣専用スキル「急所突き」を使うが、攻撃が全て頑丈な鎧に弾かれ、全く通用しなかった。
騎士は動きは遅いし、威力もなく、そんなに強い相手ではないのだが、防御力が高すぎるのだ。
だが動きが大きいため、隙もある。それに表皮が硬い敵なら、カサカのように、今まで戦ったことがある。
旬は騎士に飛びつき、兜を素手でもぎ取った。
ナイトを倒したと、ウィンドウに表示され、中身が空洞の騎士はその場で崩れ落ちた。
長期戦は避けられないタイプのモンスターのようだが、人型のこのようなタイプが何度も現れると少々面倒である。
ダンジョン内は、夜光石もなく松明の明かりしかないので、視界も悪い。
この転職クエストは、インスタンスダンジョンと同じで、クリアするまで出ることができないものだった。
その上、ポーション、ストア、レベルアップ時の状態の回復を使用できないと、制限までついていた。
マナの消費や、ダメージの蓄積が地味に痛い。
「隠密」「急所突き」のスキルは効率が良いのだが、マナの消費が激しいため、そう何度も使えない。
こんなことになるなら、能力値の知能をもっと上げておけば良かったと思う旬。
難易度不明・回復不可・途中退場なし、今回のダンジョンはかなりリスキーである。
今までのように余裕でクリアできるものではない、下手したらクリアに何日もかかるかもしれない。
しかも今日は、すぐに戻れるだろうと思って、デイリークエストを終わらせていなかった。
0時になればペナルティで、またあのムカデの所に転送されてしまう。
日付が変わる前に出られるだろうか、あの時よりはかなり強くなったから、ムカデくらいすぐに倒せるのではないかと、あれこれ独り言を言う旬。
その背後には何者かが迫ってきていた。
ナイトの集団だ。いずれにせよ、コイツらを倒さなければならない。
そして旬は松明を手放すと、ナイトの銅を殴り吹っ飛ばす。
ふっとばされたナイトは、後ろにいたナイトごと、かなり後方に飛ばされる。
残ったナイトの頭部に、飛び上がった旬の膝がめり込み、頭部を破壊する。
もう一方はヘッドロックをかけ、そのままもぎとった。
斬ることができないなら破壊すればいいと、旬はナイト達を腕力で倒した。
ナイト達はアイテムをドロップする。
コインを入れる革の巾着と、Bランク装備品・上級ナイトの胸当てだ。
装備系のアイテムは、見につけても見た目が変わらないので、ダサくならずに済む。早速装備する旬。
革の巾着には既に3万ゴールドも入っており、所持ゴールドは863,400ゴールドになった。
すると、旬はハッと何かに気づき、カサカの毒牙を空に突き立てる。
そこには覆面の刺客というモンスターがおり、短刀が突き刺さったことにより倒せた。
まさか隠密を使ってくる敵がいるとはと、驚愕する旬。
今度は後方から、閃光を撃ってくる魔法使いのモンスターが現れた。
道門のような隠密を使う刺客、澤田コージが使っていた閃光を使う魔法使い、まるでこれまでの戦いを振り返っているかのようである。
そしてまた現れるナイト達。
敵がどのタイプかによって、必要な能力値が異なるため、思ったより厄介なクエストだ。
ナイトは筋力、刺客は感覚、アーチャーは速度、魔法使いは体力が、それぞれ必要だった。
知能を重視していなかったため、マナを温存しなければならず、できる限りスキルを使用せず倒さなくてはならなかった。
そしてたまる疲労度。
時間をかけるだけ不利になるので、一気に倒す旬だが、息が切れてきた。
少し横になって疲労を回復させようと、腰を下ろそうとするが、すんでのところで顔面に飛んできた矢を掴む。
今度はアーチャー集団のおでましだ。
休む暇もない。
なんとか倒し、ドロップしたぬるい水の入った水筒を飲み、一息つく。
戦闘が続いたおかげでレベルが上がり、アイテムも集まってきた。
先程の胸当ての他、ドロップしたBランク小手・指輪・靴、Cランク手袋を装備し、そこにケルベロスから入手したAランク門番の首輪を装備している旬。
疲労も回復し、そろそろ次のステージに進もうかと考える彼だが、その先にあるボス部屋らしい扉の向こうにいる相手がどれほど強いのか、レベルがこれだけ上がってもわからずにいた。
旬は、扉を手で押した。
中は広く、ひっそりとしていた。
中央奥には玉座がある。まるで王の謁見室のようだ。
すると紅い鎧の何者かがゆっくりと歩いてきた。
そのオーラ、旬の目や耳、指先が、全身で覚えている、あの二重ダンジョンで感じた凄まじい威圧感だ。
うっすらと感じていた、ただならぬ気配はコイツだったのだ。
lv.45になった旬だが、果たして勝てるのだろうか。
漫画「俺だけレベルアップな件」38話の感想
最近のダンジョン経験で自信がついたのか、意気揚々とダンジョンに挑む旬でしたが、想像以上に苦戦しているようですね。
ケルベロス以降、格下相手ばかりだったので、変に自信過剰だったのかもしれません。大体どのゲームでも、必要スペックと推奨スペックは違いますものね。
それにまさかの回復が使えず、疲労が蓄積していくという制限があるのがきついですね。
旬は、本日分のデイリークエストをこなしていなかったと思い出しますが、デイリーのペナルティに転送された方が楽かもしれません。そこでは回復できたりして。
ボス部屋に到着した旬ですが、あの神像を彷彿とさせる、圧倒的なオーラを放つ存在が現れたようです。
強者だからなのか、あの神像と同じ属性のモンスターだからなのか、気になりますね。
まとめ
・転職クエストのダンジョンは、多種多様なモンスターが絶えず湧く、気の休まらないダンジョン
・全ての能力値が必要になり、さらに回復が使えない、制限の多い厄介なクエストである
・ボス部屋では、あの神像を思い出させる圧倒的な強者であろう、紅い鎧の騎士が 彼を待ち受けていた
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに