漫画アプリ・ピッコマにて独占配信中の「彼女が公爵邸に行った理由」
原作Milcha氏、絵Whale氏作の韓国発、転生恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に更新されます。
前回のあらすじは、城に住むことになったレリアナは、シアトリヒに振り回される。まるで全てを見透かしたようなレリアナに、シアトリヒはますます興味を持つのだった。
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漫画「彼女が公爵邸に行った理由」54話のネタバレ
ヒーカー・デミントに祝福を受けてからというもの、レリアナのもとにはあちこちから絶えず招待状が届いていた。
公爵邸にいたときは、このような山積みの招待状に悩まされることはなかったのにと、彼女はある一通の封筒を手にする。
その封筒は、フリス・エリティールがくれた招待状と同じデザインのもので、ソロソ・チェイモスからのものだった。
ソロソ・チェイモスとは、もうすぐシアトリヒ王の正妃となるビビアン・シャマルより前に、側室として迎え入れられたエリティール侯爵の一番下の妹である。
エリティール家門は、王国でも屈指の勢家だったため、周りの牽制を受けてしまい、ソロソ嬢が黒い神女を呼び入れるのではという、不穏な噂が広まってしまった。
そのせいで正妃の座につくことはできなかったが、シアトリヒとの間に息子を授かることが出来た。
その息子は、第一皇子セイモア・チェイモスである。
エリティール侯爵はずる賢い上に野心家だったため、自分の甥を王にするため勢力を伸ばすのは当然であり、誰と結託しているかは外部に漏れないようにしていた。
だが彼の若き妻のフリス・エリティールは違ったため、ノアはレリアナを使ってフリスがどの家門を仲良くしているのか、情報を得ようとしていたのだった。
原作を知っているレリアナは、わざわざその場に出向かなくても、その家門がどこかは知っており、その家門とはラーキン家門だ。
ただいきなりラーキン家門と教えるわけにもいかず、何度か会合に参加したフリをしなければいけない。
それを教えてしまえば、ノアとのこの奇妙な婚約関係も終わりになるだろう。
悲しくなるレリアナ。
慌てて我に返り、何変なことを考えているのだと、自分の頬をたたく。
演技しているだけの関係なのに。
その頃ノアは、日頃の疲れがたまり、眉間を押さえていた。
レリアナが城に行ってからというもの、彼も邸宅に帰らず仕事をしていたのだった。
ノアは灯りの灯らないレリアナの部屋を眺めると、ため息をつくのだった。
そして翌日、職場についたノアは、ガラス窓の向こうにレリアナが歩いているのが目に入る。
思わずガラスに手を当てる彼。
ふっとレリアナが振り返り、ノアに気づいた彼女はガラスを叩く。
彼女はガラスに息を吹きかけ曇らせると、ノアの名前を指で書き微笑んだ。
見えるかと指文字で聞く彼女に、ノアが同じく指で答えようとするが、レリアナの方からは見えないと返される。
彼女に会うのは3日ぶりだが、もっと長く会ってないような気がする、と彼女を見つめるノア。
レリアナが文字を書いていると、シアトリヒは彼女を呼びつけ、移動しなければいけなくなる。
レリアナは、早く迎えに来てほしい、待っているからと、指文字で書いたのだった。
そして彼女が去り、その場に残ったノアに他の貴族が挨拶をする。
その貴族は、何かいいことがあったのかとノアに話しかける。
レリアナの「待っているから」の言葉に、ノアの顔はほころんでいるのだった。
漫画「彼女が公爵邸に行った理由」54話の感想
ヒーカーに寵愛され、シアトリヒ王にも特別扱いを受けているレリアナは、社交界にとってはアイドルのようなものではないでしょうか。
ただでさえ、ノアの婚約者という、誰もが憧れるポジションにいた上にでのことですから、注目されないほうが無理ですよね。
そんな中届いた招待状にて、フリス・エリティール関連の話がでてきましたね。確かにノアは、夫人の集まりに参加するようレリアナをフリスに仕向けていました。
ここに繋がったのですね。そしてその役目を終えれば、ノアとのビジネス関係が終了するのだと。
ノアは彼女を手放さないでしょうが、レリアナはまだそこまでの彼の気持ちを知らないので、彼との縁がきれると思ったら感傷的になるのも当然ですよね。
ノアは、彼女に3日会わないだけで結構辛いというのに。
ノアは彼女に対して気持ちがはっきりしていますが、肝心のレリアナがまだなんですよね。原作の呪縛から早く解放されてほしいですね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに