漫画アプリ・ピッコマ、コミコで連載中の「皇帝の一人娘」
原作が韓国人YUNSUL氏の小説で、RINO氏が漫画化しております。
かわいい絵柄にパンチの効いたセリフが面白い、転生&恋愛ファンタジー漫画です。主人公のリアを中心に、彼女と関わる人との心の交流を描いています。
毎週日曜日に最新話が公開されます。
前回のあらすじは、リアが3歳のとき、アシシとの接し方に悩み眠れない彼女をなんとか寝かせるカイテル。そしてこっそり黙って警護していたアシシをその場に呼び、アシシが自ら頼んできたリアの警護について色々考えるのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「皇帝の一人娘」142話のネタバレ
カイテルとリアは似ていて、心が温かいと話すアシシ。
カイテルは彼の言葉に困惑する。
すやすや穏やかな顔で眠るリアを眺めながら、アシシは、子供とは皆このように愛おしいものなのかと呟く。
アシシは命令とはいえ、今まで数え切れないほど子供を斬ってきた。そんな彼の瞳は陰っていた。
カイテルは、アシシがしなければ自分が殺していた、罪悪感を抱く必要はないと言う。
皇帝であるカイテルの手を汚すわけにはいかないというアシシに、もう十分汚れていると自虐するカイテル。
どんなにキレイに洗っても、この手が血で染まった事実はなくならない。
傍にいる子が清らかであればあるほど、明るければ明るいほど、彼らが背負う影はより濃くなるのだ。
そしてそれが、アシシがリアを避ける理由なのだろう。
アシシは、そんな自分がリアの傍にいてもいいのだろうかと呟くが、彼が望んだことなのだ。
カイテルは、お前からそのような弱音を聞くためにリアを任せたのではないと、話す。
そして現在、リア10歳。
あの当時は、アシシが寝ずに毎晩リアの護衛をしていたのだなんて知らなかった。
なのでアシシがあまりに姿を見せないものだから、カイテルに返品しようかとすら思っていた。
結局体当たりで、アシシに接触することにしたのだが。
何故皆がアシシを避けるのか、今ならよくわかる。
皆、アシシとの間に高い壁を作ってしまった上、彼はさらにその中に壁を作ってしまっていた。
皆が作った壁は無視すればいいだけだが、彼の中の壁はアシシ自身が打ち破るのを待つしかない。
これが他の人なら放っておくのだけど、何故かアシシは壁の外にだしてあげないとという気持ちになるのだった。
初めてアシシの手を握ったとき、アシシは震えていた。傍にいるとリアが不幸になると言って。
リアは、そんなこと絶対にないし、仮にリアが不幸になってもアシシのせいではないと言い切る。
不幸になるとすれば、全てカイテルのせいなのだ。目の前の騎士ではない。
不幸になってから離れればいいと言う彼女に、それでは遅すぎると困るアシシ。
不幸になるかもしれないという不確かさが怖いようだが、リアが死んでも誰が死んでも明日は来る。それなら日々悔いのないように幸せに生きた方が良い。
リアは一度死んで転生した身だが、それでも死は怖い。
死を経験して彼女は、いつ死んでも後悔しないように一生懸命生きようと思うようになったのだ。
そんなリアは、優しくアシシを見つめた。
アシシはリアに、リアの全てのことが私には難しいと悲しげに話すのだった。
漫画「皇帝の一人娘」142話の感想
アシシがリアに異様におびえていた理由がわかりましたね。
リアは愛おしい、では自分が殺してきた者たちも実は彼女ほど愛おしい存在だったのではないかと。間接的にリアを殺してきたようなもの。
それでも彼女の傍にいたい、アシシはひどく苦しんでいたのでした。
はじめはこんな臆病で大丈夫かなこの騎士と、まるで小動物のような印象でしたが、それなりに理由があったのですね。
おまけに両親から虐待されていたので、自己肯定感も低い。
暗闇のような彼の人生に、変化をもたらしてくれるであろうリアの存在。
カイテルと同じくアシシもまたリアを触れ合うことで、心の平穏を手に入れることができそうですね。
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに