ドロヘドロ９巻　戻ってきたカイマンの記憶、だが･･･　あらすじまとめ

旧ザガン魔法訓練学校に到着したカイマン一行。カイマン＝会川の記憶は戻るのでしょうか。

魔法訓練学校をみて血がふきでるほど頭痛がし、心配するニカイドウ達を置いて中をみてみるカイマン。校舎は朽ちており誰もいない。会川らしき人物が死体を運ぶ幻覚を見る。見覚えのある校内に、自分は実は魔法使いではないかと不安になる。職員室で栗鼠の名簿を見つけると顔から血が噴き出しもだえるカイマン。アパートに死体を捨てること、部屋の真ん中でひとりソファに座る十字目ボスがその死体袋を破ると栗鼠の悪霊のようなものが出たことを思い出し叫ぶカイマン。その叫びの奥には振り返る栗鼠の姿。

カイマンが戻らないことで心配したニカイドウらが、自分で顔をかきむしって気を失っているカイマンを見つける。夏木が包帯マスクで治療する。ニカイドウはカイマンの目の十字模様が消えていることに気付きカイマンに教えると、カイマンは確かに学校に通っており栗鼠に出会っていたが、自分の中に恐ろしいものがいると苦しむ。ニカイドウを傷つけるかもしれないと苦しむカイマンをニカイドウは大丈夫だよと抱きしめる。

ホールの中央病院魔法被害者病棟に、カスカベ博士らが能井の魔法で戻ってきた。心と能井はコタツに入り、蝋人形の顔の持ち主について聞く。その人物はホールの人間で、本人の希望で博士により人体実験をしていたのだ。彼は祖父コールマンと暮らしているとのことで住まいに向かったが、呼び鈴を鳴らしても返事がないので能井がドアを破る。中には車いすに乗った首の長いお爺さんがおり、昼寝をしていた。要件を言おうとすると孫の墓参りにきたのかと喜び、お墓まで案内してもらう。１３年前に死んだとのことだった。

毒蛾達は上級魔法使いである大家の殺害が煙にばれないように色々頑張って偽装工作していた。

心と能井はコールマンが止めるのを無視して墓を掘り起こす。棺桶がでてきて開けるも中は空っぽ。それを見たカスカベ博士はホール自治会へ向かう。

悪魔候補生が悪魔に連れてこられたのは地獄の入り口近くに名もない肉屋、だが店主がみえない。悪魔曰く悪魔候補生では店主の影位しか見えないと言う。そしてその店の肉を食べると、徐々に身体が悪魔に近づくのだそうだ。店の黒電話がなり、チダルマによって吊られたアスのもとへ店主のストアが来る。チダルマがアスに悪魔失格、魔法使いに戻れと言い、ストアにアスを解体させた。そして中から川尻と呼ばれる魔法使いの男が皮膚が無いような状態で出てきた。
チダルマは川尻を捨て置き、ストアは肉を持ち帰りお店に出品。

カイマン達がランチをしていると、キノコグッズ収集をしていた煙の部下にニカイドウが見つかる。カイマンは震えてナイフが持てない。ニカイドウがなんとか制圧するが、カイマンはニカイドウらを斬ってしまいそうになるからと動けないのであった。そしてアスに何かあったのかと気付く。

ニカイドウに扮している鳥太はニカイドウの日記を見つける。ニカイドウの生い立ちが書いてあり、両親はニカイドウが生まれて間もなく死に、山深い田舎の家でおじさんおばさん、川尻兄ちゃんと楽しく暮らしていた。親友の八雲が行方不明になるまではと。２つか３つのときに魔法が使えるようになり、黒いキューブのようなものが出たが使い方まではわからなかった。八雲は川に流されていたところを偶然助けてもらったことで自分は運がいいとおもっている怖いもの知らずのやんちゃな女の子で、彼女の能力は空を飛べる能力だった。川尻の能力はどこでも好きな所に移動できるもので、千里眼のような力もあり行きたい所を指定できるのだった。餃子はおばさんの得意料理だった。ニカイドウが４つになると川尻は悪魔にならないかと悪魔からスカウトを受けていた。八雲は川尻が好きだったようで悲しそうな反応をしていた。ある日おばさんと八雲が買い物にでかけ、おじさんは畑に行き、ニカイドウは初めて一人でお留守番をした。お手伝いをさっさと済ませ暇になったニカイドウは自分の魔法の練習をすることにした。今度はニカイドウの背丈の半分くらいの黒いキューブがでてきて、ボタンやレバーがついていた。そこまで読むと、煙がプレゼントを持って押しかけてきたので、鳥太は風呂からあがり鏡を見ると姿がもとに戻っていた。

その頃、栗鼠が吊るされているベリスの町にカイマンらがやってきた。

鳥太を変身させるために契約書を使っていたようで、元の姿に戻った鳥太の足元に落ちていた。そして煙がドアを壊し入ってくると、ニカイドウがずっと前にカイマンと逃げたことがばれ、煙に怒られる鳥太。はずみで契約書を破ってしまい煙が倒れてしまう。鳥太が煙を抱き上げ助けようとするが、ニカイドウの服を着ているので周りにざわざわされる。一方藤田は城から出ていこうとする恵比寿を見つけ呼び止めるが、お家に帰るバイバイと言われてしまう。

ベリスのアジトを知っていると言っていた夏木だったが、カイマンについて行きたいがため嘘をついていたので場所は知らなかった。元気のないカイマンをつれ、日が暮れるので温泉旅館に泊まる３人。金は明日十字目の人に払ってもらえばいいという夏木だが、旅館の調理をアルバイトの毒蛾らがしていた。温泉に入り、晩酌をし夏木が酔いつぶれる。ふとニカイドウがカイマンをみると一瞬人間の顔に見えた。縁側に座りお酒を飲む二人。記憶が戻ったら十字目としてこの世界で暮らすのかと聞かれ、ホールに戻るつもりだと答えるカイマン。ニカイドウは、顔も記憶も戻ったら店を手伝って欲しいと言う。今言わないといけない気がしてと続けるニカイドウに、いいのか俺なんかでと答えるカイマン。そして予感はあたり、カイマンと話す最後の夜になるのだった。

魔のおまけ

１０年ぶりの舞踏会のお話です。

カイマンの記憶が戻ってきましたが、本人の思惑とは裏腹にあまりいい思い出ではなさそうですね。栗鼠を殺し栗鼠に呪われた。毒蛾が栗鼠を殺さなかったのは死後発動する呪いの魔法があるから。十字目ボスはその呪いの力を手に入れようとして失敗したのでしょうね。ここに恵比寿の魔法がどう絡んでくるのか。そして恵比寿もカイマンに噛まれてからおかしくなってますが、記憶がもどってきたようです。謎はさらに解明されるのでしょうか。

カイマンとニカイドウですが、友情と呼んでる愛を交わす二人です。二人のナイスコンビがここで終わってしまうのでしょうか。夏木はカイマンや十字目ボスの女になることをちゃっかり望んでいたりしたたかですが、幼さゆえなのか憎めない存在です。彼女は毒蛾らに無事会えるのか、会ってもがっかりしないかな･･･色々続きが気になりますね。

それではここまで読んでくださってありがとうございました。

次回をお楽しみに。