ドロヘドロ7巻。人格が変わってしまったニカイドウをカイマンは助けだすことができるのか。
表紙はカスカベ博士とジョンソン(足元)です。
福山からボールをもらったり煙屋敷侵入のために準備をするカイマン。
翌日煙の屋敷に出入りする際、カイマンはパイの頭と胸にボールを仕込んで、丹波の妻パイマンと名乗ってまんまと屋敷内へ入る。丹波のパイワゴンの隣に、以前の従業員飛鳥のパイワゴンが並んだ。蝙蝠マスクの飛鳥は丹波社長に惚れていたが相手にされず辞めたらしい。パイマンの登場で、キリオンも同じ立場になったわねと冷やかす。実はこのまま販売を続けられるわけではなく、翌日売り上げが多かった方が煙の屋敷で販売許可で出るというもので、お互いに牽制しあう。
その頃心はカスカベ博士に、カイマンを殺す仕事を請け負っている以上敵同士なので、これ以上関わるなと警告する。だがカスカベ博士は余計なことに首をつっこんだからこそ、お互いこうしていられると話した。
カイマンは準備中福山からニカイドウが載った新聞を見せられ、やはりニカイドウは魔法使いだったこと、カイマンに嘘をついていたこと、ここがニカイドウの住む場所ではと悩み落ち込んだところに、煙がニカイドウを連れてパイワゴンに来た。
12時になりパイ対決が始まると、飛鳥のワゴンに人が群がる。丹波ワゴンは閑古鳥が鳴いている。どうも飛鳥ワゴンから出ているケムリに当たると、飛鳥の色香に吸い寄せられるようだった。さらにパイを口にすると飛鳥に惚れてしまう、これに心や煙までかかってしまった。カイマンは魔法にかからないが、丹波社長は飛鳥に魔法をかけられすぎて免疫ができていた。しかし飛鳥の魔法のおかげでニカイドウが一人になっていた。カイマンは丹波に促され、丹波にお別れを言いニカイドウを連れ走った。
丹波の所には能井と恵比寿が食べに来て、あまりのおいしさにおかわりをした。飛鳥は無理がたたり魔法が切れてしまった。残り15分なんとか逆転すると気合を入れたところに煙が審査しに来た。煙用の特製パイを出すと煙の口に会い、丹波の勝ちが決まった。
ニカイドウは人格が変わっていたため逃げることを拒否し、カイマンに攻撃をしかける。カイマンは躊躇しながら応戦し、ニカイドウのマスクが壊れる。その頃鳥太が教会でニカイドウが死ぬようお祈りをしていた。そこへふっとばされたカイマンが教会の壁を突き抜けて像にぶつかり下敷きになる。動けないカイマンにニカイドウはとどめを刺そうとする。衝撃で教会の床が抜け、カイマンは落下。痛めた足をひきずりながら移動すると鏡があり、そこにはまた仲間や友を殺すのかと栗鼠が映っていた。ニカイドウが追って地下に降りると背後からナイフで背中を切り裂かれる。鳥太が覗き、願いがかなったと喜ぶがアスが助けに来る。ナイフの傷から煙との契約書が取り出せ、鳥太に口止めがわりにあげた。傷を治しニカイドウが気が付き、アスが誰にやられたのか聞くとカイマンではない別の男だと答えた。
ニカイドウから契約書が取り出されたことで、内臓の一部が取り出されたとみなされ煙の具合が悪くなる。鳥太はこれを体に入れればパートナーになれるのかアスに聞くが、チダルマの契約書なのでチダルマの力を使わないとできないと教えられる。ニカイドウが自由なのは一時的なもので、煙の死亡、チダルマの契約解除、次回のブルーナイトでの破棄以外では契約は有効とのこと。また煙に会えばまた体内に契約書ができる、しかもニカイドウの契約書は煙の体内にあるため居場所がわかるとのことだった。契約書の効力が届かないほど遠くににげなければならない。煙は既にニカイドウが教会にいることを察知していた。
病室に横たわる誰か。人ごみをかき分け公衆電話までいき、俺の家にはいくなと誰かに伝える十字目。そいつは自分の邪悪な心がおおきくなるのを感じ、気が付くとバウクス先生の顔が目の前におり、ここは魔法被害者病棟だということ、頭に魔法をかけられたと教えられ、トカゲ頭になっていた。記憶喪失のトカゲ男を運んだとニカイドウが顔を出した。お見舞いに餃子を差し入れてくれたニカイドウ。そしてニカイドウがトカゲ男をカイマンと名付けたのだった。
教会の地下でぐったりしているカイマンを見つけたニカイドウ達。ニカイドウがカイマンの名前を呼びかけ起こすと、お前が魔法使いならとカイマンがニカイドウを口に入れる。そして中で見たのは栗鼠。
栗鼠はその頃、十字目のアジトを探してベリスで探し回っていた。スーパーでは鎧兜をかぶった男が節約しながら買い物をしていて、栗鼠に気が付くと話しかけてきた。面識はないが栗鼠を知っているらしい男も十字目で、アジトまで栗鼠を案内した。アジトはボロボロ、家庭菜園があり、電気がもったいないので暗闇で内職をしていた。ティーバックも使いまわすほどの節約ぶり。栗鼠は自分を殺した十字目を探しているというが、知っていることは何もないと言われる。
ニカイドウは口の中に栗鼠がいて、お前は違うと言われたと教える。刑務所の清水もそう言っていたので、魔法をかけたのは栗鼠なのではと話していると、アスが栗鼠の居場所を教える。カイマンが悪魔のアスにお前誰だと突っかかる。鳥太にも。そこへ煙がニカイドウを探しにきたので、アスがドアを出しニカイドウをカイマンを逃がす。自分がチダルマに疑われただでは済まないとわかっていながらも。そして鳥太をニカイドウに変身させ時間稼ぎをする。なんとか誤魔化せ、アスはニカイドウを刺した男は誰なのか、契約書は偶然とりだせたのか、カイマンとニカイドウを一緒に行かせてよかったのか疑問を持った。
カイマン達は見知らぬところに飛ばされ、悪魔に見つかると煙に報告されるためとりあえず隠れた。カイマンがなぜホールで人間のふりをしていたのか聞くと、魔法のせいで友達を失ったと答えるニカイドウ。ニカイドウの魔法は危険なもので、使うことや魔法狙いで近づいてくるものを避けるためにホールに逃げたそうだ。人間になりたくて、人間と一緒に魔法使いを退治していれば本当のホールの人間になれるかと、あとカイマンなら本当の友達になれるかもと思ったと話す。カイマンは記憶がなくどんな人間化もわからないのにいいのかと聞くと、逆にニカイドウは魔法使いだとダメかと聞き返す。いい魔法使いもいるし、魔法を使わないと約束できるのならとカイマンが言うと、二人で指切りげんまんをして友達だと約束したのだった。
その夜、カイマンにもたれて眠るニカイドウ。ネズミの物音でカイマンが慌ててナイフを取り出すが、自分のナイフに血がついているのに気付いた。
そして十字目のアジトではさすがに暗すぎるので電気をつけた。鎧兜をかぶっていた鉄条、豚、佐治、牛島田、毒蛾の5人がそこにいた。栗鼠は十字目ボスの側近として聞いたことがあり、詳細がわかるのでは気持ちが昂る。毒蛾にお前の分の夕飯はないと言われる。
誰かがいなくなったボス宛てに手紙を書き紙飛行機で飛ばす。誰もあなたのかわりになれなかった、早く戻ってきて欲しいと。
心の部屋ではカスカベ博士らと再会を記念しての食事会をしていた。ジョンソンのせいでレストランに入れなかったのだ。心はしばらくの間カスカベ博士らを煙からかくまっていたが、明日にはホールに帰ってもらうと言い、ニカイドウは諦めるように促す。そこへ心と能井に煙からの呼び出しがあり二人は出かける。13はニカイドウに惚れてはいたものの魔法使いじゃつりあえないと言い、カスカベ博士は魔法使いと人間も結構いけると話す。せめてカイマンに現状を伝えようということになり、カスカベ博士の妻に頼むことになった。
心と能井は煙が待つクラブに到着した。ニカイドウ(鳥太)は煙にべったりで、藤田がニカイドウが裏切らないかさらにべったりと見張っていた。煙は森にある黒い粉を作っているアジトを見つけたという。そこにおそらく十字目のボスがいるだろうと踏み、リベンジを果たそうと心と能井はやる気になる。そして帰宅するが博士たちは抜け出していた。彼らは煙の部下の変装をして車を盗み、カスカベ博士の妻がいるヒドラの森へ向かっていたのだ。25年もあってないという妻の居所がよくわからなくなり、森の中にあった小屋に入ってみる一行。中には魔法使いの頭部を切り開いたものがたくさんあり、何かの実験をしているようだった。物陰からナタのようなもので切り付けられる13。ジョンソンは車内にはまって出れないでいた。
カスカベ博士らは置手紙をしていたが、心配で洗い物のままならない心。能井が連れ戻しにいってくると出かける。
倒れる13をまたいで十字目の男らが出てきた。あの人が僕たちにくれた獲物だと言い出したので、博士はジョンソンを呼ぶ。ジョンソンが奮闘するも、他の十字目が博士らを追う。研人と呼ばれるリーダーの男が暴れるジョンソンに殺虫剤をかけ追い詰められる。追手から13と先生を隠し、博士がおとりになって逃げ、逃げた先で自分と妻ハルが一緒に写っている写真立てを見つける。追手の腕にはハルがしていた蛇のブレスレットがついていた。襲われた反動で窓からおちるカスカベ博士。能井はスクーターで森まで探しに来ており、逃げるジョンソンを見つける。ジョンソンを助け、十字目の研人らと対峙する能井。修復系魔法の能井がきたと喜ぶ十字目。研人は魔法使いの体の構造に詳しくどこを切れば魔法を使えなくなるかを知っていた。
能井は一撃でのされてしまい、解体されようとしていた。そこへジョンソンから聞いた心が登場。研人は能井のこめかみにクナイを当て、中の悪魔腫瘍がぐちゃぐちゃになればキクラゲだって生き返らすことはできないと心を脅し、動かないよう命じる。それに従いあっという間に切り付けられ、能井だったらやられっぱなしが死ぬよりムカつくと言うだろうそれでもと思いながら心は倒れる。あとで死体を回収させようと研人達が去ると、やっぱりムカついてだめだわと復活する心。
魔のおまけ
恵比寿の一日です。
今回も結構話が動きましたね。パイバトルに始まり、ニカイドウの契約書、カイマンの別人格、十字目の側近たち、なにやら怪しい森の十字目たち。
ニカイドウとカイマンはわだかまりは無くなりめでたしかと思いきやのナイフの血。栗鼠を殺したのも、ニカイドウを刺したのもカイマンの別人格でしょうか。
そして能井ちゃんがピンチです。心は無事助け出せるでしょうか。それにしても丹波社長のパイ食べてみたいですー
ここまで読んでくださってありがとうございました。
それではまた次回に。