漫画「バトリの息子」59,60話 決意するアメリエ、悪魔のベルナール あらすじまとめ

漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「バトリの息子」59,60話

ついに再会したアメリエとミゲル。このことがどう影響していくのでしょうか。


59話
ベルナール達は駆り出された兵も含めておよそ100名程いた。さすがにミゲルには手に余る人数だ。
ベルナール達は1週間も以上もとどまり審問しているが、貴族の反対を受けうまく審問作業がすすめられないようだった。司祭の言葉は軽く領主の鞭は重いと言われていて、貴族と協会の権威が対等になってずいぶん経ち、なんでも教会の思い通りにはいかなくなっていた。おまけにサクソニアの領主エルスト・フォン・ラバンは教会の改革派を後援してきており、今の状況に憤りを感じているはず。あの地方を代々統治してきた貴族との争いは反感を買うので、異端審問官は貴族の顔色を伺うしかなかった。だがベルナールの後ろ盾はあのフェレンツ公爵のため、ベルナールが勝つだろうとキイラ。子爵本人ではないが決定権があり、子爵に影響を与える人物を、大主教を釣る餌にすると言う。ミゲルはその人物もラバン子爵も自身の復讐には関係なく、巻き込んで危険な目に遭わせたくないと言う。手段を選ぶな、復讐のために鍛錬してきた力を目的に合わせて使えとキイラは言う。イプセン侯爵のことは既にフェレンツ公爵も知っているだろう、フェレンツからベルナール・キまで伝わったらベルナールに近づくのが今より難しくなるから、手段を選ばない覚悟が必要だとキイラは言い立ち去る。

アメリエとミゲルが再会した場面へ戻る。動揺するミゲルは二度とアメリエの 前に現れるつもりはなかったのにと言い去ろうとする。それをアメリエが止め恨んでるか聞いた。ミゲルはかくまっていてくれたのに恩を仇で返したのは自分なのでそんなことできるはずもないと答える。
アメリエは自分こそ、自分の知らないミゲルの一面やオギスト夫人とのことで裏切りや嫉妬を感じ、オギスト子爵に全て話してしまう腹いせをしてしまったと後悔していた。もしかしたら誤解かもし)ないのにとアメリエが言いかけると、ミゲルは真実だと言う。人を食べ、そのためにバトリ夫人が罪をかぶって死んだことも。ミゲルの目が緑色に光る。そして母親の仇のためならどんなことでもできると今にも食わんとアメリエに近づいた
が、演技だとバレた。なぜならあのときアメリエを食べなかったから。アメリエは一人で抱えて辛かったよねとミゲルのために泣き、向き合って話がしたいと言った。
向き合ってとは理想的だと語る老婆。キイラの回想だ。
もともとは全てひとつだったのに、いつの間にか魔女は境界の外に出され魔女の言葉は人間には届かない、そしてお互いを憎んでいた。その時と今は違うかもしれないという幼いキイラだが、人間の本性は変わらないと語る老婆。そして老婆は自分がとりあげた子供が大人になって再会できたと思ったら拷問され目を失ったことを話した。この老婆は以前バトリ夫人が世話になり殺した産婆、黒い森の魔女だった。キイラはそれでも同じ人間だから理解できると信じたいと呟いた。
時間は戻り、サクソニアの路地で待つキイラのもとにミゲルが戻ってくる。アメリエのことを知っていたのかミゲルが聞くと、あのこがいるのがわかれば行かなかったでしょうと言われる。バトリ夫人の姿で現れたり、人の心を弄ぶのかとミゲルは怒る。キイラはアメリエに力を使ったのかミゲルに確認する。
その頃アメリエは夜道を歩いていた。ミゲルからイプセン侯爵を殺したこと、これからベルナール・キも殺すことを聞いたことを考えながら自宅へ戻る。門のまえではラバン子爵が心配して待っており、アメリエを抱きしめる。その光景を異端審問官がのぞき見していた。

 

60話
サクソニアはベルナールらに立ち向かうとアメリエに語るラバン子爵。血が流れることは望んでいないが、激昂した人々を落ち着かせ、教会の弾圧を避けることもできなかったと非力なことを悔やむラバン子爵。失敗しても成功してもサクソニアには混乱に陥るが、そうなる運命ならば仲間のために戦う方が堂々と天に行けると話す。北部の別地域からも支持の密書が届いたので、主張が通るまでたてこもるそうだ。そして幸せな生活を約束できなくなったので、ラバンの姓を捨て故郷に帰りなさいという。
アメリエの脳裏に昨晩のミゲルとの会話が浮かび上がる。ミゲルもまた、誰かを巻き込むことができない、優しくて暖かい君のままで生きていけばいいと言われていたのだった。
アメリエはラバン子爵に、子爵と共に戦うと話す。アメリエは自分でできることをして見せると決意した。
朝、ミゲルの部屋の前で昨日は言いすぎた、もっとミゲルを信じるべきだったと謝るキイラ。気配がないのでドアを開けるともぬけの殻だった。
審問を潜り抜けて入ってきた奴がいると、町民に異端審問官が案内されていた。そして路地裏までくると誰もいない。物陰からミゲルが現れた。
西門の外に箱のような教会を建て祈りを捧げるベルナール・キ。そこへラバン子爵夫人・アメリアが話がしたいと来たのだった。教会なら町にもあるが、あれは異教徒に汚されたというベルナール。話があるとアメリエが言うので部下を下がらせると、状況は悪化するだけなのでこれぐらいでやめてくれないかと訴えるアメリエ。辛く厳しい生活から仕方なく選んだだけで信じ方が違うだけの同じ人間、それを力で抑えてどうやって心から教会に仕えるのか、恐怖を与えるのは悪魔のやり方と語る。その頃町の教会に異端審問官達が襲撃していた。ベルナールはアメリエが震えているのを小ばかにすると、慈悲と寛容だけでは人々の悪の本性を抑えることができないので、適度な恐怖が必要なんだと語る。さきほどの襲撃のせいか城壁内からは黒煙が上がっている。これが私の神への敬愛の仕方というベルナール。主導者を皆処刑し、免罪のために捧げものをすれば正すチャンスはあると言うベルナールに対し、アメリエは父の方がベルナールより住民のために動いていたと話す。そしてたった一枚の金貨でも住民には日々生きていくための大事なもの、それを取り上げて大きな教会を建てても生活を失い教会に行ける人がいなくなれば何の意味があると言う。ベルナールは不敬罪にあたるぞと言いながら、箱ものの教会を扉を開ける。人々のための教会、捧げものの一部が主教の贅沢に使われてるとの噂を聞いたと訴えながら後ろを追いかけるアメリエ。ならなぜ神は私を罰さないのかと開き直るベルナール。贅沢は褒美、神からの労いなので、飾ることは名誉だと言う。そしてアメリエの肩をしっかり掴むと、ドアが閉まり、不敬だと疑うのかと顔が豹変するベルナール。ここは実は審問室で、拷問死した住民達が天井から吊るされていたのだ。そして昨晩誰かと怪しい話をしていたと報告を受けたといい、このままアメリエを審問してやると言った。
そこでドアが開き、異端審問官が立っていた。お前は自分の悪行を神の名を使うことで正当化しているだけと言い、仮面をはずすとミゲルだった。ベルナールの罪は誰が問うのか言いながら。

アメリエは優しい子ですね。ミゲルの素性や本性まで知ったら普通あの対応はできなそうですけど、ミゲルの立場になって泣いてあげてる素敵な女性です。
それに対してベルナールの極悪さはなんでしょうか。本当にベルセルクのモズクズ様みたいなんですが・・・
ミゲルの助けが入りました。単身突入みたいですが大丈夫なんでしょうか。

 

それではまた次回に。
猫野: