無料漫画アプリ・ピッコマで連載しているロマンスファンタジー漫画「この結婚はどうせうまくいかない」
原作:CHACHA KIM、作画:Cheong-gwa、原題:이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
毎週金曜日に最新話が更新されます。
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漫画「この結婚はどうせうまくいかない」99話のあらすじ(ネタバレ有り)
古ぼけた倉庫で、イネスは赤ん坊のルカを抱きながら、エミリアーノの存在は夢のようだ、本当は死に切れておらず、気が付けばまた宮中で目覚めるのではないかと不安だと、夫エミリアーノにこぼした。
エミリアーノが、兄が怖いのかと尋ねると、イネスは、ルシアーノは唯一の味方であり私のために命をも投げ捨ててくれる人だったと答え、ルシアーノが死なせたり傷つけたりするのではと怖くて、イネス自らあの泥沼に戻るのではないか不安なのだと打ち明けた。
エミリアーノはカッセルに、イネスが未来を知っているようで未来に怯えていたこと、死を待ち望んでいる日もあったこと、首輪を着けられる前にまたエミリアーノに会えて良かったと安堵していたことを話し、ルシアーノならイネスが恐れていた首輪を切ってくれるのではと、エミリアーノは期待していた。
エミリアーノの話では、カッセルは二度エミリアーノの命を助けたが、自ら戻って死んでしまったことがあった。
そのときに、あの時あのように死んではいけなかったと気づき、別の形で決められた死があることを、復活の使徒アナスタシオから教えてもらったそうだ。
ほとんどの者は決められた死を迎えるが、エミリアーノの人生は事故のように神の思し召しから外れたらしく、完璧な人生を生きられなかったそうだ。
この世界は罪人を閉じ込めるための巨大な牢獄であり、人間はみな生まれながらにして原罪の罪人なので、刑期を終えるために生きているのであり、死は解放である。
神の意志に反して死んだ者は生きる罰を全うしたわけではないが、神は、自らの過ちでないなら再び生きる苦しみを忘れさせてくれる。
1つだけ願いを叶えるチャンスを与えてくれたので、二度と彼女を傷つけず、出会わないように、イネスと共に過ごした全てを覚えていられるように願ったそうだ。
するとアナスタシオが、記憶というものは自ら命を絶った者だけに下される罰だと言うので、エミリアーノは、彼女の手を離した後になって、16歳のイネスが死を経験していたことを知った。
カッセルは、イネスが死んでいたと知って、涙が止まらなかった。
妹が死にそうだと嘆き、助けを求めるルシアーノの声、カッセルがイネスにしか欲情しないのはそれはイネスの罪だと言い、自分の妻すらわからないくせにと、オスカルがカッセルを馬鹿にした当時の言葉を思い出す。
カッセルは、幼い頃のイネスはオスカルのそばで幸せそうに見えたから、オスカルに死地に追いやられたのは自分だからと、切り捨てられるのは自身であり、イネスではないと思っていた。
あれほどまでに大切にすると言っていたオスカルが、イネスを家畜のように扱うと思わなかった。
オスカルが、カッセルに抱かれた妻を愛すると思ったのか、カッセルがまだ思い出せないことが、カッセルたちが互いを思い出せないことが残念だと言ったのを思い出す。
忌まわしい人生を生きている間、自分がイネスに抱くものが愛だと気づいていなかった。
真実を知ったカッセルは、燭台を持ってアナスタシオ像を破壊するのだった。
漫画「この結婚はどうせうまくいかない」99話の感想
カッセルとイネスは、過去で既に夫婦だったのですね。
そのときは二人の過ちではないことで、決められていない死を迎えたと思われます。おそらくはオスカルに殺されたのでしょう。
オスカルは自死をし、記憶を持った状態で、かねてから恨みのあるカッセルの最愛を奪い、家畜のように扱ったのでしょう。それが一番カッセルが苦しむから。
カッセルを絶望させたくても、カッセルとイネスに記憶が戻る様子はなく、イネスからの愛も得られないため、オスカルはどんどん狂っていったのでしょうか。
オスカルが記憶を持たなければ、誰もここまで傷つなかったし、イネスも苦しんで死ななかったはずです。カッセルは、オスカルに記憶を与えたアナスタシオが憎くて仕方ないでしょう。
排除すべきは歪んだループを繰り返すオスカルであり、オスカルに記憶を与え続けるアナスタシオです。
95話で、エミリアーノと結婚したイネスが、司祭に可哀そうにと言われていました。あの方(神)が用意した道はこれではない、きっと悔いるし、また罪の道を進むのだろうと。
イネスは、アナスタシオに何度か会っていますよね。95話の最後に、悲しみも苦しみもなく、全て過去のものになったと、アナスタシオがベッドで死するイネスに告げていましたが、あれが本来の決められた死でしょうか。
そうであれば、過去でカッセルと幸せな人生を、決められた死を迎えていたはずなのに、なぜ今こうなっているのか、何度も絶望させ同じ場所を回帰させている元凶は何なのか、気になりますね。
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回も楽しみですね