無料漫画アプリ・ピッコマで連載しているロマンスファンタジー漫画「この結婚はどうせうまくいかない」
原作:CHACHA KIM、作画:Cheong-gwa、原題:이 결혼은 어차피 망하게 되어 있다
毎週金曜日に最新話が更新されます。
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漫画「この結婚はどうせうまくいかない」98話のあらすじ(ネタバレ有り)
カッセルはエミリアーノのことが、愛する女性の夫であろうとも誰でもいいから生きている人間に会いたがった、数十年も無人島に閉じ込められた人間のように思えた。
エミリアーノは、生まれ変わりに気づいていないのなら機会の祝福が与えられ、生まれ変わっていないのであれば完璧な祝福、人生の真ん中に巻き戻されていないのでれば無罪である証明、それでも蘇る記憶と夢があるのなら今度こそ神がカッセルを助けようとしているのだろうと説明する。
カッセルは、体験していないのに空気や匂いまで鮮明に感じる記憶のようなものがあり、誰かが自身を殺そうとしたときやあの時のように、記憶がブツリと途絶えるのだと話す。
セビーヤの絵が一瞬見えたので、カッセルはエミリアーノに、自分が死んだあの日にセビーヤにいたのだろうと尋ねると、エミリアーノは頷いた。
カッセルは今現在イネスの夫でありながら、記憶の中のイネスがオスカルの妻や婚約者だったりするので、息もできないほどの恐ろしい絶望感に襲われること、記憶の中の幼い自分はそれほどイネスを好きでもなかったのに心が折れていたことを話し、断片的に繋がっていない記憶が現れる自分を異常だと思っていた。
何気なくセビーヤの絵を見ていたら、初めてみるはずなのにエミリアーノの顔が思い浮かび、この卑しい男を殺したいと思ったのだった。
この妄想のようなものが全て真実だと理解し、全ては把握できてはいないが、イネスはエミリアーノを愛していたことは事実だった。
過去、カッセルはイネスとエミリアーノを助けるために、皇太子やイネスの兄よりも早く、彼女を見つけていた。
イネスはみすぼらしい服を着て赤子を抱きかかえ、夫や子供に手を出さないでほしいと、敵意むき出してカッセルに訴えた。
カッセルは、それほど誰かを愛するイネスが切ない程美しいと思った。
イネスが人生をかけて愛した男だから、羨ましくて仕方なく、イネスの夫を助けるつもりだとすぐに言葉にならなかった。
イネスは、きつくあたってしまったことをカッセルに謝ると、この子はルカというのだと、愛おしそうに赤ん坊を見つめた。
そのイネスが、自分を愛してくれるなんて思いもしなかったと、カッセルは涙を流しながら気を失った。
気が付くと、エミリアーノが運んだのか、祈祷室で寝かされていた。
カッセルがエミリアーノに、イネスもエミリアーノのように、全てを覚えていながら一からやり直しているのかと尋ねると、エミリアーノはカッセルとイネスの言動が似ているので、夫婦は似るというのは本当だと笑った。
カッセルは、エミリアーノは自分が憎くないのだろうかと、不思議に思う。
エミリアーノは、生まれ変わる機会、忘れ去る機会、全てをやり直す機会、それによって生まれ変わらずに済む機会があるが、イネスは自分達と違って同じ機会を与えられず、悪夢から目覚めない人のように人生のある期間だけを繰り返しているのだと説明するのだった。
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漫画「この結婚はどうせうまくいかない」98話の感想
一からやり直す機会を得たエミリアーノは、過去は過去と区切り、イネスへの愛は精算しているように見えますね。
同じく一からやり直しているカッセルは、過去に彼女に選ばれていなくても、イネスを愛し、イネスを求めています。
イネスは、再生の機会を得ず、何度も人生の真ん中に放り出されている状態なので、罪びとということでしょうか。
狂ったオスカルに苦しめられ、精神が壊れていったせいでしょうか。オスカルが悪いですよね。
やり直す機会が与えられず、同じところを巡っているのは何故なのか。
彼女の死の淵にはいつもカッセルがいるので、イネスのループから抜け出すカギは、やはりカッセルなのでしょう。
セビーヤでは、イネスの目の前でカッセルが殺されてしまったのでしょうね。イネス達を保護する前に、皇太子の追手が来たのでしょう。
イネスの兄ルチアーノは、イネスへの家族愛がありますし、地位のあるカッセルを殺したりはしないでしょう。
カッセルを目障りだと思い、何度も害そうとしているのはオスカルであり、イネスに狂気じみた執着をしているのもオスカルです。オスカルのせいで全て歪んでいる気がしますね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回も楽しみですね