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漫画アプリ・LINE マンガにて連載中の「お姉様、今世では私が王妃よ」原作:Lefaljinf、漫画:Themis、原題:언니, 이번 생엔 내가 왕비야
恋愛ファンタジー漫画です。1~4話まで一気読みでき、5話以降は毎日1話ずつ無料で読めます。
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※こちらの記事は韓国語版を、ざっくりまとめたものになります。翻訳が間違っている場合がありますので、あくまで参考程度にしてください。
漫画「お姉様、今世では私が王妃よ」143話のネタバレと感想!あらすじまとめ
ラファエルは、幼いころからとても優秀で、体が弱いこと以外は何の問題もなかった。
ただ兄のフェリシアノのことだけ、少し早く生まれただけで能力もないくせに、爵位や領地に財産をいずれ与えられ、両親の期待や周囲の人々の注目を集めているように見え、自分の方が優秀なのにと、とても憎かった。
ラファエルが具合が悪くて外に出られなかった日、兄が剣術の稽古に行く前に見舞いにきた。
病気だから仕方ない、今日は自分だけ剣術に行ってくる、という兄の言葉に、ラファエルは、何故兄だけ良くて自分はだめなのか、健康だからと自慢しているのかと激怒した。
兄は、ラファエルの気を悪くしたとすぐに謝り、どうすれば気を良くしてもらえるかと言う。
ラファエルは、だったら兄も苦しめばいいと、咄嗟にベッド脇にあった裁縫道具の針を掴んで振り下ろした。
フェリシアノの右目に刺さり、フェリシアノは失明した。
だがフェリシアノは、母には不注意で怪我をしたと嘘の報告をしたので、ラファエルは、何故自分を憎まないのかと困惑した。
その後、兄に理由を問うと、それほど怒ってはいないこと、身近な人には幸せでいてほしいこと、もしラファエルがやったことだと言えば父と母が悲しむであること、だから二人だけの秘密だと微笑まれた。
ラファエルは、兄こそ家門を率いるべき人格者だと知り、兄が家門を継ぐときの邪魔にならないよう、聖職者になることを決めたのだった。
けれども、ラファエルがどれほど改心して尽くそうが罪は消えず、兄の目は治らない上に原因不明の高熱で20代前半という若さで亡くなってしまったので、ラファエルが傷つけたせいであり、兄を殺したようなものではないかと思った。
罪悪感を抱けば罪は消えるのか、罪を償えば清らかな者になれるのか、既に終わったことだから、そうするしかなかったのだと兄を恨んで生きるのが正しいのだろうかと、ラファエルは問う。
アリアドネは、犯した罪は何をしても流しきれないと理解し、それではどうすれば良いのかと、震えながら涙を流した。
ラファエルは、人間は大なり小なり罪を犯し、それでも生きていくのが人間の本質なので、清らかになることはないと言う。
常に自分の罪を肝に銘じて二度と繰り返さないと誓い、昨日よりもっと善い人間になれば十分であるとのこと。
人を断罪したいときは、いつも自身の罪を思い出し、果たして自分にその資格があるのかと考えるのだと言う。
そして聖職者になろうとする自分が言うことでもないが、あまりにも辛いときは休んでも良い、罪を犯すから人間であり、不完全な人間であるから生きていて美しいのだと言うので、アリアドネは泣き出すのだった。
漫画「お姉様、今世では私が王妃よ」143話の感想
ラファエルは、ついカッとなってやってしまったのでしょうけど、かなりのことですよね。針を人に向けて振り下ろすなんて、どれほどの怒りをためていたのか、そのような発想になるラファエルは、かなり歪んだ考えの子供だったのでしょう。
兄を見る限りは、そう問題のある家庭環境とは思えません。むしろ兄が真っすぐ育ち、ジュリアも素直な性格なので、良い環境だったと思います。
しかしラファエルは、その見た目のせいで人々から蔑視されていたので、家庭環境ではなく、周囲に問題があったのでしょう。
ラファエルは、兄がいかに徳があり人格者であるかを知り、彼に尽くそうとしましたが、罪の証である目は回復することなく、彼は若くして亡くなってしまいました。
数年経っていたようなので、ラファエルのせいではないかもしれませんが、もしかしてと、あれがなければと、ずっと罪悪感は残りますよね。
罪に押しつぶされずに済んだのは、その時には既に聖職者を目指していたからかもしれません。
罪は消えないと言ったとき、アリアドネは酷く震えていました。ラファエルも、アリアドネの悩みがペストを使って敵軍を追い払ったことで、仕方なかったとはいえ、多くの命が失われた罪悪感に苦しんでいると気づいたのではないでしょうか。
かなり追い詰められていたアリアドネですが、今回のラファエルの話で、いくらか心が救われたのでは。
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回も楽しみですね