無料漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「ある日、私は冷血公爵の娘になった」作画Cotton、原作Siya、原題나는 이 집 아이
娼婦である母に、2万ゴールドで魔族の公爵家に売られたピンクの瞳の少女は、実は魔族と人間のハーフで貴重な存在だった。魔族で寡黙な父と兄、イケメンな護衛騎士に囲まれ、カスティージョ令嬢として新しい生活を送る少女エステルの物語です。
毎週月曜に最新話が公開されます。
前回のあらすじは、レプトンの研究室までやってきた公爵は、レプトンの腕を切り落とし、エステルを救出。その際、13も一緒に回収する。
彼女は魔導士が近寄れない本当の屋敷に戻るが、体と心を切り離して以来、話すこともうまく体を動かすこともできなかった。
痛みから逃れるためにしたことなので、痛みを感じれば元に戻るかもしれないと考えるエステルなのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「ある日、私は冷血公爵の娘になった」50話のネタバレ
その夜、手を怪我したエステルを見た公爵は、ベッドに横になる彼女の脇で、何があったのか聞いたと話しかける。
公爵はため息をつくと、パパはこのままでもいいのだと言う。
どんな姿になろうがどんな事が起きても、回復が遅くても直らなくても、お前は大事な娘なのだからと言い、エステルの手を握った。
エステルが涙をこぼすと、公爵はその涙をぬぐい、無理しなくていい、きっとよくなると語りかけるのだった。
そのまま眠ったエステルは、早朝に目が覚める。
父の言葉に感謝するものの、皆に心配をかけたくないので、やはり早く治りたいと思う彼女。
ベランダに出てそこから飛び降りようと考える。
ここは2階だから落ちても死なないはず、痛みのショックで元に戻れないだろうかと。
朝焼けの空をきれいだと思う彼女。
するとそれを見たジェーンが驚き、運んでいた朝食を落とす。
アニーもベランダの手すりに立つエステルを見て驚き、エメルを大声で呼んだ。
エステルは、どうしてエメルを呼ぶのか、そうか私が飛び降りるからだと、どこか他人事の考え。
こうしなければ回復しないからと、彼女は1歩足を踏み出す。
それをぎゅっと抱きしめ止めたのはエメル。
彼は、飛び降りるべきは僕の方だと言う。
どうして、エメルが考えていることじゃないのにと彼女が振り向くと、彼はすごく辛そうな表情をしていた。
命をかけて守るという誓いを守れなかったから、飛び降りろと言うのならそうすると言うのだ。
エメルのせいではないのにと思うエステル。
でも本当にそう思っているのかと、自分自身の気持ちに疑問を持つ。
公爵家を追い出されても、追放されても構わない、だからこのようなことはやめて欲しいというエメル。
彼の言葉を聞いたエステルは、エメルは私が彼に怒っているからこのようなことをしていると思っているのだろうか、そうではないのにと思う。
だけどエメルは、お嬢様自身を傷つけるぐらいならいっそ僕を殺してくださいと言うのだ。
エステルは自分に湧いた黒い気持ちを振り払うと同時に、エメルの手を噛むと、エメルの馬鹿と叫んだ。
そこにはもう虚ろな瞳はなく、いつものエステルの瞳があった。
私が辛い思いをしたからエメルがそうなることを望んだと思うの、私が大事な人が苦しむのを望むわけないでしょうと言い、涙を流す。
自分の気持ちを私におしつけないで、私はエメルを責めたりはしないと訴える。
私はただ、とエメルが言いかけたのを遮り、そう守ってくれなかったことに少しは怒っている、だからと言ってエメルが傷つくのを望むわけないでしょ、エメルのバカと叫んだ。
そこへ、公爵が駆け付けた。エステルはパパと言い公爵に抱き着くと、あんな目にあってとても怖かった、どうして早く来てくれなかったの、と泣いた。
公爵は、すまないエステルと言うのだった。
その後エステルはたくさん泣いてぐっすりと眠った。
目覚めたとき頭が痛くなるほど泣いたようだ。
自分の部屋で目覚めた彼女。
兄や13のことが気になるところだが、先にアニーに会いたかった。
彼女は、心配して涙ぐむアニーに抱き着く。
二人は涙を流す。
そしてエステルは、お腹すいた、お風呂に入って着替えたいし、髪も綺麗にしたいとアニーにおねだりした。
アニーはなんなりと言うと、お帰りなさいませと言い、微笑む。
エステルもただいまと微笑み、二人はまた抱き合うのだった。
漫画「ある日、私は冷血公爵の娘になった」50話の感想
ようやくエステルの心が体に戻ってきましたね。
助けがいつ来るか分からない状態で、食事も与えられず拷問を受け続ける日々のせいで、彼女は心に深い傷を負ってしまいましたが、大切な人々がそのことでさらに苦しんでいるのを知り、なんとかして戻ろうとしました。
2階から飛び降りるという極端なことをしようとしましたが、すんでのところでエメルが止めます。エメルの言葉から、かなり自分自身を責めているのがわかりますね。
そしてエステルが言う通り、彼はエステルに罰してもらおうとしていました。エステルも必死に自分と戦っているので、そんなことを求められても困ります。ですが、彼のおかげで元に戻ることができました。
公爵は父親らしく、どのエステルでも受け止める、大事な娘には変わりないと、彼女の受け口になってくれました。アニーも彼女にすがることなく、彼女の回復を待ち続けてくれたので、エステルは頑張れたのでしょうね。
温かく心強い家族に囲まれて、エステルは幸せですね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに