無料漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「捨てられた皇妃」 漫画 iNA、 原作 Yuna 、原題・버림 받은 황비
──主人公のアリスティアは、神のお告げの子とされ皇后となるべく育てられたものの、別の少女が現れ次位である皇妃に落とされる。そして愛する皇帝には虐げられ最後には反逆罪に問われ処刑される。
しかし神によって時間が戻され、自身の9歳の子供時代へと転生し、悲劇の運命を回避するべくやり直すという、転生がベースの恋愛ファンタジー作品──
毎週土曜日に最新話が更新されます
前回のあらすじは、かんざし作りに欠かせない、神の手を持つ細工工ヴェンタスだが、かなりの偏屈で、どんな条件を提示しても応じないらしい。
そこで、アリスティアは直接ヴェンタスにお願いしに行くことに。タイミングよく屋敷にきた、アレンディスとカルセインも着いてきてくれた。
平民地区まで行き、早速挨拶するアリスティアだが、貴族は芸術技術を理解しないからと、閉め出される。
その後1週間近くに渡ってアリスティアは粘り、彼に会いにいくが邪険にされる。アリスティアを無礼者と怒鳴るので、あまりのことにエンテアの堪忍袋の緒が切れ、ヴェンタスと怒鳴りあいになる。
そのときヴェンタスが投げた仕事道具が、エンテアをかばったアリスティアにあたり、アリスティアは負傷する。ブチ切れるアレンディスとカルセイン。
ヴェンタスを冷酷に脅し始めるアレンディスだが、アリスティアが止め、自分が強引すぎたからと謝り、一旦引くことにしたのだった。
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漫画「捨てられた皇妃」最新話84話のネタバレ
ヴェンタスの工房を離れ、アリスティア達は今後のことを相談した。
エンテアとカトリーヌは、ヴェンタスのような人物を迎え入れても、今後問題を起こすだけだろうから、諦めてはどうかと言う。
アレンディスやカルセインもその意見に同意するが、アリスティアは諦めたくなかった。それほど彼の技術は確かだからだ。
だが、あんな薄暗い粗末な工房で閉じこもって作業していれば、偏屈になるのは無理ないと思う。
いつか日の目を見るときがくるだろうが、環境さえ整えばすぐにでも実力が発揮されるだろう。
諦めるしか無いのかとアリスティアが考え込むと、ふとキラっと光るものが視界に入る。
そちらへ目を向けると、露店で何やら眩く光っていた。
アリスティアは慌ててその店に行く。
アリスティアは光り輝くその何かを見て、これは、と驚いていた。
ホコリかぶっているので、カルセインはうげっと嫌がるが、彼女にとっては重要なものだった。
露店で買い物をするアリスティアを、遠くから何者かが監視していた。
アリスティアは、露店で仕入れた品物を持って、再度ヴェンタスのもとへ。
きっとまた大暴れするのではと、女性陣は気が気でない。
また来たのかと言うヴェンタス。
もう一度私の話を聞いてくださいと言うアリスティア。
またすぐ追い出されるのではと皆は思うが、わかったというヴェンタス。
先ほどを態度が違うと驚く令嬢らだが、単にさきほど投げたせいで道具が壊れて作業できなくなったからだった。
アリスティアは、先程購入した美しいブローチを見せる。
すぐそこの露店で売られていましたが、ヴェンタスさんの作品ですよね、ホコリがつもり隅にあったがひと目でわかった、私はあなたのファンだから、とアリスティアは言う。
ファンという言葉に反応するヴェンタス。
そのブローチに光が反射すると、いくつもの光が部屋中に飛び散り、工房内がまるでプラネタリウムのようになった。
その美しさに、皆は感嘆の声をあげる。
アリスティアは、こんなに小さな装飾品が部屋中を輝かせる、このような作品を作れるのはあなたしかいないのです、宝石細工だけでなく工芸品まで手掛けるその技術が、ありふれたデザインをもここまで優雅でストーリーすら感じさせる芸術作品を仕上げることができるのだ、と称賛し始めた。
ヴェンタスは満更でもない感じだ。
絶妙なカットで角度によって輝きが変わるところはまるで古代魔法のよう、あなたはここにいてはもったいないお方だ、偉大さがわかる場所に行くべきなんですと、アリスティアは熱弁する。
普段にない彼女の様子に、皆は驚いていた。
ヴェンタスさんは歴史に名を刻む職人です、三ヶ月、私達を信じてついてきてください、実力を発揮できるようありとあらゆる支援をします、三ヶ月後やはり戻りたいというなら私も諦めます、どうか一度チャンスをくださいと、アリスティアは熱意を持ってお願いした。
ヴェンタスは、見た目と違って熱いんだなと言うと、口先だけでなく本当にオイラの作品をわかってくれていたと喜び、その熱意に負けた、協力しようと答える。
職人を動かすのは、金ではなく一人のファンなのだと興奮するヴェンタスだが、金=道具が壊れたからだろうと男性陣に突っ込まれる。
ではまたお迎えにあがりますと約束して、アリスティア達は一旦帰ることに。
エンテア達は、あんな偏屈な人を説得するだなんてすごい、十年は社交界の荒波に揉まれたかのような話術を使い、言葉巧みに私達を説得したかと思えば、驚くほど真っ直ぐで情熱的なところもあり、本当に不思議な人だとアリスティアに言う。
怪我をも怖れない勇気をもっていると言うエンテアに、私も怖かったですと答えるアリスティア。
あなたのことをもっと教えてくださいと微笑むエンテアに、アリスティアは喜び微笑んだ。
アリスティアが女友だちと打ち解けていく様子を、アレンディスは黙って見つめていた。
帰りの馬車の中。
アリスティアは疲れ切って、眠ってしまった。
一緒に乗っていたアレンディスは、怪我をした彼女の手をとると、寂しそうな表情になる。
君のことを知り尽くしていると思っていたのに、何を考えているのかだんだんわからなくなると呟く。
今は僕の知らない君ばかりで、僕を置いて遠くに行ってしまったのだねと。
彼は彼女の手にキスをすると、その手を自身の頬に当て、君をどうすればいいのかと、切ない表情で囁くのだった。
そして建国祭が始まるのだった。
漫画「捨てられた皇妃」最新話84話の感想
アリスティアの熱意が、ヴェンタスを動かしました。
道具が壊れて何もできなくなったせいもありますが、やはり自分の作品を理解してくれる熱心なファンだとわかれば、嬉しいものです。
彼女の熱意はヴェンタスを動かしましたが、エンテアやカトリーヌの心も動かしたみたいです。そうでなければ、巧みな話術で他人を動かす要注意人物だと思われていたかもしれません。
素で一生懸命に頑張る彼女の姿が、本当の友人を引き寄せることができたようですね。理解者が増えて何よりです。かんざし作りもこれで無事スタートすることができるし、成果があった回でしたね。
一方でアレンディスは、アリスティアに置いていかれた気持ちになっています。寂しそうですね。どうすればいいんだと言っていましたが、貴族派と皇室派の問題でしょうか。
ケイルアンに対し遠慮しないと言っていましたので、何か仕掛けてしまっているのかもしれません。でもアリスティアが予想外の動きをするので、彼女を守りきれるかわからなくなったようですね。
いよいよ建国祭が始まりますが、以前打ち合わせしていたので貴族派が動くようです。監視もついていましたし、アリスティアに危険が迫ったりするのでしょうか。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに