漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」原作Nokki、作画AhBin、原題・양판소 주인공의 아내로 살아남기
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、さらに悪妻のあまり次期皇帝の夫に処刑される妃、カナリアとして生まれ変わってしまった主人公。
そんな彼女が生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、気疲れを癒やすために魚釣りをするカナリア。セザールとグレイシーの再婚話のせいで、彼女の家族がうるさくなったからだ。
そこへ、再婚話でカナリアが落ち込んでいないかと、セザールが彼女のもとへやってきた。原作の設定通りなので、あっけらかんとしているカナリア。
そして、二人は本当にお似合いだ、皇帝になるには自分と離婚してランカスター令嬢と再婚するべきだ、それがあなたが幸せになる道だと、彼女は彼に話す。
しかしそれはセザールが望んだことではなく、それで本当に俺が幸せになると思うのかと切ない表情をして、その場を去る。
カナリアは何故彼がそんなに傷ついたのか理解できなかったのだった。
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漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」25話のネタバレ
あの日以来、セザールとカナリアは3日も顔を合わせてなかった。
セザールの気持ちがわからないカナリアは頭を抱える。
些細なことで喧嘩したことはあったが、あんなにも傷ついた表情は初めて見た。
一体何が間違っていたのか、原作の設定を確認してみようと、本棚に向かう彼女。
原作のストーリーを忘れないように書いておいた、自分専用の秘密ノートがあるのだ。
前世の言語で書いたから、読めるのは自分だけ。
ノートには、カナリア・イースターは悪役で、彼が戦争から戻るやいなや首を刎ねられる存在と書いてある。
しかし、そんな原作のカナリアと私は違う。
10年間の涙ぐましい努力によって、セザールと友人関係を築いたのだ。
とりあえずこれで、私が首を刎ねられることはなくなっただろう。
この後は、セザールは皇帝になるために、まず皇后を排斥しなければならない。
そのためにはランカスター公爵家と手を組む必要があり、グレイシーと再婚するのが一番手っ取り早いのだ。
だから、自分から離婚を切り出せば、セザールが喜ぶのかと思っていた。
もしかしたら、設定より1年早く帰還したことが関係あるのではないだろうか、22歳でグレイシーと再婚するので、まだ時期が早かったのかもしれない。
つまりもう少しセザールの傍にいてもいいのかも、と彼女はホッとする。
そこへ、お客様が来たと、使用人が伝えに来た。
客人は、グレイシーだった。
まさかグレイシーとお茶をすることになるとはと、心の中でたじろぐカナリア。
いずれ立ち去る皇宮とはいえ、こんな思い出は求めてなかった。
皇妃を訪ねる途中で、立ち寄ったと話すグレイシー。
私達には話が必要だと。
セザールと離婚しろという話ならよくわかっているけどと思うカナリア。
しかしカナリアの考えとは違い、グレイシーは、セザールは離婚を望んでいないのだと話す。
驚くカナリアに、その反応を見ると知らなかったようだ、太陽宮での晩餐の後、直接聞いたのだと言うグレイシー。
もしかして、離婚後の私の境遇を心配して決断できずにいるのだろうか、義理堅い彼ならあり得ると、カナリアは考える。
グレイシーはさらに、そして私も皇太子と結婚したくないと告白する。
先程から驚きっぱなしのカナリアは、皇后の座を望んでいるのではと聞き、グレイシーは、皇帝もまだ生きているのに大胆な事を言うものだと返す。
皇太后陛下が元々妾だったのは知っているかと、グレイシーは話し始める。
現皇帝陛下は、即位後すぐに兄弟・先皇陛下の妃達を幽閉した。
先皇陛下の正妃さえ息子を皇帝に即位させることができず、結局宮殿の片隅に追いやられてしまったのだ。
それがあるからこそ、エブゲニアは皇室で生き残るために、ノアを皇帝にしようとしているのだ。
グレイシーは、私はそんな危うい橋を渡りたくないのだという。
自分から生まれるかもわからない、次期皇帝に自分の人生を賭けたくない、私は誰にも奪われない自分だけの権力が欲しいのだと打ち明ける。
じゃあ私はその危うい立場にいてもいいのかとドン引きするカナリアに、グレイシーは、夫や息子の影となるのではなく、自分の力で生きていきたのだと、カナリアの言葉は聞き流す。
私がこのような性格なのはご存知ですよねと、グレイシーに聞かれ、はいとカナリアが答えると、グレイシーは満足そうだ。
カナリアが、何故このような話を私にするのかと聞くと、自分は皇子と結婚する気が全く無いので、それを利用して自身の立場を守ったらどうかと、予め教えに来てくれたのだという。
そして、ある意味私達は味方だと言えると言うので、グレイシーまで私が離婚を拒んでいると思っているのかと、イラッとする。
カナリアは、全然味方じゃない、私は離婚で慰謝料をたんまりもらって小都市で気楽な人生を送るつもりだったんだ、皇后の座など興味ないので他をあたってくれとまくしたてる。
お怒りのようですね、可愛い、と流されるカナリア。
今日はもう疲れたので帰ってくださいと怒鳴る彼女に、じゃあまた来ますねと、笑顔のグレイシーは帰っていった。
グレイシーが屋敷に戻ると、従兄のレイモンドが来ていた。
なんでもグレイシーの父と話すことがあったのだという彼に、第一皇子のことかと聞き返す彼女。
皇子とグレイシーが結婚したら、レイモンドを正式なランカスター家の後継者として公表したいとの話だったそうだ。
それを聞いたグレイシーは、やはり従兄様は、娘の私が爵位を継ぐつもりだと思ってもみないようだと考える。
レイモンドは、太陽宮で皇子と会ったときどんな感じだったか聞くので、自分との結婚に乗り気じゃないようだと答えるグレイシー。
君を拒む男がいるとは、それでもこの結婚の意味を理解しているはずだから、気にすることはないと言うレイモンド。
そして、最近グレイシーとカナリア妃の仲が良いという噂があるが、このような状況なので悪い噂がたたないよう気をつけるよう忠告する。
誰が一体そんなことを言うのか、仲良くなど無い、何故そんな噂が立つのか理解できないと怒るグレイシー。
そのような噂を聞いたら必ず訂正するよう、グレイシーがあまりにも怒るので、レイモンドはタジタジだ。
帰る時間になったレイモンド。
グレイシーは、皇子も自分も本気で結婚を望んでいない、だから爵位は絶対に譲れないのだと思いながら、帰るレイモンドの後ろ姿を見つめるのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」25話の感想
カナリアは、処刑されずに穏便に離婚することを目標に、10年近く努力してきたので、突然そのゴールが移動してしまうと理解がおいつきません。
彼の気持ちが自分にあるとは夢にも思わないのでしょう。それでも、まだ彼と一緒にいれるのだと知った自分が、どれほど安堵したのか、それがどこから来た気持ちなのか気づけたら二人とも幸せになれそうですね。
さて、セザールの気持ちがわからず困惑しているカナリアのもとに、グレイシーがやってきました。カナリアは彼女の訪問を嫌がってましたが、グレイシーのおかげで、セザールが離婚したくないことを知りました。ナイスタイミングですね。
皇室はかなり泥沼の争いで、皇帝になれなかったものは家族ともども幽閉されるようです。そうでもしないと権力争いが頻発するので仕方ないのでしょうが、エブゲニアが必死になるのもわかる気がします。権力云々よりは、命がかかってますからね。
そんな争いに巻き込まれたくないし、自身の能力がどうかにかかわらず、夫や子供に運命が左右されるのは、グレイシーにはたまったものじゃないでしょう。運命を変えるために、彼女はレイモンドに勝たなければいけませんね。
ところで、カナリアとグレイシーは仲が良いという噂、二人とも嫌なようですね。カナリアはさておき、グレイシーはカナリアに少しは好意はあるのかと思いましたが、そういうわけでもなかったです。でもかなり気が合いそうですね。これから味方同士、共闘するのでしょうか。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに