漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、悪妻のあまり皇帝になった夫に処刑される設定の妃として、生まれ変わってしまった主人公が、生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、ノアの提案により、皇子宮の管理をすることになったカナリア。前任者のセピア準男爵は、エブゲニアの息がかかった者だったので、エブゲニアに理由を聞かれるカナリアは、事前に用意していた回答で事なきを得る。
一方南部戦線では、極秘のセザールの負傷の情報を、皇后に流そうとしていたブラームス・スミアを、セザールが処刑する。
カナリアの情報通りだったので、これでカナリアを疑うことは止せと、セザールはラヤにきつく言う。
だが彼本人も、カナリアを信じたい反面、不安に駆られるのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」14話のネタバレ
カナリアが自分とセザールの宮の管理を始めて、6ヶ月経つが、それなりにやることは増えたものの、暇な毎日を過ごしていた。
セザールは戦争で勝利をあげ続け、ノアは後継者教育に精を出している。
皆が忙しいなか、自分はこんなにのんびりしてていいものか気になるところだが、それも平和に離婚するまでだ。
もうじき悪役の自分は出ていき、賢く有能な皇子妃がくるからと。
暇だと色々考えて過ぎてしまうので、皇后との繋がりを求める相手ではなく、損得勘定なしにおしゃべりできる女友達が欲しいと思うカナリア。
室内庭園でボンヤリ考えていると、セザールから送られた木に、ピンクの花が咲いていることに気づく。
彼女の髪の色と同じピンク色。
ピンクの花を見て私を思い出したのかと、無愛想な彼の可愛い一面に笑いが止まらない彼女なのだった。
毎年晩秋の頃は、帝国内で狩り大会が開催される。
何故このような無駄な行事をするのかと、気が乗らないカナリア。
彼女が馬車から降りると、近くにグレイシーがおり、嫌み混じりの挨拶をされる。
いくらセザールが連勝していても、エブゲニアの手先であるカナリアに未来はないのは皆知っていることだからだ。
カナリアはグレイシーが乗馬服を着ていることに気づき、 狩りに参加するのかと尋ねると、彼女はそうだと返事をする。
身体を動かすのが好きだというグレイシーは、乗馬好きなカナリアも参加する予定はないのかと聞き返すが、ふわふわした毛を持つかわいい生き物を殺したくないと力強く答えるカナリア。
そこへ、今日も美しさで目が眩んでしまいそうだと、グレイシーに話しかける青年貴族が現れた。
知っていますと強気で返すグレイシー。
青年はたじろぎながらも、一番美しい狐の皮を令嬢に差し上げたいのですが、受け取ってもらえますかと、彼女を口説く。
しかしグレイシーは、一番美しい狐は自分が狩るつもりなのでと断り、狩りが始まったらまたお会いしましょう、ウィリアム、と敢えて違う名前で呼んで牽制。
その青年がしょんぼりして帰ると、カナリアがこそっと正しい名前を教えようとするが、彼の名前がアレックス・ブリュッセルだとは知っていると答えるグレイシー。
毎回しつこくて面倒だ、婚約者もいるのに何故ちょっかいをだしてくるのかと呆れる。
婚約者がいると聞き驚くカナリアに、あの年で婚約者がいないはずがない、男は美人に弱い、婚約者に気を使えと言いたいと、グレイシーは男どもに呆れる。
アレックスの婚約者が、ジャベット家のエリザベスだと思い出したカナリアは、あの男の浮気癖のせいでエリザベスが悲しんでいるというグレイシーに同感し、クズ男だと言う。
あんな男だからきっと婚約破棄されるにちがいないと言うグレイシー。
あんな奴らは婚約破棄されても変わらないだろう、婚約者の家の恩恵を受けているくせに図々しいと言うカナリア。
全くその通りだと、同意見のカナリアの手を、グレイシーは思わず握る。
しかしすぐお互い、素に戻り、気まずそうに背を向け合う。
大会開始の合図の音が聞こえ、グレイシーは失礼しますと言って、その場を去る。
カナリアは、久しぶりに夢中になっておしゃべりしたことに気づき、もし悪の脇役とヒロインじゃなかったら、グレイシーと結構仲良くなれたのかもと、思うのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」14話の感想
原作通りだと、優しいイメージのグレイシーですが、実際はハキハキした男勝りの性格のようですね。カナリアが求めていた、損得勘定無しで付き合える令嬢は、まさに彼女かもしれません。
悪の脇役と正ヒロインの間柄ですが、是非対立することにならず、協力しあえる関係になってほしいところですね。
今回の話には珍しくセザールが出ていませんでしたが、彼が送ってきた木はでてきました。そして何故その木を送ったのかも。
彼がどんな表情で手紙を書いたのかと、彼の可愛さに笑うカナリアですが、彼女も香水をつけた甘々な手紙を送っているので、どっちもどっちですね。本人たちは無自覚ですが、バカップルのようで面白いです。
次回はどんな話になるのか、ノアやセザールは登場するのか楽しみですね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに