漫画アプリ・ピッコマで連載中の「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」
どこにでもありそうなファンタジー小説内の悪役で脇役、悪妻のあまり皇帝になった夫に処刑される設定の妃として、生まれ変わってしまった主人公が、生き残っていくために奮闘する、異世界恋愛ファンタジー漫画です。
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、セザールからカナリア宛に、彼女によく似ているらしい木が3本届く。届けてくれた彼の側近ラヤに、ブラームス・スミアが皇后のスパイだと教え、必ず彼に伝えるようお願いする。
また木のおかげで、皇子宮の予算を、セピア準男爵が大胆に横領していることがわかり、ノアの指示によって権利を剥奪し、代わりにカナリアが予算の管理をすることになるのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」13話のネタバレ
ノアに管理を提案され、やったことないと困惑するカナリア。
ざっと目を通しただけで数字が空いているのに気づいたのだから、十分だというノア。
それでもノアの方がしっかり管理できると思うと、断ろうとする彼女に、俺がいつも姉さんと遊ぶから暇人だと思ってるのかもしれないけど、間違いだからねと指摘する彼。
結局、皇子宮の予算管理は、一番暇なカナリアが引き受けることになった。
面倒だが、税金が横領され続けるのを放っておくわけにはいかない。
帳簿と違う所を指摘していくカナリアに、見苦しい言い訳をする侍女長。
帳簿通りに、傷がついた窓ガラスはベテチア産に全て変え、庭の枯れた植物は処理し、枯れかけの鑑賞樹はなんとか生かすよう指示。
そして1週間後に確認しにくるから、屋根裏部屋の隅までホコリ一つないよう掃除しておくように、主がいなくても皇宮である皇子宮らしくと、カナリアは厳しく言い渡す。
管理をすることになったので、皇宮でのんびり過ごすのも終わりになってしまった。
しばらくして、カナリアはエブゲニアに、予算管理をし始めたことを聞かれる。
恐怖でティーカップを持つ手が震えるカナリアだが、いずれ皇后に問い詰められることは予想していた。
調べてみたところ、横領をしていたセピア準男爵はエブゲニアの手先だったので、お上の人らは彼の不正を見逃してやっていたのだった。
カナリアが予算管理を始めると、皇后が見逃していた不正を暴くことになるので、不愉快に思われて当然である。
カナリアは、出過ぎた真似をして申し訳ありませんと言うと、彼らは適度を理解しないままだったので、このまま皇子宮が荒れている噂が広まったら、宮を管理する皇后陛下のお顔に泥を塗ることになるのではと、心配になったためだと弁明する。
この言い訳は、何日もかけて考えていたものだ。
エブゲニアは、確かにセピア準男爵は、強欲で身の程知らずだったのは間違いないと言う。
セピア準男爵が、エブゲニアに憎まれているという噂は本当だったようだ。
これで普段から快く思っていなかった者を切り捨てるいい名分ができたから、カナリアの予算管理を嫌とは言えないだろう。
エブゲニアは、彼女に予算管理を任せると言ってくれたので、なんとか一山越えるカナリアなのだった。
サバイバルな皇宮の日常に、早くここから抜け出したいと思うカナリアは、セザールの早い帰還を願うのだった。
一方、セザールがいる南部戦線では、小鳥の足に手紙をつけ、何者かが空へ放った。
それを突如飛んできた一本の矢が、撃ち落とす。
ミラー、足に結ばれた手紙をもってこい、と言う声。
セザールやミラー、ラヤがその場に現れた。
どうしてここにと、手紙を飛ばした本人がたじろぐ。
手紙には、極秘であるセザールの肩の負傷について書かれていた。
お許しくださいと土下座するその騎士。
セザールは、その騎士の故郷に病気の娘がいると聞いたが、いつ裏切るかわからない者をそのままにしておけないと考え、苦しまずに逝かせてやると言い、剣を抜き処刑した。
密告者は、カナリアが教えてくれた、ブラームス・スミアだった。
その者の首を、見せしめとして吊るすよう指示するセザール。
そして彼はラヤに、これでも皇子妃が皇后の手先として、嘘の情報を流したと思うのかと聞く。
それでもラヤは、まだ安心するのは早い、ブラームスを囮にしたのかもしれない、皇子に信頼されるために捨て駒にしたのかもしれないと、訴える。
セザールは静かに、俺はカナリアと5年一緒に過ごした、彼女は信じてもいいと言う。
でも、ずっと演技していただけかもと口ににするラヤに、もう一度俺の妻を侮辱するならタダじゃおかないと、セザールは凄むのだった。
セザールはひとり林の中を歩き、彼女の全てが演技だったはずがないと、自分に言い聞かせていた。
その不安に押しつぶされそうなセザールなのだった。
漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」13話の感想
税金が変な所に使われるのは困りますよね。カナリアが管理することになって、国民は良かったと思います。
そして横領を働いた強欲すぎるセピア準男爵は、エブゲニアにとっても目障りだったようで、いい機会だと切り捨てられました。セピア準男爵が無能なおかげで、カナリアがうまく切り抜けることができましたね。
一方セザールは、カナリアの情報のおかげで、ブラームス・スミアの密告に気づくことができました。飛ぶ鳥を矢で撃ち落とすとは、さすがセザールの側近達。
昔から付き合いのある騎士であっても、自分を裏切る。それは誰しもが、セザールが戦死すると考えているから。至る所に皇后の息がかかり、セザールは安らぐときがないでしょうね。
ずっと味方だと言ってくれたカナリアが彼の希望ですが、それも演技だと言われてしまい、疑心暗鬼になってしまいました。早く戦争が終わって、彼女のもとに帰れるといいのですが。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに