漫画アプリ・ピッコマにて独占配信中の「彼女が公爵邸に行った理由」
原作Milcha氏、絵Whale氏作の韓国発、転生恋愛ファンタジー漫画です。
──何者かに突き落とされ転落死した凛子は、読んでいた小説内のレリアナ・マクミランに転生する。しかしこのレリアナは婚約者に毒殺される設定だったため、生き延びるために、ノア・ウィンナイト公爵と婚約取引をするのだった──
毎週金曜日に最新話が更新されます。
前回のあらすじは、いい加減屋敷に戻りたいレリアナは、シアトリヒにゲームを申し込む。シアトリヒは、仮装パーティーにて、レリアナから一切アクションを起こさずに、ノアに見つけ出してもらえれば、彼女の勝ちとしてすぐ屋敷に帰すという約束をする。
パーティーが始まると、凝った仮装ばかりで、これでは見つけ出してもらえないとがっかりするレリアナだが、ノアはすぐさま彼女を見つけ出す。ときめくレリアナ。
それを見ていたシアトリヒは、自身に皆を注目させると、余興を用意したとニヤリと笑うのだった。
詳しくはコチラにてまとめてあります
全話一覧はコチラ
漫画「彼女が公爵邸に行った理由」61話のネタバレ
12時までに、蝶のマスクを付けた女性を連れてきた者には、特別賞を与えると言うシアトリヒ。
そして杖の先で、レリアナを指す。
青ざめる彼女に、微笑むシアトリヒ。
ノアはレリアナを担ぎあげると、一目散に逃げ出した。
そこだ、つかまえろと声があがり、会場がざわめく。
シアトリヒの余興に、会場の皆は楽しそうだ。
それを見て笑って喜ぶシアトリヒを、この歳になってまで何故頭は幼いままなのかと、冷たい目のナオミ。
そんなに楽しいのかとナオミが聞くと、世の中は飛躍的に発展し、解明できないものなど少なくなってきたが、人間は愛という原始的な感情一つさえ調節の方法を知らないから面白いのだと、シアトリヒはいつになく真面目な顔で語る。
いつ誰とどう恋に落ちるのか、今自分が誰を愛しているのかさえもわからず、もたついて、と。
ナオミは、自分の母の話をする。
自分があのような男に弱みを握られ、結婚するとわかっていれば、そうそうに頭を丸刈りにして神官になっていたと、いつもぼやいていたそうだ。
なので愛というものが、自分の思い通りに動かす事ができないほど身勝手であるのは、全て繁殖のためだと言う。
一時の感情に振り回され、取り憑かれたように人生を棒にふる選択をしてしまうのもそのせいだと。
シアトリヒは微笑みながら彼女の話を聞くと、君から感情を奪った者は誰なのかと聞く。
そんな奴は一生暗闇の中で生きるべきだ、セイントベルにぶちこんでやるから、俺に話してみろと言う。
殿下です、とナオミは即答。
言葉もないシアトリヒに、もう一度、殿下です、と笑顔で伝えるナオミなのだった。
12時まで残り10分になり、ノアとレリアナはなんとか屋外に逃げ切っていた。
時計台の屋上に、ぐったりと腰かける二人。
ノアはシアトリヒにムカつき、兄の名前を憎々しげにつぶやく。
レリアナも同じ気持ちだが、謀反の罪で一緒に連れていかれるのは嫌なので、我慢する。
ノアの左腕に擦り傷ができていることに彼女が気づくと、これぐらい平気だと言う彼。
レリアナは笑いを堪えていたが、我慢できなくなり、笑い出す。
何がおかしいのかと聞く彼に、ノアのこんなボロボロの姿を見るのは初めてだからと言う彼女。
やれやれといった表情で、彼は仮装を外す。
誰のせいだと思っていると彼が言うが、あなたのお兄さんのせいでしょと即答。
レリアナは、ところでどうしてここまで登る道を知っていたのかと尋ねる。
蔓が巻かれていたので、随分と長い間、誰も行き来していないようだったからだ。
昔は、兄とよくここで遊んだからと言うノア。
シアトリヒが足を怪我する前のことかなと、予想するレリアナ。
幼い頃のノア皇子様はどんな子供だったのかと彼女が聞くと、そなたの子供の頃は想像できるな、どうせいつもチョロチョロ動き回ってご両親に心配ばかりかけていたのだろうと、ノアはからかう。
お返しにとレリアナは、ノア皇子はきっと昔から気取っていて、沢山可愛がられ、だけど友達には意地悪をするような、利口であざとい子供だったのではと言う。
友達もいなかったはずだとからかう彼女に、その通りだと答える彼。
自分はいつも気取っている大人しい子供で、どこかに連れていってくれるのはシアトリヒしかいなかったのだと。
そんな兄ともう時計台に登ることができないとわかったときは、本当に悲しかったという。
そして、いつも元気のなかった母親が、初めて笑いかけてくれた日は、兄が毒を飲んだ日だったのだと。
これでもう大丈夫、心配することないわと、混乱するノアの頬を撫でる母親。
だからその日、私は兄上を王にすると決めたのだと、彼は辛い過去を打ち明ける。
レリアナは、自分のせいだと思っているのかと、ノアの手に自分の手を重ねる。
さぁ、と答える彼に、あなたのせいではありませんと、彼の目を見つめる彼女。
彼は彼女の手を握り、ああ、と返事をする。
その頃にはあと1分で12時になるところだった。
早く家に帰ろうと言うノア。
ついに帰れると背伸びをするレリアナ。
ゴーン、ゴーン、と時計台の音が鳴り始める。
ノアは、そなたは何故私だとわかったのかと、すぐ仮装を見抜いたことを聞く。
わからないはずない、とノアと同じように答え、微笑む彼女。
しかし突然レリアナの意識が遠くなる。
ジジ、ジジっと視界は狭まり、焦るノアの顔がぼんやりと見える。
何が起きたのか、前にもあったような気がすると思う彼女。
そして彼女の目の前は真っ暗になるのだった。
漫画「彼女が公爵邸に行った理由」61話の感想
ノアの幼少期のことについて少し描かれていましたね。何故王の座から、自分が退いたのかも。自分の母親が大事な兄に毒を飲ませたという悲惨な事件。彼は相当つらかったでしょうね。
今でこそシアトリヒにいいように遊ばれているような形ですが、シアトリヒのネジがちょっと吹っ飛んでいるだけで、お互いに思い合う大事な兄弟のようですね。
レリアナとノア、シアトリヒとナオミ、で夫婦漫才をするのですが、レリアナ達のやりとりがほっこりするのに対し、シアトリヒサイドは辛辣ですね(笑)ナオミも色々問題がありそうですが、一体何があったのでしょうか。
ようやく合流できたノアとレリアナ。お互いにすぐに相手を見抜けたという、愛の力を見せつけますが、突然レリアナの意識が遠のきます。
一体何があったのでしょうか。せっかく会えたのに、ほのぼのした感じで終わると思ったエピソードだったのに、急な展開で驚いています。
シアトリヒが指定した12時と、レリアナの意識が飛んだ12時に、何か関連はあるのでしょうか。遅効性の薬でも盛られているとかないですよね。さすがにシアトリヒはそこまでしないですよね。謎ですね。
次回のエピソードはコチラ
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに