漫画アプリ・ピッコマに掲載している「私の輝く世界」
韓国人漫画家のMaru氏が描く、恋愛漫画です。
全65話で完結しております。
前回のあらすじは、千隼に助けられた結芽は、千隼に寄り添って生きていくことを決める。また千隼の親友だった、結芽と同じ能力をもつ人のことも少しわかる。一方過去の呪縛から抜け出せないケンは、結芽たちだけ幸せになるのが許せなくて千隼の足を刺す。元家出グループの中学生が乱入したことでケンは捕まったが、刺された千隼の足がおかしくなってしまった。
詳しくはコチラにてまとめてあります。
漫画「私の輝く世界」最終話ネタバレ
パトカーで浩人が駆けつける。千隼は結芽達のところまで戻ってきていて、不安げな結芽に大丈夫と伝える。
数日後。茜は茜の両親が引き取ることになり、また両親が熱心に謝罪したことで示談になった。結芽は茜に、気を使ってもらったのは有難かったが、それで言いなりになるつもりはないことを伝える。ネズミ講にそまっている茜に両親はカンカンだったそうだ。
ケンの家は示談にはしないと家族側が反対し、さらにケンの両親がケンに暴力を振るいケンは入院することになった。結芽はケンの病室を訪れる。こんなこと日常茶飯事と言うケン。
結芽は、彼女がもう千隼と会わなかったら嫌がらせをやめてくれるのか聞くと、ケンは嬉しそうに千隼の足がだめになったか聞き、傍にくるように言う。
それを聞いた結芽は、千隼と別れるからってケンと付き合うとでも思ったのか、味方がいないと嘆く前に自分を省みてと伝える。自分の黒い影と向き合って、どうして誰もいなくなったか考えてと言い残し、その場を後にした。
その少し前、車椅子に乗った千隼が平気とアピールしている。結芽はしばらく会うのをやめようと伝えると、自分のせいだと思っているのかと千隼は不機嫌に。結芽は自分のためのテストだと言う。
そして結芽は黒い影と向き合う努力を始めた。今では黒い人を見かけても怖くないし、怪しい人物は浩人に連絡しているという。また中高生の相談にも乗り、影が薄くなるか確認をして、自分の才能が活かせないか模索していた。
千隼に語りかけるように結芽の回想が続く。
千隼は近所に住んでいるはずだから会えるかもと期待していたが、浩人から引っ越ししたことを教えられる結芽。浩人から、千隼が持っていた壊れた腕時計は結芽の記憶が戻るキッカケになるかもと、千隼が保管していたことも聞いた。
実は中学の頃の友達と仲良くできていて、同じ大学を目指し頑張っていること。結芽が高校の時、担任のセクハラ事件の要因となったエリとも偶然出会ったが、ごめんねと書いたメモをもらうことができた。別に謝って欲しいわけではなかったが、嬉しく思う結芽。
そしてとある警察署に結芽は訪れ、千隼の居場所を教えてもらう。
川辺で子どもたちが遊ぶ中、ぼんやりと遠くを眺める千隼。髪は真っ黒に戻っている。
そこへ背中に抱きつく結芽。千隼はちょっと面白くない。テストはどうなったのと聞く。
数ヶ月前、結芽は千隼によりかかるだけの人生ではなく、自分の力で黒い影に打ち勝ち生きていきたいと伝えていた。足のことは医師も大丈夫と話していたので心配はしてなかったようだ。
そしてもうひとりでも怖くなくなったと話す結芽。何よりも千隼に会いたかったと思ってたと話し、千隼にもたれる。千隼も同じ気持ちで口づけをする。
結芽はこの能力を活かしてやりたいことができ、本格的に勉強したいという。千隼は、黒い影が見える友達が近くに住んでいるから会いに行こうと誘う。
手をつなぎ歩いていく二人。何があってもこうやって手をつなぎ、一緒にいればきっと大丈夫、お互いがお互いを照らす光になる、大切な小さな光と。
物語はここで終わりです。
漫画「私の輝く世界」65話の登場人物
近藤結芽・・・主人公の女子大生。生まれつき悪意を持った人が黒い影に染まって見える能力がある。そのせいで家族や友人とも離れてひとりぼっちで過ごしていたが、そんな結芽に依存しようとする者たちも現れ色んなトラブルに巻き込まれる。千隼と出会うことで人生が大きく変わる。
笠貫千隼・・・結芽の彼氏の警察官。結芽が家出時代に一緒に事故に巻き込まれ、大怪我をしてリハビリしていたがようやく復帰する。事故で部分的に記憶を失った結芽を見守っているうちに惹かれ、付き合うようになる。彼女の良き理解者。
三浦ケン・・・結芽が家出時代に一緒に過ごしていた同い年の青年。家族にないがしろにされており、同じ痛みを持つ仲間と傷のなめ合いをしようとしていた。好意を持つ結芽が、先駆けして両親と和解したことに苛立ち鬱憤をはらそうと事件を起こす。
勝俣茜・・・結芽の大学の先輩。結芽に執着し、自分に依存させようと、近づく者を排除しようとストーカーまがいのことをしていた。またねずみ講のメンバーであり、気に入らないものはそこでひどい目に合わせ脅すようなことをしていた。
浩人・・・千隼の同僚の警察官。千隼とルームシェアして暮らしていた。
実・・・千隼の甥っ子。結芽が家庭教師をしている。正義感の強さと喧嘩っ早さで、中学時代に問題を起こす。だが今は友人と和解している。
漫画「私の輝く世界」最終話 の感想
ついに完結しましたね。全体的にほのぼのしていて、シリアスな場面でもリラックスして読める、ノンストレスな漫画だと思います。
千隼が終始メンタルが強くブレないので、結芽が安心してついていけたように読者も安心して読めたと思います。大怪我しても結芽を憎まずむしろ心配したり、悪意が微塵もないまさにヒーローな千隼。不思議な能力についても真面目に受け取り理解する、THE理想の男性の設定でしたね。
三浦ケンが気の毒でした。色々しでかしてましたが、家庭があんな状態だったので、誰かに依存しないと生きていけなかったのでしょう。誰かいつも寄り添ってくれる人がいれば、他の方法・家族から別のやり方で脱却するとか思いついたのでしょうが、誰もいなかったのでやり方がわからず暴走したのではと思います。家族があのままでは今後も救いがないのではと、可哀そうなキャラクターでした。
全般のストーリーは特に凝った設定もなく、大きく盛り上がりもあるわけではないので、ずーっと平坦で安定した内容だと思います。登場人物も少ないですし、作中起きたトラブルもさくっと解決します。
65話というちょうどよい長さでスッキリ終わったのではと。ちょい読みにちょうど良い漫画ですね。
まとめ
・悪意が黒い影となって見える女子大学生の恋愛漫画
・彼氏のメンタルが強くぶれないので安心して読める
・薄味、軽めのスナック感覚で読める作品
それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに