無料漫画アプリ・ピッコマにて連載中の「捨てられた皇妃」
漫画 iNA氏、 原作 Yuna 氏の韓国漫画です。
──主人公のアリスティアは、神のお告げの子とされ皇后となるべく育てられたものの、別の少女が現れ次位である皇妃に落とされる。そして愛する皇帝には虐げられ最後には反逆罪に問われ処刑される。
しかし神によって時間が戻され、自身の9歳の子供時代へと転生し、悲劇の運命を回避するべくやり直すという、転生がベースの恋愛ファンタジー作品──
毎週土曜日に最新話が更新されます
前回のあらすじは、近衛騎士のシーモア卿、ジューヌ卿の護衛がついたアリスティア。24時間みっちり警護されるので窮屈に感じた彼女だったが、アレンディスと父から届いた手紙により、前向きになり、シーモア卿らに剣術を教えてもらうことに。
一方アレンディスは、兄ばかり寵愛する父と険悪な雰囲気になっていた。そして父の狙いと自分の考えていることが同じであることを指摘すると、反逆罪になると彼をたしなめる。アレンディスはアリスティアを誰にも渡さないと、心に決めるのだった。
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漫画「捨てられた皇妃」36話のネタバレ
シーモア卿は熱心にアリスティアに稽古をつけてくれていた。
基本的な動作ばかりの訓練だが、一人で闇雲に練習していたときとは違い、確かな手ごたえがあった。
シーモア卿は彼女を上達が早い、お教えする必要がないほどの実力があると、褒めてくれる。
そうは言ってくれるが、自分一人だったら今も伸び悩んでいただろうと、彼女は彼の存在に感謝する。
そして遠慮する彼に、茶を淹れるアリスティア。気まずそうなシーモア卿。
すると突然彼の目つきが変わり、何者かの気配がすると言い、彼女に下がるよう指示する。
ここは邸宅内の庭園なのにと、驚く彼女。
ガサガサと庭木が揺れ、何者かが近づいてくる。
姿を現せと怒鳴るシーモア卿。
シーモア卿の姿を見て、何故ここに皇族の騎士である近衛騎士がいるのかと言う、その人物は、カルセインだった。
どういう用件かと、カルセインに詰め寄るシーモア卿。 ムッとするカルセイン。
アリスティアは、知人だから大丈夫だと、シーモア卿に少し席を外してもらうようお願いする。
離れたところで、カルセインをガン見するシーモア卿。
お久しぶりですね、もうお会いすることはないと思いましたが、何の用ですかと、聞くアリスティア。
カルセインも、もう二度と来るものかと思っていたが、彼女が元気なのか気になって来たようだった。
ご用件は、とツンツンした彼女に突っ込まれ、思い返すとだんだん腹が立ってきたと言うカルセインは、彼女をお前と呼び指差す。
一族の恥にならないよう貴族らしく振る舞えと言ったくせに、客である俺に対し、お前のその無礼さはなんなんだと言うカルセイン。
いくら俺らが同じ派閥でも、お前の態度次第では、家同士の争いになることもあるんだぞ、と指摘する。
文句あるか、と何故か自慢げな態度のカルセインに、わざわざそんなことを言いに来たのかと呆れるアリスティア。
アリスティアは、非を認め、自分が軽率であったとお詫びする。
何故すんなり謝るのかと、意外そうなカルセインに、謝罪が名誉を傷つけると考えているのかと、彼女は聞く。
そんなに簡単に頭を下げることなど当然だと答えるカルセインに、間違ったことをしたのに謝らないこと、恩を受けたのに感謝しないこと、そのような礼儀に欠ける行いこそが名誉を傷つけるのではと、アリスティアは話す。
口ごもるカルセイン。
彼女は、私を見下すようなカルセインの言葉遣いも、家同士の争いの火種になり得ると指摘する。
慌てたカルセインは、そういうつもりじゃなかったと言いつつ、謝る。
謝って頂ければ結構というアリスティア。
そして彼女は話を戻し、どのような用件なのか、礼儀に対する指摘のために「わざわざ来たのかと、彼に質問し、うまく答えられないカルセインは、何しに来たんだっけと、次第にパニックになる。
もう知るか、今さら敬語なんて使えるか、不満があるなら正式に講義しろと言う彼に、公爵殿下に申し上げればいいのですねと、彼をどんどん口撃していく彼女。
好きにしろと言った彼は、何しても結局説教ばかりだと言い、彼女に負ける。
本当に父にチクるのかと、心配そうに聞く彼。
アリスティアは我慢できなくなり、口を押さえていたが、笑いだしてしまう。
それを見たカルセインは、笑えるじゃないかと言う。
すぐ無表情に戻るアリスティア。
カルセインは、謝罪しあったので、仲直りということでと話をまとめようとする。
これからはうちに来ていいぞと言う彼に、もう行く用がないと答える彼女。
まだ怒ってるのかと不安げな彼の表情に、心の中でまた笑う彼女だが、用がないというのは、あちらにいるシーモア卿に剣術を習っているからだと答える。
カルセインは、先程から気になっていたが、アリスティアは皇族ではないのに、何故近衛騎士がここにいるのかと聞く。
今はまだ次期皇后なので、とだけ答えた彼女は、彼にお茶の用意をする。
皇太子と結婚しないと言ったのに、護衛がついているのを不思議に思っているのはわかるが、近衛騎士がいる前で軽率なことを言わないでと、彼女は不安そうに彼を見る。
カルセインはしばらく考えた後、どうでもいいやと割り切り、父上の言いつけがあるからこうしようと、ある提案をする。
アリスティアはこのままあの騎士に教わり、代わりに俺がここに来ると。
近衛騎士の実力も見れて一石二鳥だ、俺もついでに何か教わろうと、張り切るカルセイン。
そんな簡単に決めることではと、やんわり断ろうと焦る彼女に、俺のことは気にするな、ここまで毎日往復するのは平気だ、とマイペースな彼。
私は平気じゃないと落ち込む彼女の肩に手を乗せ、そういうことでよろしくな、とカルセインは満面の笑み。
彼の無鉄砲ぶりに、ドン引きのアリスティアなのだった。
漫画「捨てられた皇妃」36話の感想
落ち着いたキャラクターばかりの中、やたら騒々しいカルセイン。脳筋系ですね。
アリスティアは言葉で彼を追い詰めますが、彼の無鉄砲ぶりには勝てなかったようです。面白いですね。また、思ったことがそのまま顔にでる彼のことを、彼女は憎めなくなったようです。
しかしカルセインはどこから侵入したのやら。使用人が伝えに来ないことを考えると、断りもせず勝手に庭園に入り込んだようですね。カルセインだから良かったものの、シーモア卿がいなければ危なかったです。
ともあれ、普段のアリスティアにはない、皮肉を言ってからかう様子など、カルセインの前だと素の自分が出せるので、彼とはいい友人関係になれそうです。曖昧なところがなく、前向きな彼となら、モヤモヤと思い悩むことがなさそうですね。
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それではここまで読んで下さってありがとうございました
また次回もお楽しみに