漫画「バトリの息子」65,66話 ミゲルにフェレンツが語ったこととは あらすじまとめ

漫画アプリ・ピッコマにて連載中のバトリの息子、65,66話。

ついにフェレンツ公爵に捕らわれてしまったミゲル。気になる今後の展開は・・・


65話

拘束されたミゲルに、予想通り邪魔なイプセン侯爵を始末した礼を言うフェレンツ公爵。フェレンツが手を出すと面倒なことになるので助かったと言う。大勢に守られている大主教があっけなく死んだことには意外だとも言う。一度は協力関係にあったはずのものを邪魔ものだと言って捨てるフェレンツに、ミゲルは何の目的で多くの人を苦しめるのかと問う。その問いにフェレンツは卵の外の世界と答える。

意味が分からないミゲル。アングレンドも内容が気になるが、バフラフに連れて行く支度をするため部屋から出るようフェレンツは威圧する。そしてフェレンツはバフラフの兄弟の歌を知っているかとミゲルに聞く。ミゲルはイプセンから聞いており、生き残った者がラスロを名乗るビロだ答えると、最後まで残るのは私だとフェレンツは言う。フェレンツはミゲルに様々な感情があると言い、自分の過去を話し始めた。ヨゼフが死に数年間は家が騒がしかったが、多くの血が流れるうちに落ち着き、ラスロが支配していった。ビロはラスロの一挙手一投足を気にし、残酷なラスロの傍らで感情を殺し期待に応える日々を送っていた。ビロはそんななんの変化も起きない毎日に悩みつつも、ある人との約束のために生き続けていたのだった。オリビアの悪夢を見るビロ。そんな中ビロより先にラスロに変化が起き、不用心になっていった。皇帝から狩りの招待状が届いたのだった。これはバフラフの主がラスロだと認めたようなものだと言う。念願叶ったラスロの慢心は誰かが仕組んだ馬車の事故を招き、すべてを失った。ビロは何故苦痛に苦しむ自分が生き残り、兄は弱くなっていったのか、そしてオリビアとの生き残るという約束を考えたのだった。

とどめは刺されず瀕死で横たわるキイラを、魔女の使いである大男が助けに来る。キイラはミゲルに助けられたことを思い出し歯ぎしりする。

66話

ラスロがビロに命はそれ自体が力、だが何も叶わなければ人生は貧しいと語り、何故そんなことをと聞くビロに、ラスロとビロは似ているようで中身が全然違うことを不思議に思うからと言った。そして色々叶えたラスロは全てを失い、生きることだけを追い求めていたビロだけが残った。

回想しながら、ミゲルに語り掛けるビロ。辛い状況からよりよい選択をしながら生きていくのではなく、選択をするためにその状況がやってくるのだとしたらとフェレンツは言う。兄はそれによって人生が終わったこと、オリビアの選択によって自分の居場所がわかったことを話し、よりよい人生のために試練が訪れ、それがチャンスだと語る。卵の殻の中にいたままでは死んでるのと同じ、故に変革のためにビロは自分自身に限りなく試練を与えているだけと話す。ミゲルは反論するが、フェレンツに巻き込まれた人々の中から試練を乗り越える価値ある人間も出てくるだろうと言う。ミゲルは全く理解できないとののしる。フェレンツはさらにバトリ夫人に与えられた試練がミゲルだからこそ彼女は強かったと言う。人は人間が与えた試練ではなく神が与えた試練で変わるものだと受け入れないミゲルだが、フェレンツはミゲルの能力や人生が神が与えたものだと思っているのかと言い、ミゲルの極刑は確定だとその場を離れた。

ビロは、キヨムがギボルの領主として初めて人前に出た宴会に参加した時を思い出した。平民出身のキヨムのことを馬鹿にし陰口をたたく貴族たち。貴族なのに接待ができないらしいとビロがキヨムに声をかける。宴会は楽しむだけで来る者はいない、互いにけん制したり政治の縮小版のようなものだと教え、油断したらすぐ取って食われると話すビロ。そこへ感嘆の声があがり、その美しさを輝かせてエルジェーベトが宴会に入ってきた。エルジェーベトはキヨムを気にかけ、自分だけ見ていればいいとダンスに誘う。お互いを信頼し見つめあう二人。ダンスを終えるとビロが二人に無表情で拍手をしていた。


おひさしぶりのバトリの息子です。フェレンツは自分の人生の研鑽のために、あえて自分で自分に試練を課しているようです。みなそれに巻き込まれ、帝国はどんどん疲弊している状況ですね。試練はチャンス、言ってることはわかりますが、自分でわざわざ生み出すのは試練ではなくエゴでしかないですよね。自分を押し殺してきたミゲルからすれば理解できないのは当然ですね。最後に会えてよかったとか言ってましたが、皇帝の命令通り処刑するのでしょうか、それとも何かに利用するのでしょうか。ミゲルの生まれにどう関わっているのかも謎です。以前エルジェーベトがフェレンツに全て奪われたと言ってましたが、そのことがこれから明らかになるのでしょうかね。次回が気になりますね。

それではここまで読んでくださってありがとうございました。

次回をお楽しみに。

猫野: